兵隊たちの陸軍史 の商品レビュー
旧陸軍の兵営生活にここまで詳しい本は他にあまりないのではないでしょうか。とても参考になりました。折を見て再読予定です。
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筆者は従軍経験のある方で、兵士の日常生活や心情などがわかりました。軍隊生活の中では仲間意識がないとやっていけない。上層部の無茶な作戦は、前線の兵士が購うことになる。ゆえに陸大出身者は死傷率が異様に低い。ほとんどイジメに近い旧軍の教育も、これに耐えきれない兵士は戦場ですぐに死ぬ可能...
筆者は従軍経験のある方で、兵士の日常生活や心情などがわかりました。軍隊生活の中では仲間意識がないとやっていけない。上層部の無茶な作戦は、前線の兵士が購うことになる。ゆえに陸大出身者は死傷率が異様に低い。ほとんどイジメに近い旧軍の教育も、これに耐えきれない兵士は戦場ですぐに死ぬ可能性が高い。厳しいのは内務であって、前線ではわりと自由が認められる、などなど。 日本軍が一般社会のことを「地方人」と呼んで、隔絶された存在になっておかしくなっていった。これは自衛隊の在り方を確認する上でも役立つかと。軍がどれだけ開かれているかがバロメーター。
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※このレビューにはネタバレを含みます
軍隊生活の不合理性が、戦死を回避するための一方策であったことに、やや理解が及んだ。 存在自身は、不合理極まりないが、その中で死と直面しながらの兵の心情は、理解できるものだった。
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