ネガレアリテの悪魔 贋者たちの輪舞曲 の商品レビュー
なんだこの文芸部の高校生が考えたような設定盛り盛り主人公は。好きだが。 3話でエディスが宮殿に行く時、サミュエルが従僕になりすますことをシダル家の人たちは了解したのかな?宮殿に行く時まで1人で行かせないと思うけど、怪しい男が同行するのはもっと駄目だろ。
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二度目ましての作家さん。 舞台は19世紀末。ヴィクトリア朝時代のロンドン。 シャーロック・ホームズや黒執事などの作品の舞台。 ネガレアリテとは、贋作の絵が己を恥じ、陰画(ネガ)が可視化され 世界が反転して現実(レアリテ)になる世界。 ネガに対して、元の光の世界がポジ。なるほど。 ...
二度目ましての作家さん。 舞台は19世紀末。ヴィクトリア朝時代のロンドン。 シャーロック・ホームズや黒執事などの作品の舞台。 ネガレアリテとは、贋作の絵が己を恥じ、陰画(ネガ)が可視化され 世界が反転して現実(レアリテ)になる世界。 ネガに対して、元の光の世界がポジ。なるほど。 ネガの世界に異形が現れ、サミュエルとエディスが戦う? 中野 京子さんの怖い絵シリーズを読んでて良かったぁ 絵画がたくさん出て来ます。 そして、読み終わるとサブタイトルに納得できます。 その秘密が明かされるのを期待して続きを読みます。
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贋作の絵の感情を考える機会を得られました。 サミュエルがかなり高度な技術から作られた機械人形で、どうやって作られたのか気になります。 未来からきたのかなぁ、地球外なのか、考えます。 ここ最近のファンタジーは、ファンタジーなのに原理といいますか、仕組みを説明できないとあかんという風潮があるのが、私にとってはこの作品を心底たのしめない原因です。 なければ、ナチュラルに楽しめたはず。 少し昔の、漫画『からくりサーカス』の人形も、操縦者がいてもあんなに動けないだろうに、すんなり受け入れられた。だって(当時の)ファンタジーだから。 しかし、まだ一作目しか読んでないので、二作目に期待。 キャラクターはみんな大好きだし、お話しも気になります。 エディスの思考が図太くて面白いですね。 図太いのか、とりあえず飲み込んでしまうのか。 ごくり。と。
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文体は読みやすかったように思う。 気になったのは、サミュエルの台詞が時々女々しくなるところ…そんなキャラでもないし、しゃべり方もしてないはずなんだけど、エディスと混ざってませんか? エディスの向こう見ず、自己満足などの感情だったり、考えが好かなかった。 背景はいろいろあるにしろ...
文体は読みやすかったように思う。 気になったのは、サミュエルの台詞が時々女々しくなるところ…そんなキャラでもないし、しゃべり方もしてないはずなんだけど、エディスと混ざってませんか? エディスの向こう見ず、自己満足などの感情だったり、考えが好かなかった。 背景はいろいろあるにしろ、"良い子ちゃん"は好きじゃないんですよ。 絵画のあれこれを説明したりも分かるんだけど、武器所有のキャラがいたら、もっと戦闘があるのかと期待するよね。 記憶がないサミュエルの態度が煮え切らなく見えるのも、それを自分が何とかしなきゃと考えるエディスも、THORES様の絵に負けるキャラでしたわ。 特にサミュエル!もっと確固たる信念なり、強さを持っていてくれ!!! 帯とかの謳い文句の割には、物足りないです。
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人外であるサミュエルの正体を知ったとき驚いた。19世紀末とは思えない設定。彼の体は摩訶不思議。あらためて表紙をみる。カバーイラストのTHORES柴本先生は、サミュエルの中身も考慮して彼を描いたと思う。ドンピシャです(´- `*) 一番好きな場面はp282〈噎せ返るような花の香りの中で、殺し合いは続く〉というところ。サミュエルの敵のブラウンもまた人外で、手元から色とりどりの花を出す。花の塊がサミュエルに殺到。サミュエルは日本刀で攻撃。二人とも人間なら死んでるような容赦ない戦い。圧巻です! ヒロインのエディスはサミュエルに守られているだけでなく、共に戦える良きパートナー。むしろサミュエルのほうがエディスに守られているのかも。 書き下ろしスペシャルストーリーのお話も最高でした♪サミュエルが純朴で可愛いですし、アップルパイが食べたくなりました( *´艸)
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先日『鬼憑き十兵衛』をいたく気に入ったので、同じく大塚本。やはり登場人物が美しいというのはいいことだとは思うのだが、こちらはラブロマンス、しかも”見える”美少女X人外、、ただし人外のジャンルがオートマタなので、微妙に好みではない(超個人的理由でイマイチ)。設定はとても面白いので最...
先日『鬼憑き十兵衛』をいたく気に入ったので、同じく大塚本。やはり登場人物が美しいというのはいいことだとは思うのだが、こちらはラブロマンス、しかも”見える”美少女X人外、、ただし人外のジャンルがオートマタなので、微妙に好みではない(超個人的理由でイマイチ)。設定はとても面白いので最後までそれなりに読んだが、いい設定なだけにもったいないと思うところも多かった。絵画好きが読むと好き嫌いバックリ別れると思われる。
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徹頭徹尾、自分の好みの話で悶えつつ読み終えました。 19世紀末のロンドンのあの美しくも不穏な雰囲気も好き。 実在の絵画を絡めつつ、構図、色彩、解釈込みで細かく「設定」を作り込んでいる作中の贋作も凄い。 その贋作の抱えた闇を暴くのが、頭脳戦だけではなく、日本刀を操る美形による戦闘というのも度肝を抜かれたし。 説得(物理)みたいな。 それも、毎回成功とは限らず「俺強え!」になってないところもよし。 この戦う場所、ネガ・レアリテも怖いけど美しい世界。 その世界そのものも絵画作品を見るかのよう(まあ絵画から現れた世界ではあるから当たり前か) 敵も毎回ビジュアル含めて細かく作り込まれたキャラなので、それも楽しみでした。 そして、何より一番悶えたのは、主役二人そのもの。 記憶を失っているが、戦闘能力は凄まじい美貌の彼。 自分よりも他人を大事にする彼が、巻き込まれた少女(主人公)を守ると言い切った時「あ、もう好きや」(語彙力喪失)ってなって、後はころころ転がり落ちました。 正体を知って驚きましたが、そんな彼が彼女にいろいろな意味で振り回されてるのが可愛くて可愛くて…… 彼女は彼女で、直感を信じて、彼のことを最後まで信じて見捨てない聖母のようないい子で……彼女は彼女で出生そのものに闇を抱えてはいるのですが、それを抜きにしてもいい子。 彼女の無条件の信頼に、彼は何度助けられたのか。 とにかく、この二人の関係性が何より自分の心に刺さりました。 たまらないよ。 絵画に限らず、文学作品や美術史などの知識も詰め込まれていて、どれだけ下調べを丁寧にされたんだろうと、そういうところにも驚かされました。 主役二人の友達のような主従のような不思議な信頼関係に悶えつつも、バトルあり、謎解きありのエンターテインメントを楽しめる、最高の作品でした。 上手く言葉にできませんが……とにかく、本当に凄いです。 個人的にかなりオススメです。 適度に伏線や謎を残したままなので、是非続いてほしいなと願いを込めて。
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