始皇帝中華統一の思想 の商品レビュー
漫画「キングダム」を題材としてこの時代前後を中心に、法家と中華統一、儒家や道家、秦の郡県制から漢の軍国制とその後の中華国家への影響について述べられた本。各章の流れがスムーズで分かり易く、始皇帝死後の趙高による蒙恬将軍の処分については敢えて言及しないなどキングダム読者への配慮もされ...
漫画「キングダム」を題材としてこの時代前後を中心に、法家と中華統一、儒家や道家、秦の郡県制から漢の軍国制とその後の中華国家への影響について述べられた本。各章の流れがスムーズで分かり易く、始皇帝死後の趙高による蒙恬将軍の処分については敢えて言及しないなどキングダム読者への配慮もされている。 図書館で借りた第一刷だが、P87の「弟の恵文王」は「子の恵文王」に校正されたのだろうか?
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法家の実装をどうしたか。商鞅以降も進めていた。 人材が集まる仕組み。しかし、トップについては世襲制。 漢は武帝の時代に郡県制を完成させる。 漢民族は、漢字と儒教的価値観。
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中華思想のベースになる考え方、人民にしみ込まれた思想が解説されている本です。始皇帝の時代から、現在に至るまで、ほぼ政治システム、統治システムが変わらない理由がよくわかりました。また、秦の始皇帝がなぜこの地で中華統一できたか理解できました。 キングダムファンにも、背景を知ると、よ...
中華思想のベースになる考え方、人民にしみ込まれた思想が解説されている本です。始皇帝の時代から、現在に至るまで、ほぼ政治システム、統治システムが変わらない理由がよくわかりました。また、秦の始皇帝がなぜこの地で中華統一できたか理解できました。 キングダムファンにも、背景を知ると、より入り込めると思います。
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本書は秦が中国統一に成功した独特の要因を漫画『キングダム』の挿絵と共に見ていく参考書です。 中国王朝の巨大な権力の源泉とは何なのか、秦の中国統一は中国史においてどんな意義があったのかを知れる本書は実に刺激的でした。これは名著です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
キングダムを絡めた発想は良かったと思うが、タイトルの「キングダムで解く」ほど内容がリンクしているとは感じられなかった。 そもそも、著者の熱意が伝わってこない感じを受けた。 秦の行った体制の変革は特異な物で、その後の2000年以上(著者によれば現代でも)にわたって中国を支配したものであり、秦による統一がなければ、中国は南北で分かれていた可能性すらあることをもっと強く(熱く)語っても良いのではないかと思った。 記載されている内容は高校世界史の枠を出ない内容で、知識として真新しい物は一切無いと言ってよく、また、支配制度に関しても、「後続の漢王朝により継承され、洗練・周知されたことが大きい」という当初の印象を変えるものではなかった(むしろ強まったとも言える)。 より深い内容がないのであれば、秦前後の体制を比較することで、秦の制度改革が特別なものであったかや、(統一への原動力らしい)周辺異民族の侵入についてまとめを行ってもよかったのではないか。 また、封建制度の崩壊に食料生産の大幅な向上があるとのことだが、食料生産量の増大は人口の増大に直結する。商、周王朝の時期と秦が統一を果たす時期では、支配地域が大きく拡大しているはずでもある。秦の統一前後(〜より後の時代までも)の人口の変化や支配地域の変化に着目して、図を用いて示せば、秦が現代中国の礎となったことをより強調できるのでは無いかと思った。 農機具や農作物の変化による食料生産量の増大は、中国に限ったことでは無く、ヨーロッパなどでも何度も起きていたはずであり、それだけで封建社会が崩壊していくという理論は乱暴なように感じる(他国では起きない)。他に理由があるのではないかと思ってしまう。 本書の論旨からはみ出そうだが、他の地域との比較(中国の”異常性”の強調)があっても良かったのでは無いか。
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キングダム大好き キングタムの時代背景や社会の仕組み、考え方の理解も深まり、今の中国が中国である理由もなんとなくわかる気がします キングダムの時代から今に続く中国の歴史の壮大さが心に響きました
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中国は国土が広大かつご存知の通り人口14億を抱える巨大な国だ。清の乾隆帝の時代がその最も広い版図になり1470万㎢にも達する。日本ではインスタントラーメンのコマーシャルで中国4000年の歴史というのが定着してしまったが、夏王朝の時代さらに、それ以前に在ったと言われる、三皇五帝(さ...
