エネルギーの人類史(上) の商品レビュー
てっきり石油に関する話題と思いきや穀物や水車、荷役といったエネルギーの発展が中心。エネルギーに対する自分の志向の枠を広げてくれる。
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化石燃料の歴史かと思いきやエネルギー全般の話。まあ先史時代の食料や荷役も確かにエネルギー。豆科植物の窒素固定目的で輪作したり、馬に乗る際の姿勢や鐙の発明もエネルギーといえばエネルギー。もうなんでもエネルギー。
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図書館で借りた。 エネルギーの人類史と聞くと、産業革命から石炭やら、原子力だー、な話かなと思って読み始めたが、そんな視野の狭い話じゃないと分かり、猛省しました。 先史時代、すなわち原始的な狩猟採集や農業から、エネルギーというものは消費され・生成され・蓄積されていた。それを様々な視...
図書館で借りた。 エネルギーの人類史と聞くと、産業革命から石炭やら、原子力だー、な話かなと思って読み始めたが、そんな視野の狭い話じゃないと分かり、猛省しました。 先史時代、すなわち原始的な狩猟採集や農業から、エネルギーというものは消費され・生成され・蓄積されていた。それを様々な視点、とくに定量的に読み解くのが本書だ。 農業だけでも100ページ以上使っているので、当初の予想のままだと、何を読んでるか見失うところだった。人類がどのように「エネルギー」と付き合ってきたか。 視野を広げる非常に良い本と思えた。一つ注文言うなら、定量的な議論が多いのに、縦書き漢数字は非常にイメージし辛かった…。
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コラムいいね!おもろい。 エネルギーの変換っていう観点から人類史を見ていく。いかに効率的にエネルギー投資してエネルギーを摂取するか。その歩み。 でもずっとおんなじもんばっか食ってても飽きるよね。
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書名の通りエネルギーをどう扱ってきたかの人類史なのだが、エネルギーといって想像する石油、原子力といった話ではなく、まず太陽エネルギーから始まる。太陽光で植物が光合成をし、それを食料として活用する人間にとって、エネルギー効率がよい食べ物とはなんだったのか。マンモスが絶滅したのは、小...
書名の通りエネルギーをどう扱ってきたかの人類史なのだが、エネルギーといって想像する石油、原子力といった話ではなく、まず太陽エネルギーから始まる。太陽光で植物が光合成をし、それを食料として活用する人間にとって、エネルギー効率がよい食べ物とはなんだったのか。マンモスが絶滅したのは、小さな動物を狩るよりもエネルギーを得るのに効率が良かったから。という時代から順番に人力、家畜、薪、水力といった古代中世、そして石炭、石油といった近代まで延々とデータ豊富に解析してくれる。サピエンス全史のマニア版といっても良いかもしれない。ので面白いのだが、データが豊富すぎてちょっと疲れる、が流し読みでも読むべき1冊。かいつまむと、人間って生きていくためにエネルギーをうまく使ってきたが、いまだに利用率としては無駄が多くまだ効率化はできる。がんばろう。みたいな感じ。
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先史時代から現代までにおける人類のエネルギー利用の歴史を、膨大な興味深い事例にふれつつまとめたもの。上巻は化石燃料の登場以前が扱われる。 あまりに多くの事実の紹介に戸惑うこともあったが、「基本的な生物物理学の観点からすれば、有史以前の人類の進化と歴史の流れは、ともに、エネルギー...
先史時代から現代までにおける人類のエネルギー利用の歴史を、膨大な興味深い事例にふれつつまとめたもの。上巻は化石燃料の登場以前が扱われる。 あまりに多くの事実の紹介に戸惑うこともあったが、「基本的な生物物理学の観点からすれば、有史以前の人類の進化と歴史の流れは、ともに、エネルギーをできるだけ無理のない、低コストで効率の良い方法で、いかに熱や光や運動に変換させられるかを希求するものだった」という冒頭の一文を常に頭に入れることで、読み終えることができた。
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○先史時代のエネルギー ・二足歩行により75%節約、脳の膨大な消費の代わりとなった。 ・狩猟採取から濃厚への遷移の要因としてエネルギー密度は大きい。狩猟採取の場合、人間の消費エネルギーも大きいため利得が減る。
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