ことばを紡ぐための哲学 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
30年ほど前に同様に東大の教授らがかかわってベストセラーになった「知の技法」。あの時は脳みその中が一気に掻き回されたような感覚になり興奮が止まなかった。 その再現を期待して読んだ。そこまでの興奮はなかったが、知を巡る現在地を確認できたのはよかった。 構成は以下の通り。 1 日常と言う場で 食べる・味わう 話す・聞く 触れる きたるべき言葉のために 2 システムに抗して 知る。 分ける 待つ・耐える 3 文の共同体へ うたう 書く・隠れる 最初の食べる・味わうと分けるが良かった。 スローフードの哲学的考察を通じて、近代資本主義とその申し子といえるファストフードの来し方、日本の仏教由来の不殺生と現代にも展開される流れを文字通り味わいながら読んだ。 分けるもよいですね。スポーツを男女、年代、技術レベルで分けることの意味を考えながら敷衍されていく。カテゴリー、ディヴィジョン、クラス、ポジションの枠組みは社会一般やビジネスにも使えるかも。 各章の基本文献案内にも辿っていくと深い理解ができるということは理解しました。メモだけはしておいていつか読んでみよう。
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