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みんなの「わがまま」入門 の商品レビュー

3.6

35件のお客様レビュー

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2023/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これは中高生向けに書かれた本だが、大人の私にもかなり学びがたくさんある本だった。 とくにぐっときたのはこのあたり。 多様化したことで、簡単に痛みをわかちあえない、 提案なら良いけど批判だけならダメという考えが強い国民性がある、 中立や隔たりにこだわりすぎない(どんな人も自分の観点から物事を切り取って解釈しているにすぎない)、 自分や私の人をカテゴライズしすぎない、 初志貫徹にこだわらなくても良い(興味を持った社会問題にずっと関わり続けなくても変わっても良い)、 途中エクササイズが入っていて、それもわかりやすかった。 確かに、10年前の働きマンとか読むと、少しずつ社会が変化しているのがわかる。 この本に紹介されていた「レッド」も面白い!

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2022/12/26

ふつう幻想 いつの間にか多数派に合わせた社会 「わがまま」の言いにくさ。 今の私にとって心が楽になる言葉がたくさんあった。

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2022/11/20

「わがまま」(=自分の考えを主張すること)をずるいと思ってしまうのは自分が「ふつう」だと思っているから…というのはあまりしっくり来なかった。 個人的には、実際に要望を叶えるのが負担だとか、望まれたから相手を優先しなきゃいけないのが嫌だとかの方が近いかな。「わがまま」と対立意見の...

「わがまま」(=自分の考えを主張すること)をずるいと思ってしまうのは自分が「ふつう」だと思っているから…というのはあまりしっくり来なかった。 個人的には、実際に要望を叶えるのが負担だとか、望まれたから相手を優先しなきゃいけないのが嫌だとかの方が近いかな。「わがまま」と対立意見の「わがまま」のような。 多くの人は「自分は「ふつう」なのにずるい」派なんだろうか。 SNSなどで狭いコミュニティだけでいると言葉遣いがどんどん過激化したり、内輪でしか通じない言い回しが多くなったりして閉じていってしまうっていうのは分かる。そういう場面じゃなくてもついネットスラングが出てしまって通じなかったりはある…。

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2022/06/28

中高生向けに書かれたものなのでとてもわかりやすい。 多くの人が社会運動を忌避してしまうのは何故かがわかる。 みんな多様化し個人化してそれぞれ違っている。「ふつう」なんてないのに「ふつう幻想」を持ち続けている。 若い人に読んでほしいな。

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2022/04/22

わがままとタイトルにあるけど社会運動の話。 とてもわかりやすくとっつきやすいので誰でも読める素敵な本だと思った。 不平等の不可視化の時代やワガママが下手な日本人(デモをしない)自己責任の風潮について 好きなアーティストが政治的発言をすると引くのはなぜが。とか気になってることが...

わがままとタイトルにあるけど社会運動の話。 とてもわかりやすくとっつきやすいので誰でも読める素敵な本だと思った。 不平等の不可視化の時代やワガママが下手な日本人(デモをしない)自己責任の風潮について 好きなアーティストが政治的発言をすると引くのはなぜが。とか気になってることがいくつか出てきて印象的だった。 学校の授業で取り上げるべきだと思った。

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2022/03/12

すごく納得性が高くてスラスラ読めた本だった カテゴライズしてしまうとか、自分の常識で考えてしまうとかはすごく心当たりあるし、それを自分が中学生/高校生の頃から考えられてたらなと思う わがままっていう言葉自体があまり良くないようにも感じる 自分の思いを伝えることは悪いことじゃないん...

すごく納得性が高くてスラスラ読めた本だった カテゴライズしてしまうとか、自分の常識で考えてしまうとかはすごく心当たりあるし、それを自分が中学生/高校生の頃から考えられてたらなと思う わがままっていう言葉自体があまり良くないようにも感じる 自分の思いを伝えることは悪いことじゃないんだと思った

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2022/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

社会学(この分野を社会学と呼んでいいのだろうか?)について,また「民主主義」を学ぶ導入として紹介していただいた本でした。 読みやすさしか勝たん。ということで激読みやす本でした。 世間で何かにつけて声をあげている方,それに対してディスる方,どちらが正しいのか...。なんてことをよく考えたりするのですが,正解は極めて少ない模様。 主観的でも声を上げることによってきっかけをつくる。それ自体是非を問われるものではなく,あげられた対象について話し合う過程がミンシュシュギってやつなのかぁと思ったり。 学校現場で生徒みんなわがまま言い出したら困るな〜とも思いました。 しかし,わがままを納得できないということはどこかシステムエラーが起こっているということなのか。現代の学校現場での諸問題が続出しているということはやはり過渡期だということなのか。 ただそれはよりよくしていくために必要な道筋なのだろう。 「わがまま」言いたくなってきました。

