ルールメイキング の商品レビュー
ルールメイキングのみならず、あらゆるメイキングにおいて必要なプロセスだなと自分ごとになれた (そんなこともあり本が付箋だらけに...) やはり再現可能な馬鹿力の原動力はコンテンツへの揺るぎないLOVE (=ブレない想い) ですね
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音楽をこよなく愛する弁護士として、2012年ごろから風営法に基づいてクラブなどが摘発されたいわゆる”風営法ダンス規制問題”に携わり、最終的には風営法の改正や、夜間のクラブ営業などを日本の経済成長のためのアジェンダと位置付けたナイトタイムエコノミー政策の実現に関与した著者が、現代に...
音楽をこよなく愛する弁護士として、2012年ごろから風営法に基づいてクラブなどが摘発されたいわゆる”風営法ダンス規制問題”に携わり、最終的には風営法の改正や、夜間のクラブ営業などを日本の経済成長のためのアジェンダと位置付けたナイトタイムエコノミー政策の実現に関与した著者が、現代におけるルールメイキング/パブリックアフェアーズの実践のコツを整理した良書。 この問題、特にナイトタイムエコノミー政策については私の前職の会長も関与していたことから何となくは理解してはいたものの、風営法ダンス規制問題との連続性など非常に生々しく、その苦闘と成功のポイントがまとめられており、単純に読み物として面白い。 もちろん真価はその面白さではなく、極めてニッチな問題に過ぎないともいえる”深夜のクラブ営業”を認める法改正を実現させるための戦略的な活動にある。 一番のポイントは、様々なステークホルダーを巻き込みながら、”深夜のクラブ営業”を認めることが、各ステークホルダーのベネフィットに繋がり、最終的には政府が目指す成長戦略を観光業の観点から推し進めることになる、というロジックを粘り強く広めることに成功した点にある。本書ではそうした活動を”アジェンダ・セッティングの重要性”というキーワードで解説しているが、一見、極めてニッチな問題に見えるものでも、その切り取り方次第では議論に値する社会的問題と認知され得る、というのは、パブリック・アフェアーズに関心がある企業・団体にとってこの上ないお手本になるものと感じた。
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「ボトルネックは法規制」 コロナ禍となり、そんな“悪い予感”が顕在化している国、日本。今ここにある火事場を乗り切るための方策が描かれているように、私には感じられる。 「規制緩和=自分たちの責任でやる」という発想の転換を、(イノベーターやトップだけではなく)多様で多くのステークス...
「ボトルネックは法規制」 コロナ禍となり、そんな“悪い予感”が顕在化している国、日本。今ここにある火事場を乗り切るための方策が描かれているように、私には感じられる。 「規制緩和=自分たちの責任でやる」という発想の転換を、(イノベーターやトップだけではなく)多様で多くのステークスホルダーに浸透させていくことが、難局を切り抜ける鍵である気がする。
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