リヤカー引いてアフリカ縦断 の商品レビュー
‘リヤカーの人‘吉田正仁さんの二冊目。 一冊目よりも格段に読みやすくなっている。ペースになれただけかもしれないけれど…。 車でもきついであろうアフリカ縦断を、徒歩(リヤカー)で敢行。自然はもとより、治安も当然よくはない。でも、歩く。一種の依存状態なんだろうなぁ。 起こった出来事、...
‘リヤカーの人‘吉田正仁さんの二冊目。 一冊目よりも格段に読みやすくなっている。ペースになれただけかもしれないけれど…。 車でもきついであろうアフリカ縦断を、徒歩(リヤカー)で敢行。自然はもとより、治安も当然よくはない。でも、歩く。一種の依存状態なんだろうなぁ。 起こった出来事、そして、それに対する感情を、良いも悪いも書かれていることが面白い。激しい感情には辟易することもあるけれど。 既に南北アメリカ大陸も縦断しているらしいので、そちらもきっと出してくれるんだろうと期待している。
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すべての荷物をリヤカーに積んで、エジプト・アレクサンドリアから南アフリカ・喜望峰まで歩く、約1年間の徒歩の旅。 歩いていけるんだ、世界はそれなりに平和で安全なんだと思う一方、ケニア北部では治安の問題でどうしても歩けなかった地域があり(そこは、他の、例えば自転車で同様のコースを...
すべての荷物をリヤカーに積んで、エジプト・アレクサンドリアから南アフリカ・喜望峰まで歩く、約1年間の徒歩の旅。 歩いていけるんだ、世界はそれなりに平和で安全なんだと思う一方、ケニア北部では治安の問題でどうしても歩けなかった地域があり(そこは、他の、例えば自転車で同様のコースを旅している旅人たちもやはりバスで移動していた)、やっぱり世界は安全じゃなくなった、と思ったり。人が住んでいない地帯が数十キロ続く砂漠、照りつける太陽による熱風で昼間は一歩も歩けない灼熱の、僕らが一般的に思い込んでいるアフリカが本当にそこにあり、それは過酷で、「なぜ俺はこんなにもきつい徒歩の旅を自ら好んでやっているのだろうか」と自問する。それでも、歩くスピードで交流するアフリカの人々と、過酷な移動の末に現れる素晴らしい景観に心を奪われるのである。アフリカもまた、素晴らしい。美しい。
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