夢判断 新訳 の商品レビュー
古典的評価は不動だろうが,口調から漂う胡散臭さは抜けない。精神分析そのものはさまざまな分野で出てくるので勉強するに越したことはないが,現代において本書を教科書にする必要はないだろう。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28256996
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まごう事なき名著。 無意識、前意識、意識のモデルで、夢の生成過程を説明しているのは「無理がない」。 過度に性的な説明に走っているとされるフロイトの理論だが、本書を読むと性的な説明になることに「無理はない」。 とにかく、「これは科学的営為」といえる典型例だ。 夢判断の指針となる名...
まごう事なき名著。 無意識、前意識、意識のモデルで、夢の生成過程を説明しているのは「無理がない」。 過度に性的な説明に走っているとされるフロイトの理論だが、本書を読むと性的な説明になることに「無理はない」。 とにかく、「これは科学的営為」といえる典型例だ。 夢判断の指針となる名言の数々をいくつもメモした。
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ユングの夢分析に対して、フロイトの夢判断。フロイトは夢が自分の本当の望みを表しているとし、自分の夢を注意深く観察することで本来の自分が求めるものを見つけ出すことができると言う。これについては面白い考え方だなぁと思った。しかし、自身の奇妙な夢の起因や要因といったところを探りたい私に...
ユングの夢分析に対して、フロイトの夢判断。フロイトは夢が自分の本当の望みを表しているとし、自分の夢を注意深く観察することで本来の自分が求めるものを見つけ出すことができると言う。これについては面白い考え方だなぁと思った。しかし、自身の奇妙な夢の起因や要因といったところを探りたい私にとっては、なんとなくもどかしさが残る一冊。
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(2021-07-11要再読) 最後流し読みしてしまった感は否めない。 注釈は合間にいれるのではなく、区切りの良いところにまとめてほしいとおもった。読みにくい。 本編は最終章である夢と心理学
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コロナの自粛期間で読んだ。そういう時でもないと、こういう難解な本を読むのは難しい。『夢判断』の原著の初版は1899年に刊行。100年以上前の名著だ。それほど昔の本なのに、訳者は「この道で最も優れた本」とまで書いている。 夢は誰もが見る身近なものだ。でも、誰もがその正体が掴めずに...
コロナの自粛期間で読んだ。そういう時でもないと、こういう難解な本を読むのは難しい。『夢判断』の原著の初版は1899年に刊行。100年以上前の名著だ。それほど昔の本なのに、訳者は「この道で最も優れた本」とまで書いている。 夢は誰もが見る身近なものだ。でも、誰もがその正体が掴めずにいる。意味不明な夢を見て、戸惑ったりする。しかし、無意味な夢は存在しないと本書にはある。無意識から湧き上がった願望が"夢の仕事"によって歪められ、夢として顕在化する。この"夢の仕事"、歪曲といったあたりがポイントだ。夢には願望が表現されるはずなのに、なぜ苦痛な夢や意味不明な夢が存在するのか。夢はどのように作られるのか。そういったことが明らかになる。 フロイトは自由連想法によって、夢から潜在的な心理に迫ろうとした。本書ではフロイト自身の夢の他、患者たちの治療の過程で得られた夢やフロイトの子供たちの夢なんかが出てくるが、同じ方法で誰もが自分の夢を分析することができる。そういうのも面白いかもしれない。 朝起きて、見た夢をノートにとる。夢の内容から連想するものを書き出していく。そうして、この夢の源泉はなんだったのか?自分はなぜこの夢を見たのか?といったことを考える。そうしていくことで、潜在的な思考に迫れるという。 ----- ・夢も自分の思考のはずなのに、なぜ理解不能な夢があるのか? この疑問に関して、”夢の仕事"について説明される。夢は自我によって検閲・歪曲され、それをくぐり抜けたものが、夢として顕在化する。意識下の自分の願望が夢に表現されるというだけの簡単な話ではなく、無意識下の自分の願望が歪曲された形で夢に表現されている。だから、意味不明だったり、意識下の自分の願望と反する夢が存在するようだ。 無意識下の自分と意識下の自分。自分の中には、複数の自分がいて、それらがせめぎあっているようだ。 ・夢の材料には、夢を見る前日の日中の出来事・経験が使われる。何かしら夢を見たとき、直近で自分に起こった出来事を思い返す。そうすると、思いも掛けない気付きがあるかもしれない。 ・本書では、フロイト自身の夢、患者の夢、フロイトの子供から聞いた夢がいくつも出てくる。夢の内容だけだとわけがわからないが、夢の分析の過程が生々しく書かれている。特に、フロイト自身の夢の分析から、自身の(そのままでは受け入れ難かった)願望が明らかになるのは興味深かった。人間の願望は、そんなに清らかではない。しかし、それらを認識し受け入れることで、新たな道が開けるのかもしれない。 ・誰もが見るような典型的な夢がいくつか説明されている。「裸で恥ずかしい夢」、「愛する者が死ぬ夢」、「試験に失敗する夢」。自分も見た覚えのあるものがあって、フロイトの解釈を見ると、なるほどあの頃の自分はもしかして・・・と不思議な気分になった。 ・夢は誰もが見る身近なもの。でも、それを人と共有することは難しい。だから研究するのも難しい。とても身近なのに、誰もが理解できていない。これほど不思議なことはないな、と今更ながら感じた。 ・「夢占い」なんかのキーワードでネット検索すると、XXXが出てくる夢はXXXの意味があるというようなことを説明したサイトが出てくる。それらは全くの的外れではないのかもしれないけど、そんな簡単なものではないんだろうなと思った。 ・自分の夢を人に話すと、思いも掛けない・知られたくない自分の願望を人に知られてしまうのかもしれない。フロイトは学問のために自分のプライバシーを犠牲にして、この本を書いている。『さすがにこれ以上は自分をさらけ出したくない』といった記述があったりと、葛藤が読み取れる。本書はフロイトの内面を描いた、とても生々しい物語としても楽しめる。
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(現実も含めて)「主観」で捉えた現象に対して、さらに「主観的に意味づけをする」とはどういうことか? フロイトは何にどのような意味づけをしたのか、という「夢」とは別のあたりがけっこうおもしろい。 そもそも「意味を求める」とはどういうことか?「なぜ意味がある」と感じるのか、いうのも...
(現実も含めて)「主観」で捉えた現象に対して、さらに「主観的に意味づけをする」とはどういうことか? フロイトは何にどのような意味づけをしたのか、という「夢」とは別のあたりがけっこうおもしろい。 そもそも「意味を求める」とはどういうことか?「なぜ意味がある」と感じるのか、いうのも読んでてたのしい。
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