きみの世界に、青が鳴る の商品レビュー
あぁ、この物語は、こうやって終わるのか、とついつい 考えたくなるような終わり方だった。 ある意味できれいな終わり方でもあるし、 別の意味ではもっといろんな角度から話を見たかった。 途中の話は難しいところもあったけど、 最後の最後は記憶に残る終わり方だった。
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軽く読み始めたシリーズが、深く考えうながすものに変化していきました。じぶん、というものをはっきりと切り取ることなんて難しく、捨てたと思った自分がひょこりと顔を出すこともある。この物語の何度も繰り返される推敲は、ある意味リアルで、無理やり一つの分かりやすい形に押し込められなくて良か...
軽く読み始めたシリーズが、深く考えうながすものに変化していきました。じぶん、というものをはっきりと切り取ることなんて難しく、捨てたと思った自分がひょこりと顔を出すこともある。この物語の何度も繰り返される推敲は、ある意味リアルで、無理やり一つの分かりやすい形に押し込められなくて良かったです。 それでも、読後、あの出来事から2年後の、5年後に、ほのかな寂しさを感じました。
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最終巻にしてイマイチよく分からない終わり方になってしまったか。 大地はあれで良かったと思うけれど、最大の課題である七草と真辺の関係にはキッチリと決着をつけて欲しかったな。更に言うと、他の人たちも全て放ったらかしは無いだろう。 せっかくここまで読んだのに不完全燃焼です。
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4巻から5.6巻を読むまで時間が開いたからか、私には上手く理解出来ませんでした。 どうか私に全ての解説をして欲しいです。 トクメ先生や時任さん、堀さん、美絵さんのことなど…
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階段島シリーズが遂に完結。 最初から最後まで、やはりこの物語は七草と真辺の物語だった。堀を真辺と対比させ、安達と七草の類似性を示す事で、より2人の性格が掘り下げられていた。多少の変化はあれど、最後まで階段島の2人は一貫していた。 ゴール無き命題を、呆れるほどに愚直にドリブルす...
階段島シリーズが遂に完結。 最初から最後まで、やはりこの物語は七草と真辺の物語だった。堀を真辺と対比させ、安達と七草の類似性を示す事で、より2人の性格が掘り下げられていた。多少の変化はあれど、最後まで階段島の2人は一貫していた。 ゴール無き命題を、呆れるほどに愚直にドリブルする真辺と、どうにか目の前のディフェンダーを抜けるようにサポートする七草。この2人の関係性は、正しくないとしても、素晴らしいと思う。また、2人が成長して、足を止めてドリブル以外の選択肢を持った真辺と、それを受け入れる七草は正しいと思う。 人生において成長は必要なもので、その過程で失われる自分は、不必要なものだったと捉えるのではなく、尊いものとして記憶のどこかに保存しておくのがいいと思った。階段島の住民は尊い。決して不必要ではないから、来たるべきタイミングで拾ってもいい。 自分のダメなところや辛い体験も、時間が経って、回顧して笑って人に話せるようになったら幸せだなって思う。
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大地の幸せを探す模索を軸にしつつ、魔法をめぐってだいぶ観念的な話になってしまった感じがします。それでもお話をちゃんと完結させられるのは、この作者のすごいところですね。
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何だか長かった割には、いまいちな終わりかただと私には思えてしまいました。 若くないせいなのか、何だかどんどん話がよくわからなくなりました。魔女がいっぱいで、魔法すらも貸し借りできてしまったり。真辺が何も捨てないという割には、階段島にいるのは何も捨てない真辺、で。ということは現実の真辺はそれを捨てたわけで。階段島にいる真辺が捨てない真辺だから辻褄は合うけど、何のために真辺は何も捨てない真辺を捨てたの?結局拾い上げた、と。あー、もうよくわからない。 優しいだの、幸せだの、読み心地はいいのだけど。 結局大地はどうなったんでしょう。最初に階段島に来た頃より不幸にはなっていないのだろうという解釈。 そして、最後七草は真辺と結婚したんだろうなという余韻。 階段島って、結局何だったの…。
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この本の結末には賛否両論あると思う。だけど、私はこの結末がとても好きです。戸惑うくらい真っ直ぐな真辺、悲観主義でただひたすら優しくて何も捨てられない七草、いい魔女を愚直に全うする堀、口は悪いけどそれは人を思う優しさ故の安達…。感情の描写が難しく、決してすんなり入ってくる文章ではないけど、とても面白かった。読んでいて、胸が苦しくなるような時もあったけど、読み応えは抜群でした。
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登場するだれもがやさしくてこんな世界にいられたらそれはほんとうにしあわせだろうなぁと思いました。 ありえないけれど、理想を求める姿はうつくしくて、きれいでした。 結末はあっけなくて、すこし切なくもありました。 大地がこれからきっとしあわせになれることを祈ります。だれもがしあわせに...
登場するだれもがやさしくてこんな世界にいられたらそれはほんとうにしあわせだろうなぁと思いました。 ありえないけれど、理想を求める姿はうつくしくて、きれいでした。 結末はあっけなくて、すこし切なくもありました。 大地がこれからきっとしあわせになれることを祈ります。だれもがしあわせになれますように。
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「階段島」シリーズ6。最後 真辺由宇の絶望が見たかったのか。屈折してるのは苦手なんだな。 私は大地が気になる。 魔法や階段島の概念は良いね。ライトノベルかと思ってたら、そうでもなかったのは収穫。
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