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おっぱいマンション改修争議 の商品レビュー

3.1

38件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

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2022/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

正直あまり面白くなかった。盛り上がるところがあまりない。様々な理由であのマンションに住む人や、それを建てた人。そんな人達の想いや葛藤が綴られているが、全体的に話が暗い。少し可哀想だなと思う人物も多数登場する為、尚更かもしれない。

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2022/07/24

2022.07.24 この小説のカバーのイラストを見たときに、いつかテレビで見た銀座の「中銀カプセルタワービル」をモチーフにしているんだろうなとピンときた。 残念ながら?本物の方はもう解体が始まっているようだけど。 建築に興味があるので、ぐいぐい読めた。小宮山吾郎氏はいかにも、...

2022.07.24 この小説のカバーのイラストを見たときに、いつかテレビで見た銀座の「中銀カプセルタワービル」をモチーフにしているんだろうなとピンときた。 残念ながら?本物の方はもう解体が始まっているようだけど。 建築に興味があるので、ぐいぐい読めた。小宮山吾郎氏はいかにも、建築家のセンセイといった描写。あまりにステレオタイプすぎて笑っちゃうくらい。 このマンションをめぐる住人やそれを取り巻く人たちの悲喜こもごもな短編。 結局マンションは存続なのか建て替えなのかはっきりしないまま終わってしまった。 さらりと読めたけれど、続編は読むのどうしようかな…

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2022/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「金がうなるほどあって、働く必要もないような家に生まれないといい建築はできない」と、語る。建築の価値、意義を考えさせられる。”審美眼”が必要なのはわかるけど…。結局、遠吠えに過ぎないのか、と。 メタボリズムの象徴のようなデザイナーズマンションの建て替えをめぐる物語。 一級建築士の矜持でしょうか、名前を冠した建物は。地図に載る仕事と呼んだのは誰だったのでしょうか。その価値は、私にはわからないけど、住みやすさとは別のような気がする、何故でしょう。技術製品では、良いデザインは、”使いやすい”デザインがポイントになるのに、建築は基準が違うのですね。悩むところです。悩ましいところです。そして、価格も広さも、あれもこれも。 老朽化マンションの建て替え問題。都下のニュータウンでは建て替えが始まっていると聞く。通常マンションは、70年程度とも聞く。今後、一般のマンションも含めて老朽化で建て替えが必要な物件が増えてくるが、すべてが建て替えられるわけではない。建て替えができなくなった物件はどうするのでしょうか。新しい都市問題がこれから始まるのかもしれない。 最終的に、物別れに終わったけれど、このあと、十年後、二十年後の姿を見てみたい。気がする。実際、建て替えなければどうしようもない状態に陥ったとき、居住者はどうするのでしょうか。とっても、気になります。

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2022/04/29

おっぱいマンションを建てた著名な建築家、その娘、右腕、マンションの住人などいくつもの視点でマンションや建築家について語られる。 立場も違えば同じ人相手でも印象が異なり、読んでいる側としてはどれが本当の人物像なんだろうと思ったが、どれもその人自身なのかとストンと思った。 最後、...

おっぱいマンションを建てた著名な建築家、その娘、右腕、マンションの住人などいくつもの視点でマンションや建築家について語られる。 立場も違えば同じ人相手でも印象が異なり、読んでいる側としてはどれが本当の人物像なんだろうと思ったが、どれもその人自身なのかとストンと思った。 最後、建築家の下で働いていたできる部下の本当の気持ちが明かされ、読後は煙にまかれた感じになった。

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2022/03/11

最終章の構成が急に変わったような。 伊坂作品を読んでいるような感じ。 最後の岸田の告白の展開がオチ。

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2022/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2020年~2021年までかなりハマって原田ひ香さんを読み漁った時期の1冊。 バブル期に著名な建築家が立てた不思議な形のマンション通称「おっぱいマンション」が老朽化してきた。 その独特な形ゆえメンテナンスも相当大変そう。 当時話題になったそのマンションはお金を持っている人がこぞって購入したけれど、今じゃ建築家は亡くなっていて、娘はそれに興味を持っていない。 しかもそこには隠された欠陥がある。 登場人物の悲喜こもごもも好きですが、 建築家の娘が「大嫌い」と言い放つソファのエピソードがずしんと来ます。

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2022/02/17

いまは亡き天才建築家が設計した、通称「おっぱいマンション」に重大な問題が発覚。建て替えるべきか残すべきか、勃発した改修騒ぎは、住民たちの人生を、秘密を、理想を呑み込んで…。『小説新潮』掲載を大幅に加筆・修正。 あっけない終わり方。

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2022/01/19

図書館で借りたもの。 天才建築家が設計した、通称「おっぱいマンション」。立地もデザインも抜群、いわゆるヴィンテージマンションで、居住希望者もひっきりなし。だが、重大な問題が発覚!勃発した改修騒ぎは、建築家の娘、学生運動あがりの元教師、秘密を抱えた元女優、天才の右腕たちを巻き込み、...

図書館で借りたもの。 天才建築家が設計した、通称「おっぱいマンション」。立地もデザインも抜群、いわゆるヴィンテージマンションで、居住希望者もひっきりなし。だが、重大な問題が発覚!勃発した改修騒ぎは、建築家の娘、学生運動あがりの元教師、秘密を抱えた元女優、天才の右腕たちを巻き込み、すべてを賭けた闘いに…。 コメディっぽい感じなのかな?と思ったら違った。 マンション改修へのそれぞれの思惑。 あれからマンションはどうなったのかなぁ。

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2021/11/22

家族との軋轢や自らのキャリアに関する悩みを抱えるヒロインと彼女を見守る年上男性というのは、これまで読んだ原田作品と共通していたが、読み進めるうちに背筋がぞくぞくしてきた。これは嫌ミス、もしくは、ほとんどホラーではないかしら。私はその分野は苦手だけれど、好きな人達だったら、どんな読...

家族との軋轢や自らのキャリアに関する悩みを抱えるヒロインと彼女を見守る年上男性というのは、これまで読んだ原田作品と共通していたが、読み進めるうちに背筋がぞくぞくしてきた。これは嫌ミス、もしくは、ほとんどホラーではないかしら。私はその分野は苦手だけれど、好きな人達だったら、どんな読後感になるのだろう。 つまるところ、自分の姿や抱えているものは自分では見え難いということだろうか。

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2021/10/10

赤坂ニューテラスメタボマンション通称おっぱいマンションの改修工事をする、しないの住民の意見が各章毎に分かれている。最初は建築家小宮山悟朗の娘みどり、工事はしてもいい、次章の市瀬清は工事はすべき、という具合に賛成派ばかりではなく、反対派の意見もある。反対派は歴史的建造物を安易に壊す...

赤坂ニューテラスメタボマンション通称おっぱいマンションの改修工事をする、しないの住民の意見が各章毎に分かれている。最初は建築家小宮山悟朗の娘みどり、工事はしてもいい、次章の市瀬清は工事はすべき、という具合に賛成派ばかりではなく、反対派の意見もある。反対派は歴史的建造物を安易に壊すべきでないに乗っかり、本音は違うところにある。人がたくさんいれば、それぞれ意見もある。私が最も気になったのは、小宮山デザイン事務所の現在の社長岸田さんの家族の章、実際に住んではいないのだが、意見はある。

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