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指名手配作家 の商品レビュー

3.7

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    6

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2021/02/22

芸人出身の作家さん。デビュー作の「神様の裏の顔」から何冊か読んでいますが、内容は元芸人さんらしくコントっぽいもの。しかしながら、意外と文章力があって好み。ただ、今回もまさにコントのような設定で展開していくものの、今回に限ってはどうも文章の所々が読みづらくて引っ掛かる。作者さん自身...

芸人出身の作家さん。デビュー作の「神様の裏の顔」から何冊か読んでいますが、内容は元芸人さんらしくコントっぽいもの。しかしながら、意外と文章力があって好み。ただ、今回もまさにコントのような設定で展開していくものの、今回に限ってはどうも文章の所々が読みづらくて引っ掛かる。作者さん自身、デビュー作で横溝正史大賞を取ってプロの小説家に仲間入りされた方なので、この作品の主人公と重なる部分もあり、出版業界のリアリティを読み取ることが出来るのだが、こんなに幼稚な文章表現をする人だったかな?と首を捻りつつ、どうにかこうにか最後まで行き着いた。ところが、エピローグまで辿り着いて、そこで漸く超納得。それまでに抱いていた文章の違和感が見事に解決いたしました。つまりは、見事に作家さんの術中に嵌まっていたわけですが、しかしながらそれでもエピローグまでが長かった。何とか我慢に我慢を重ねて最後のオチまで辿り着いたけれど、もう少し長かったら途中で諦めて投げ出していたかも。もちろん、このエピローグのオチがあってこそだと思うので、これから読まれる方は途中で放り投げることなくぜひ最後まで読んでいただきたいものです。

Posted byブクログ

2020/12/21

傷害致死で逃走する作家が、自殺しようとしていた女性と出会い、その女性のゴーストライターとして作家として再デビュー。おまけに所帯までもって、子供も生まれる。いったいどうなる?という結末への期待感は最近読んだ小説の中でもトップクラス。一気読みしてしまった。同作者の可読性の高さは相変わ...

傷害致死で逃走する作家が、自殺しようとしていた女性と出会い、その女性のゴーストライターとして作家として再デビュー。おまけに所帯までもって、子供も生まれる。いったいどうなる?という結末への期待感は最近読んだ小説の中でもトップクラス。一気読みしてしまった。同作者の可読性の高さは相変わらず。おすすめです。

Posted byブクログ

2020/10/03

テンポよく読みやすい。今こんなに幸せなのにそうじゃなくなるんだろうなという雰囲気がずっと続く。綺麗な伏線回収。

Posted byブクログ

2020/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とにかく展開が早い。 同棲することになった美女の過去について一冊かけて探るかと思いきや、数ページで謎が多い明かされる。その後も怒涛の展開(しかも主人公達に都合が良い)が続く。こんなに話を広げてしまって、どこに着地するのかと思いきや、綺麗な終わり方。 本ならではの趣向もあるが、ストーリーのメリハリがあるので単発ドラマに合いそうとも思った。 この本を読んで考え方が変わったり、新しい知識を得たり、ということはないので、 友人に勧めるかというと微妙なところ。 だが、文句なしに面白かった。

Posted byブクログ

2019/11/26

全体的にテンポが良くて次どうなる?こうきたか‥ の繰り返しで面白かった。 けっこう厚い本だけど、前半でここまで展開したら、 残りの厚みどうなるの?と思う程次々展開し続けた。 この著者は元々芸人だったからか、軽く読めて面白い本と、軽過ぎて面白くない本があるけど、今回はいい方に出た感...

全体的にテンポが良くて次どうなる?こうきたか‥ の繰り返しで面白かった。 けっこう厚い本だけど、前半でここまで展開したら、 残りの厚みどうなるの?と思う程次々展開し続けた。 この著者は元々芸人だったからか、軽く読めて面白い本と、軽過ぎて面白くない本があるけど、今回はいい方に出た感じ。コメディーでミステリーで感動もあり。

Posted byブクログ

2019/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「神様の裏の顔」以来の藤崎さん。二作目ですが、ものすっごい最後が嫌でした。これも・・・。これが作風なのでしょうか。途中まではコミカルな部分もあり、スピード感あり、あれよあれよのサクセスストーリーと、油断から生じた綻びからの、結末、と楽しめたのですが、ラストで「うわぁ、嫌な感じ、幸せになれないわぁ」と思ったのでした。いや、面白かったとは思います。

Posted byブクログ

2019/08/25

作家が殺人を犯し指名手配される。逃亡、潜伏生活からの作家活動再会。セレブ生活を送るのはさすがにバレるだろうとか、過失致死だから出頭すれば良かったのに、とか突っ込みつつ読んだ。

Posted byブクログ

2019/07/29

「指名手配作家」 「神様の裏の顔」に続き。 指名手配作家というタイトルから想像していた流れを一度、あれ?と思わせるフリを感じさせたが、折原一的な締めに着地。 デビュー以降さっぱり売れない作家・大菅賢は、ソリの合わない担当編集を突き飛ばす。尻もちをつきそうに倒れていく担当編...

