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脱税の世界史 の商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2023/09/28

税制がテーマですが、歴史や社会構に対する理解を深められる良書だと思います。世界史を習う学生の頃に読みたかった。

Posted byブクログ

2023/02/15

権力とは、「『正しい』を規定できるチカラ」である。秦の始皇帝は銭を統一し、人頭税を創設した。贋金や脱税が発生した/イエスの喩えにはカネの話が多い。ユダが受け取ったカネを弟子たちは受けるのを拒んだ/はじめは全財産を差し出させる集団だったが、体制化しローマ帝国と両立すると教会は1/1...

権力とは、「『正しい』を規定できるチカラ」である。秦の始皇帝は銭を統一し、人頭税を創設した。贋金や脱税が発生した/イエスの喩えにはカネの話が多い。ユダが受け取ったカネを弟子たちは受けるのを拒んだ/はじめは全財産を差し出させる集団だったが、体制化しローマ帝国と両立すると教会は1/10税で運営することになった/絶対国家は教会に嫉妬し、ヘンリー8世は離婚の不許可を口実に教会から徴税権を取り上げた/イギリスから独立して無税地となったアメリカは、所得税創設で欧州大戦に参戦/ヒトラーは印税収入脱税でナチスの基礎を建設

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2022/11/18

元国税調査官の著者が、税金と脱税を軸に歴史を語る本書。 前半、というか全15章のうち9章までは、同著者の「お金の流れでわかる世界の歴史」と重複するトピックだった。 ほぼ同じ文章が続くのもあり、同著を読んでいる場合は退屈に感じるかもしれない。 10章〜15章は、近代の事例を解説し...

元国税調査官の著者が、税金と脱税を軸に歴史を語る本書。 前半、というか全15章のうち9章までは、同著者の「お金の流れでわかる世界の歴史」と重複するトピックだった。 ほぼ同じ文章が続くのもあり、同著を読んでいる場合は退屈に感じるかもしれない。 10章〜15章は、近代の事例を解説しながら、国際的な税制がどういった形になってきたかを解説し、更にそれを逃れる企業や、各国の思惑などが語られており、非常に面白く読めた。

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2022/04/19

税金にはからくりがあって、富裕層は得をする一方というのは何となく知っていたが、それを分かりやすく説明している本。また、中国には色々闇があるんだなというのも分かった。 歴史の部分はなかなかついていけなかった。 会社でやっている読書会の課題図書。

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2021/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

国家に騙されてはいけない。自分の身を守るために、税の歴史を知り、税の特徴と落とし穴を理解することが大切である。

Posted byブクログ

2020/10/23

後半の失速が惜しまれる。好著を切り捨てることで「必読書リスト」の厳選が担保されるというジレンマに苦しむ。ジェームズ・C・スコットの後で読んだだけにインパクトは大きかった。大村の著作は宗教に関する物以外は全部お勧めできる。 https://sessendo.blogspot.com...

後半の失速が惜しまれる。好著を切り捨てることで「必読書リスト」の厳選が担保されるというジレンマに苦しむ。ジェームズ・C・スコットの後で読んだだけにインパクトは大きかった。大村の著作は宗教に関する物以外は全部お勧めできる。 https://sessendo.blogspot.com/2020/10/blog-post_23.html

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2020/09/06

この本を読んで一番痛感したのば、ルールの中で激化する競争に奔走するのではなく、ルール自体をコントロールすべきという事。

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2020/07/02

税から歴史を見た本です。 アメリカもかつてはタックスヘイブンだった。 税だけによって国が傾いたとは思わないが一因にはなっていたと思う。 取る側取られる側はいたちごっこなんだと思います。

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2020/06/03

統治と税金と宗教は、国家を機能させる要素であることがわかる。 課税逃れも含め、脱税の横行には、国家や社会の崩壊のサインの裏返しでもある。日本の江戸時代にも、五公五民という言葉があったように、古今東西、権力者は庶民から、どう税金を取るか、狡猾な人々はどう税金から逃れるか、いたちご...

統治と税金と宗教は、国家を機能させる要素であることがわかる。 課税逃れも含め、脱税の横行には、国家や社会の崩壊のサインの裏返しでもある。日本の江戸時代にも、五公五民という言葉があったように、古今東西、権力者は庶民から、どう税金を取るか、狡猾な人々はどう税金から逃れるか、いたちごっこは今も昔も変わらず、歴史は繰り返していると実感する。日本の学校では大学も含め(税務大学は別)税金の授業を、真剣にしないのにも理由はあるのだろう。

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2019/11/20

1.大村大次郎さんのシリーズは大好きでやっと手に入れました。お金の面からみた国の崩壊について述べているところは現代にも通じるところがあります。 2.国が崩壊するパターンとは官僚の腐敗→税収減→増税→民が疲弊→反乱となってます。どんなに立派な制度を作っても、金に目が眩み、国を滅ぼ...

1.大村大次郎さんのシリーズは大好きでやっと手に入れました。お金の面からみた国の崩壊について述べているところは現代にも通じるところがあります。 2.国が崩壊するパターンとは官僚の腐敗→税収減→増税→民が疲弊→反乱となってます。どんなに立派な制度を作っても、金に目が眩み、国を滅ぼします。 人類はこの歴史を繰り返して今まで生きています。なぜこのようなことがなくならないのか、読んでみると人間の愚かさを知れますし、脱税を防ぐために様々な手段が取られてるということもわかってきます。 3.今の日本も同じ仕組みになっています。首相と仲が良い人達は減税を促進することで金持ちはそのまま優雅に暮らせる制度が確立している。一方、その他大勢の国民の負担を増やせばオッケーとなり、国の崩壊を促すような動きが加速しています。このように考えると、なぜ同じ歴史を繰り返してしまうのか不思議でなりません。やはり、自分さえ良ければなんでも良いと思ってしまうのが人間の本音なのだと理解しました。 ただ、国民はなにもしないわけにはいかないので、今話題になっているNISAやIDECOを使って自助努力をする必要があります。いつまで続けてくれるかはわかりませんが、自分から動かない限り状況は変わらないということを改めて突きつけられました。

Posted byブクログ