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妖怪の飼育員さん(6) の商品レビュー

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2019/09/27

印象は人それぞれだろうけど、やはり、私の中で、この『妖怪の飼育員さん』は上位 これに勝っているのは、それこそ、『うしおととら』や、みなぎ得一先生の各作品だ 藤栄先生の絵が上手い、それぞれの妖怪の“らしさ”を殺さないストーリー作り、ちょいブラック寄りの時事ネタをぶっこんできたり、あ...

印象は人それぞれだろうけど、やはり、私の中で、この『妖怪の飼育員さん』は上位 これに勝っているのは、それこそ、『うしおととら』や、みなぎ得一先生の各作品だ 藤栄先生の絵が上手い、それぞれの妖怪の“らしさ”を殺さないストーリー作り、ちょいブラック寄りの時事ネタをぶっこんできたり、あの芸能人に似てるな、と感じるデザインのキャラや妖怪が登場したり、と色々な魅力が詰まっている それらが争わず、調和を保っているのは、やはり、藤栄先生が、これまでの経験をしっかり活かしてるんだろうなァ 笑える内容の一方で、妖怪よりも非道な行いをする人間の業にやるせなさを感じさせる回もあって、引き出しの多さにも感服する 妖怪はCGで作る必要があるので、ドラマ化は、何気に大変だと思うんだが、できりゃ、実現してほしい あくまで、私の勝手な要望なんだけど、筋と芯の通っている、大人の妖怪女性好きである大源は、『仮面ライダーゴースト』でアラン、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』で石上優を演じた、磯村勇斗さんに演じて欲しい 磯村さんは、ここ最近、色々な役を任され、十分な経験を積んでいるので、大源のようなキャラも、しっかりと、自分の実力をアピールした上で、魅力を引き出してくれる、と期待している そんな大源に劣らぬほど、個人的にお気に入りのキャラが、陸奥先生 陸奥先生のように、普段は、同僚の個性の強さに振り回され、自身もアクの強さを出しながらも、その過去には、重い失敗があるキャラがいると、作品全体に締まりが出るんだな、と学ばせてもらった 誰に演じて欲しいか、と聞かれると、少し困る 藤栄先生が、ドレッドヘアーじゃなくてもOK、と許可してくれるなら、武田真治さんに「やってくれませんか?」とお願いするんだが この(6)は、次巻への引っ張り方が上手い 帰郷する鳥海さんが乗る飛行機が、中国妖怪の蛟龍に襲われてしまう 積み込まれていた荷物から生み出された(?)ようだが、鳥海さんが乗っていた飛行機に積み込まれていたってのは、果たして、偶然なんだろうか また、気になる点は、もう一つ 蛟龍が巻きついた飛行機内では、蝋人形のように、乗客がピクリとも動かなくなってしまう。また、物も不自然な形で、空中に固定されている しかし、意識がしっかりしている乗客もいる これは、どんな意味があるのか ともあれ、何もしなかったら、このまま、蛟龍に飛行機を落とされてしまうので、鳥海さんは空である事に不安を覚えつつも、餓者髑髏の召喚を試みた 呼び出しは無事に成功し、開戦する餓者髑髏vs蛟龍 作品のジャンルが変わっちまうなぁ(笑) それにしても、陸奥先生が問題として出していた、この世で最速の妖怪とは何だろうか 光速で移動できるか、もしくは、自分の体を光に出来る妖怪なんていたかな どの回も、藤栄先生らしいな、と感じるが、個人的に推しなのは、#67「片輪車」 ここ最近、運転マナーがなっていない輩や、判断能力の低下などで暴走する高齢者が増えてきているので、正しい運転意識をしっかり持って、安全運転技術を体得した片輪車さんは、尊敬に値する 車がないと、生活に支障が出る、それも解かる。けど、自分の人生を台無しにする事も想像できず、他者の生活の平穏を脅かし、時に命を身勝手に奪う奴には、運転なんかして欲しくないもんだ この台詞を引用に選んだのは、確かに、と感じたので 身も蓋も無いな、とは思うけど、頭ごなしに否定する気も起きない事実だ 逃げるな、とは言わんが、逃げた先でも、何も出来ないんじゃ、しかたない 二つに分かれている道が目の前にあって、どちらも辛い道のりになると分かっているのなら、ちょっとでも良い方を選んでいいのだ よりキツい道を選べない人間を、私は軟弱者とは思わないけど、決断するために熟考している人を、強引に、そちらへ進ませようとする奴は許せない しかし、海座頭さんが、座頭市もとい藤虎に似ているのはともかくとして、被っている帽子が・・・・・・まぁ、こういうギャップも大事か 「生きていても、死んでても、苦しむのなら・・・家族のいる分、生きてた方がマシでした・・・」 「へえ、結局、マシな苦しみかたを選ぶのが、人生ってもんでさあね。ほいじゃ、まあ、娘さんに、特別、あっしからのプレゼントとしゃれこみやすか」(by自殺したサラリーマン、海座頭)

Posted byブクログ