「指名手配作家」 「神様の裏の顔」に続き。 指名手配作家というタイトルから想像していた流れを一度、あれ?と思わせるフリを感じさせたが、折原一的な締めに着地。 デビュー以降さっぱり売れない作家・大菅賢は、ソリの合わない担当編集を突き飛ばす。尻もちをつきそうに倒れていく担当編集。そこから怒涛の展開に巻き込まれる。 驚くべきは、賢の俊敏な動き。多分、何も考えていない。頭ではなく身体が反応しているかのように、次から次へと行動を開始するのだ。そこに理由は無い様に見える。そこに、あれ?と思わせるフリ。なんと性欲の塊キャラが登場するのだ。直美とのやりとりはもはやコント。 こりゃごりごりにユーモア小説になるだろうなと思ったが、そういう訳には行かず、タイトル通りのストーリーに戻っていく。折原一的な締めだなと思ったのはエピローグから。なんかこのテイストを読んだことあるな〜と思ったところ。 全体的に詰め込み過ぎ感を感じた。担当編集とのいざこざからたくさんのイベントが登場し、時系列も長めで、賢も直美も〇〇を感じているといいながら、色々行動や言動が雑に見えた。もちろん目的のためではあるが、だからこそ子供に見られる可能性やインタビューの危険性など抑えるべきところは抑えないといけないはずだ。後々の流れを考えればここら辺りで綻びが必要なのは理解するが、にしても綻び方というのがある。流石に〇〇を踏まえたら、これはいけないと思った。 例えば、インタビューの件では、ネ一ムの部分は流石に苦しく見えた。また、同じ区育ちだったからといって、初対面の人間にどこの中学校でしたか?て聞くのだろうか。地方でならばまあ分からないではないが、東京の中野で聞くかね?と思ってしまった。中学校も多いだろうに。 タイトルから想像するに、きっとこうだろう、と言う大筋通りなストーリー。ポイントはどうやって賢と直美は成り上がっていくかと言う点。職業を交換して有名になっていく辺りは良かった。 エピローグは捻りは有るが、前述のように、折原一を読んだことある人だと、捻りに思えない可能性があるかな。

Posted byブクログ

2019/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

売れない作家・大菅。担当の編集者と揉めて、思いがけず殺してしまった。自殺しようと訪れたところに自殺しようとしていた女・直美に出会う。自殺を思い止めると共に、直美の覆面作家として大菅は生き延びようと共謀を図る。 直美に出会うまでとか長いな〜とか、こうすればいいじゃんと思うとこがいくつかあるけど、なかなか面白い展開で楽しめました、最後までね。頭がいい家族なのね。笑いとともに、硬くならずに読めました。早く展開しろって思いながらも楽しんでたかもね。どこで事件が発覚するかとハラハラしながら飽きることなく読了。

Posted byブクログ

2019/06/15

担当編集者と口論になり、うっかり死なせてしまった売れない小説家。反射的に逃亡し、野宿をし所持金も底をつき、もはや死のうと橋の上まで行ってみたらそこには先客が。彼女を救い、彼女と同居して…。すべての畳みかけるような展開があり得なさ過ぎて笑うしかないのですが、過失致死とはいえ人を殺し...

担当編集者と口論になり、うっかり死なせてしまった売れない小説家。反射的に逃亡し、野宿をし所持金も底をつき、もはや死のうと橋の上まで行ってみたらそこには先客が。彼女を救い、彼女と同居して…。すべての畳みかけるような展開があり得なさ過ぎて笑うしかないのですが、過失致死とはいえ人を殺して逃げているはずの男を、いつしか大丈夫なの?見つからないの?とドキドキしながら見守っていました。リーダビリティは抜群で、最後の展開も見事、藤崎さんらしいお話だと思います。もちろん逃げだらダメですが、エンタメとして楽しかったです。

Posted byブクログ