中国は国土が広大かつご存知の通り人口14億を抱える巨大な国だ。清の乾隆帝の時代がその最も広い版図になり1470万㎢にも達する。日本ではインスタントラーメンのコマーシャルで中国4000年の歴史というのが定着してしまったが、夏王朝の時代さらに、それ以前に在ったと言われる、三皇五帝(さんこうごてい)時代(古代中国の神話伝説時代で8人の帝王がいたと言われる神話時代)を足すと中国には4600年の歴史 =凡そ5000年前の話になる。だから実際には5000年の歴史を持つと言われる所以だ。その後、西周や春秋戦国の時代、秦、漢などの様々な国が誕生し、世界史を勉強した人なら中国の王朝の流れを漢字で追いかけると同じ音読みなども影響し覚えるのが非常に面倒だった(個人的にはインドの王朝の読みづらさ覚えづらさはそれを上回ったが)。 中国の歴史は「三国志」や「項羽と劉邦」、マンガ「キングダム」などで扱わた事が多く、男女問わず読んだ経験を持つ人が多いから、意外とビジネスシーンでも役に立つ。特に中国の歴史を扱った映画などが公開されたタイミングで社外交流パーティーに参加した際の共通話題として話のネタになる事もある。いつも怒ってばかりの上司がこの辺りの歴史が好きなら読んでおくと仕事以外で会話が盛り上がる。 本書はそうした読み物の中から、前述のキングダムという漫画を題材に、如何に広大な中国を時の覇者達が治めてきたかを探る内容だ。個人的にはキングダムを読んだ事が無かったが、ベースとなる中国の歴史自体は世界史の勉強を始めとして書籍などで触れていたので内容はすんなり頭に入ってくる。ただし人物名は難解な漢字を使ったり、日本人に馴染みの無い(当たり前だが)名前が多く流石に覚えるのは難しい。マンガを1巻から読んでいけばそうでは無いと思うが。 本書は広大な土地と人口を抱える中国が如何に統一が難しく、多くの戦いと権謀術数の中で纏められていったかの理解に役立つ。日本の様に海に囲まれて外敵を意識する必要がない国とは明らかに違い、中国は自国内だけでなくユーラシア大陸の外敵との関係性も重要になってくる。現代でもチベットや新疆ウイグルなど漢民族とは文化も歴史も言葉も異なる異民族を纏めようと無理する共産党体制が見て取れる。現代社会にも繋がる統一の考え方は、中央集権である。地方に自治権を与えれば必ず統治における脅威になる恐れがあるから、中央が強権的に従わせるのは中国にとって自然な考え方だ。キングダムの中でも地方出身の権力者同士が群雄割拠し国が荒れたり安定したりを繰り返している。こうした歴史の中でも重要な存在が法家の存在だ。秦の孝公に仕えた商鞅や韓の王族である韓非を筆頭に厳正な法律により人民を統制する手法だ。現代社会では当たり前ではあるが、遥か紀元前の時代から中国で発達してきた考え方・思想になる。戦国の七雄の秦に仕えた商鞅は郡県制を敷き中央集権による統治体制を整える事で秦を大国にした。 また、韓非は結果主義や能力主義など現代ビジネスシーンで当たり前となっている信賞必罰の考え方を確立すると共に、完全なる職務分掌をルール化し臣下を統制する。巨大な中国だからこそ早くにこの様な考え方が必要となり、長きに渡って洗練され、思想として現在まで残っている。 この様な歴史をキングダムというマンガの1シーンを組み合わせながら解りやすく解説していくのが本書の狙いの一つであり、読者にとって山川出版の難しい教科書を読むよりは遥かに頭に入ってくる(私は山川教科書に育てられ、未だ山川を崇拝する1人ではあるが)。マンガよりは専門的に教科書よりも手軽に学べる点で非常に優れた本である。
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キングダムが好きなので読んでみました。「『キングダム』に流れる地下水脈」という表現のとおり、この本では政の代に至るまでの秦がしっかりと説明されています。なぜ秦が中華統一を目指し実現できたのか、他の6国がそれをできなかったのかがよく分かりました。 秦を一方的に評価するスタンスではな...
キングダムが好きなので読んでみました。「『キングダム』に流れる地下水脈」という表現のとおり、この本では政の代に至るまでの秦がしっかりと説明されています。なぜ秦が中華統一を目指し実現できたのか、他の6国がそれをできなかったのかがよく分かりました。 秦を一方的に評価するスタンスではなく、滅びた他国の事情にも触れ、また秦が短命に終わり続く漢王朝が長期存続した理由も説明しているのが良かったです。 キングダムを読んでいて、「合従軍とか無能すぎない?」「秦の主人公(国)補正に納得できない」と思う人にぜひ読んでほしいです。 なお、ポッドキャスト「コテンラジオ」のキングダム回と諸葛孔明回もあわせて聴くと、より理解が深まるのでおすすめです。
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秦の始皇帝とその周辺の歴史について分析した一冊。 『キングダム』はあまり関係ないものの、登場人物の実像について知ることができた。
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キングダムを読んでてもよくわからないことが多かったので、読んでみた。 宗家や氏族制度、法家などは知識として勉強になった。道徳的な考えとルールをうまくミックスした「儒教」が尊ばれていることも驚いた。 うまいこと制度と法整備し、そのもとに平等とすることで中華統一を成し遂げた秦国の凄...
キングダムを読んでてもよくわからないことが多かったので、読んでみた。 宗家や氏族制度、法家などは知識として勉強になった。道徳的な考えとルールをうまくミックスした「儒教」が尊ばれていることも驚いた。 うまいこと制度と法整備し、そのもとに平等とすることで中華統一を成し遂げた秦国の凄さがあらためてわかった。 中国が祖先を敬う民族であること。逆に儒教文化と漢字を用いれば仲間である、といった価値観も知らない部分だった。
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