若い読者のための宗教史 の商品レビュー
途中までしか読めぬまま期限が来てしまった。読みやすくて面白かったけど、やはり何度も中断すると集中力が切れてしまうなあ。名前は聞いたことあるけど……という宗教について、あーそんな成り立ちだったのか!と広く知れる感じ。まあなんかみんな宗教を都合よく解釈するし、何より預言者って本当に神...
途中までしか読めぬまま期限が来てしまった。読みやすくて面白かったけど、やはり何度も中断すると集中力が切れてしまうなあ。名前は聞いたことあるけど……という宗教について、あーそんな成り立ちだったのか!と広く知れる感じ。まあなんかみんな宗教を都合よく解釈するし、何より預言者って本当に神の声を聞いたのか?でっち上げたのか?精神疾患だったのか?と思ったりもする。でもみんな同じような行動をとるんだから本当に神の声が聞こえているのかも。それにしては、日本人神の声聞こえてなさすぎる気がするけどなあ。 最後まで読み終えたので改めて書く。人は自分を正当化するための巨大な後ろ盾を求めていて、その点で神ってのは非常に便利で有力な存在なんだなあって思った。自分も教会関係者?なのに、「神は道徳的なのになぜ他者を攻撃させたがるのか」という矛盾を解決するために「神を信じないのも一つの手段」ってスッと出てくるのがすごいなと思った。まあ神を信じてるからお前も信じろ、信じるべきだってのはまた別の話だけど。自分は神はいないと思ってるから、宗教での対立ってなんか不思議だなと思うし、なんで信じるんだろうなって思うけど、でもたまたまだとしても苦しい時に救われたら信じるだろうし、小さい頃から神はいるんだよって教えられたら信じるんだと思う。あ、それといわゆる「エホバの証人」が新興宗教なのも初めて知った。キリスト教を布教する人のことを「エホバの証人」と呼ぶのだと思ってた。色々あるね、世の中。
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予想してはいたけど、白人、男性の目線から歴史が語られる見本のような本。これを日本語に訳して、(他の言語にも?)これが宗教史!としてばーんと出すことにめっちゃ疑問を感じる。は、言い過ぎかもしれないけど、別の角度からも読む必要があるなーと思う。 でも、発見もあるし読みやすいしで一気...
予想してはいたけど、白人、男性の目線から歴史が語られる見本のような本。これを日本語に訳して、(他の言語にも?)これが宗教史!としてばーんと出すことにめっちゃ疑問を感じる。は、言い過ぎかもしれないけど、別の角度からも読む必要があるなーと思う。 でも、発見もあるし読みやすいしで一気に読めた。苦難の連続だからこそ、そして頼る偶像や言葉の入れ物がなかったからこそここまでの力があるのかも。分かりにくいことに宿る力。 ゾロアスターやモルモン、シクなどもぼんやりとしか知らなかったけど整理できてよかった! ジャイナ教、シク教、クエーカー派そしてバハイ教を知ることで救いも感じる。総じて欧米って、、、 びほう ヒンドゥー教→ひたすらの輪廻転生 仏教→それを断ち切るための方法、欲望をなくすことで ジャイナ教→一切の殺生を禁止する。とてもピースフル。 ゾロアスター教→善が悪に勝つ、地獄の考え方、この生の先 アブラハム、イサク、ヤコブ(イスラエル)、民は神の声を聞く。
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面白かったです。いくつかカテゴライズしたそれぞれの宗教の中での歴史を解説しながらも、宗教史として大きな時代の流れを作りながら語られる構成で、1章1章はそこまで長くないので、サクサク読み進めることができます。 とても良いと感じたのは、どの宗教についても批判的な(クリティカルな)目線...
面白かったです。いくつかカテゴライズしたそれぞれの宗教の中での歴史を解説しながらも、宗教史として大きな時代の流れを作りながら語られる構成で、1章1章はそこまで長くないので、サクサク読み進めることができます。 とても良いと感じたのは、どの宗教についても批判的な(クリティカルな)目線で評価していることです。良い所もあるだろうが、こんな矛盾や不合理を抱えているという点を包み隠さず「学問」として論じている姿は良かったです。 世界から暴力をなくす方法は宗教をなくすことである、という指摘や、暴力の原因に宗教がある事に人類が悩むのはなぜか、という問いは本当に興味深いものだった。
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宗教史を物語のように読める。ヒンドゥー教、仏教、神道も登場する。 それぞれの専門家による解説ではなく、スコットランドの元主教である著者が全て執筆している。そのため、細かいところで修正が必要とされる可能性はある。
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終章に取り上げられていた世俗的ヒューマニズム。特定の信仰は持たなくても、宗教の思想から精神性を享受できる考え方。人生の節目にあたる儀式は、過去には宗教が独占していたけれど、今では当人に個人的な意義を与えることができるものになってることが一つの例。 日々の生活に超自然は受け入れられ...