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2022/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

社会運動をするつもりは無いけれど、『ふつう』の考え方が印象に残った。特に、社会学者であるマンハイムの言葉。『ふつう』は存在しない。学ぶ知識には偏りがある。社会の全てを見ることはできない。 --✄-- 社会運動とは生きやすい社会をつくるため、古い価値観を壊し新しい価値観をつくるためのものである。 不平や不満を訴えることは、苦しみや痛みを一方的に誰かに押し付けないようにするために絶対必要である。 我慢することで一時的に他人との衝突をやり過ごせたように感じる。でもそれは自分の将来を縛っている行為でもある。 『ずるい』とは平等でないことを理不尽に感じること。『わがまま』とは周りを考えずに自分のしたいことをすること。どちらもみんな一緒、平等であるべき!という考え方が根底にある。 みんなと同じ『ふつう』であることにすごくこだわる。本当は『ふつう』に見えるなかにも違いが存在している。『ふつう』は無理して維持されているもの。『ふつう幻想』に沿っていない人の行動を『わがまま』だと思ってしまいがち。 1960年代からの高度経済成長期で日本はどんどん豊かになった。国民の誰もが中くらいの生活をしているという一億総中流の意識が形成された。 個人化が進む現在、『ふつう』は存在しない。それにもかかわらず、私たちは『ふつう』の幻想を持ち続けている。 人々が多様化したことで一人ひとりの苦しみや傷が個人化されていて、だからこそ隣の人と簡単にその痛みを分かち合えない。 社会学者であるマンハイムの言葉 『どんな知識もあくまで物事を捉える「見方」であって、どこかの立場からものを見ている以上、すべてを見直すことはできない』 どこで学ぶ知識も偏っていることに違いはない。そして偏りなく社会の全体像を見られる社会科学の道具もない。 多様な人々に会ったり、今まで知り合ったりした人々の他の面を知ってみながら『正解がない』という事実に慣れる。 自分と違うものに触れる 隣の人をもっと知ってみる。仲良くなる。 私たちは不平等が不可視化された時代に生きている。 あまり『正しさ』にこだわらない。常に人は間違えうるものだと考えることが大事。 世間一般において、悪いと言われているものが本当に悪いのか常に考える。 人をカテゴライズしない。 他人に管理されず、自分を管理するのは自分自身なんだと主張する行為こそが重要な『わがまま』 自分をカテゴライズしない 「よそ」で何かすることは結果として自分の今いる社会を改善することにもつながる。 よそ者だからこそできることがある。

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2021/11/28

みんなの「わがまま」入門 単行本。富永京子先生の著書。自己中、自己チュー、自己中心的、身勝手という悪口や批判は気にしない。自己中、自己チュー、自己中心的、身勝手という悪口や批判をするのはわがままを正しく理解していない人。自己中、自己チュー、自己中心的、身勝手という悪口や批判をおそ...

みんなの「わがまま」入門 単行本。富永京子先生の著書。自己中、自己チュー、自己中心的、身勝手という悪口や批判は気にしない。自己中、自己チュー、自己中心的、身勝手という悪口や批判をするのはわがままを正しく理解していない人。自己中、自己チュー、自己中心的、身勝手という悪口や批判をおそれずにわがままでいい。学校での人間関係に悩んでいる子たちに読んでほしいわがまま肯定本。

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2021/10/26

今の自分は社会運動をする事はないし、デモや座り込みを好意的には受け取れないけど、その背景を想像することの大切さを学ぶことはできたかと思います。 あと、以下の文章はとても印象に残りました。理解できない主張に対しては説明を求めがちですが、それ自体も難しいことがあることを知っておくこと...

今の自分は社会運動をする事はないし、デモや座り込みを好意的には受け取れないけど、その背景を想像することの大切さを学ぶことはできたかと思います。 あと、以下の文章はとても印象に残りました。理解できない主張に対しては説明を求めがちですが、それ自体も難しいことがあることを知っておくことが必要なのだなと。 強い主張をしてくる人に「わかりやすく説明してください」といってしまう。でもわかりやすく説明するということそのものが、ある種すごく限られた人、今の社会で賢いと評価される人のスキルなんですね。だから、それをだれにも等しく求めることが、ときにすごく差別的に感じられてしまう。

Posted byブクログ