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やがてうたわれる運命の、ぼくと殲姫の叛逆譚 の商品レビュー

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2019/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白くないわけじゃないのだけど…… 善良さがにじみ出ている筆致がこの著者の魅力だと思うけど、今回はそれが裏目に出ていて、悪役がひどく薄っぺらくなってしまっているように感じた。 あと、フラストレーション溜めたままでカタルシスがない、というのもちょっとキツイ。 この話でのフラストレーションは、 ・女性の魔物狩りが軽く見られている。 ・男性は「うたうたい」になれないと思われている。 ・男性の魔物狩りは仕事をしてないと思われている。 ・女性の「うたうたい」は男性の言いなりだと思われている。 などと数多くあるのだが、この内でカタルシスが得られるのは上の2つだけ。 しかも、(続巻があるとして)完結までにそのフラストレーションが開放されるのか、というと怪しい感じがする。著者は下2つに気づいていないんじゃないだろうか。 女性と男性のジェンダーロールをファンタジーに仮託して書いたのだろうけど、無理して悪役を作るのではなくて、前作のように「課題にみんなで取り組む」みたいな感じで書いた方が、この著者向きなんじゃないかなあ?

Posted byブクログ