昭和よ、 の商品レビュー
肩の力が抜けた、老人による老人のためのエッセイ集。 「ダジャレというのは、共通の雑学をもった同士たちが交わす隠語ですから、万人の理解を得ようなんて打算がはたらいたら成立しない文化です。」 「過去の蓄積を文化と、未来の仕事を文明と言う。」
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この本を読んで、ますます吉行淳之介が好きになった。(受付で名刺をと言われいろいろなポッケを探してまくり微笑みながらなっかたよと言って記帳したというエピソード等) これぞ大人の男だね。ふたりの共著?”贋食物誌”も是非読んでみたい。 感動したのは森繁久弥氏の灯台守の話し。 実直で誠実で一途さが求められるこの仕事、(特に能力も器用さも雄弁さも必要でなく)もくもくとこなす、こういう人生に弱いんです。っと語ってたいう。深いな。 いつか、著者が良きライバルと認めてる和田誠氏との対談も実現するといいな。
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