終章に取り上げられていた世俗的ヒューマニズム。特定の信仰は持たなくても、宗教の思想から精神性を享受できる考え方。人生の節目にあたる儀式は、過去には宗教が独占していたけれど、今では当人に個人的な意義を与えることができるものになってることが一つの例。 日々の生活に超自然は受け入れられなくても、願うことだけじゃなく、祝うこと悼むことなんかに対する基本に、神やら仏を基準とする宗教が間違いなくある。とすると、宗教は物事の考え方に対する糸口を与えてくれるものになるんだろうなと。 若くなくてごめんなさいシリーズ、読むのはアメリカ史、経済学史に続いて3作目。相変わらずダイナミックで歴史の情熱を感じられる読書でした。日本の神道も取り上げられてて、内容とは直接関係ない締めの俳句が最高に粋でした。
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人類は宗教よりもうまくやれるはずだ! メジャーな宗教の流れのおさらいだけでなく、今まで名前は聞いたことがあるけど何が何やらというような宗教や教団までを取り上げている。 シク教とバハイ教についてもっと知りたいと思った。
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世界中を旅するような気になる。東洋、西洋の括りを超えて、ワールドワイドに宗教史がまとめられていた。イスラム、中国、インド、日本、中東、なんでもある。 キリスト教の偉い人が書いているというのが、また凄い。自分の価値観を持ちつつ、多様性を受け入れるとは、まさにこのことだ。 一般の...
世界中を旅するような気になる。東洋、西洋の括りを超えて、ワールドワイドに宗教史がまとめられていた。イスラム、中国、インド、日本、中東、なんでもある。 キリスト教の偉い人が書いているというのが、また凄い。自分の価値観を持ちつつ、多様性を受け入れるとは、まさにこのことだ。 一般の人がなかなか理解しづらい、ファンダメンタリストの思考を説明していたのも興味深い。自分の考えを曲げない、そういう人もいる。 世俗的ヒューマニズムという考え方には、日本で生活の中で馴染みがあった。オープンに様々な価値観を受け入れる。日本人の柔軟性は、ある側面では、世界に誇れるところだとおもう。
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これまでのシリーズと違って、単線的な記述では無い。「ジグザク」進む。 宗教の定義が一神教的な神を前提にしているのが気になるが、欧米の出版だから、ある程度の偏りは飲み込むか。 そのような制約はあるものの、宗教の話題を幅広く扱っており、読後は圧巻だ。過去と現在をめぐる記述に嫌気も...
これまでのシリーズと違って、単線的な記述では無い。「ジグザク」進む。 宗教の定義が一神教的な神を前提にしているのが気になるが、欧米の出版だから、ある程度の偏りは飲み込むか。 そのような制約はあるものの、宗教の話題を幅広く扱っており、読後は圧巻だ。過去と現在をめぐる記述に嫌気も可能性も感じる。 シク教とクエーカー教が好み。 #メモ ・ジャイナ教が非暴力運動の源流 ・煉獄が認められたのは12世紀
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高品質なリトルヒストリーシリーズの最新刊は、こと日本においては意識されない(意識することがタブー視されているきらいもある)宗教について。 いわゆる四大宗教にとどまらず、歴史のうねりの中で生まれ、形を変えてきた様々な宗教たち。 また、一つの大きな宗教からの分裂(カトリック/プロテ...
高品質なリトルヒストリーシリーズの最新刊は、こと日本においては意識されない(意識することがタブー視されているきらいもある)宗教について。 いわゆる四大宗教にとどまらず、歴史のうねりの中で生まれ、形を変えてきた様々な宗教たち。 また、一つの大きな宗教からの分裂(カトリック/プロテスタントが最たる例)であったり、宗教と政治、宗教と暴力、そして宗教間で相互に及ぼした影響など時間軸、空間軸を掘り下げながら生々しい事実が語られる。 宗教と触れ合う機会が少ない(数としては少なくないが、極めて浅い)日本人にとって、世界情勢のバックグラウンドを捉えるためにはこういった宗教の大きな流れを抑えておくことは重要なのではなかろうか
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