元号通覧 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
森鴎外がこんな本を書いていた、ということにまず驚いた。 晩年に宮内省図書頭(ずしょのかみ)を務めていた頃に執念を燃やして作り上げたらしい。 元号の出典、改元理由、不採用となった候補作までを簡単に知ることが出来る。 明治は室町時代に、平成も江戸時代に、それぞれ次に元号の候補に挙がっていたこともこれを見れば分かるし、不採用となった候補作が次の元号として使われたことも多くあったことなどがよく分かる。 さすが森鴎外!
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ひたすらに、大化から始まる元号と改元理由、候補となった元号案が列挙されている。 「和」の字は幾度となく使われる、改元は今よりずっとカジュアルに(理由は決してカジュアルではないが)行われていたことなどが読み取れ、興味深い。 ただ、門外漢である自分としてはなかなかに読み解くのが難しい...
ひたすらに、大化から始まる元号と改元理由、候補となった元号案が列挙されている。 「和」の字は幾度となく使われる、改元は今よりずっとカジュアルに(理由は決してカジュアルではないが)行われていたことなどが読み取れ、興味深い。 ただ、門外漢である自分としてはなかなかに読み解くのが難しい一冊だった。 文庫の煽りなどは一般向けにしてあるので、想定読者と売り方の間にギャップがあるのではないだろうか。
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