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LEADER's KPT の商品レビュー

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2021/04/29

最近よく「ふりかえりが〜〜」みたいな事を考えているので読んだ。「アジャイルなチームをつくるふりかえりガイドブック」の巻末で、参考書籍として挙げられていたので手にとった本。 KPT自体は元々知っているし何度も使った手法なので、その方法について教科書的におさらいできた点でまず嬉しい...

最近よく「ふりかえりが〜〜」みたいな事を考えているので読んだ。「アジャイルなチームをつくるふりかえりガイドブック」の巻末で、参考書籍として挙げられていたので手にとった本。 KPT自体は元々知っているし何度も使った手法なので、その方法について教科書的におさらいできた点でまず嬉しい。 書籍タイトルに「LEADER'S」と冠している通り、単なる「やり方の紹介」よりも「目的」「活用方法や効果」といった側面で、少し高めの視座から紹介されている。そうした話こそ自分が期待した内容だったので、有り難い。 「自律的なチームを作る」「そのためにはメンバー自身のリーダシップ、オーナーシップが必要」「そうした土壌づくり・練習としてKPTが効く」というような論調。 KPTの中で「発言させる」、「自分たち自身でやること・取り組むべき課題を選定させる」といった流れを作れること、あとは副次的であれ「自分の意見を話しやすい場」において「他人に批判的・否定的なことが如何にマズいか」というのも実感できるから〜・・という効果もありそうかな。 「リーダーの振る舞い」についても触れており、「何でもやりすぎるのはよくない」「そこから脱却するためにKPTを・カイゼンを」というような話もあって、ふむふむと言いながら読んだ。「GROWモデル」「強いチームを育てる」というキーワードも出てくる。 KPTというアクティビティだけにとどまらず、「継続的(反復的)に行うこと」も重視すべきだ、という。「挙げたTryがしっかりと実行されているかをトラッキングせよ」という話。そこまでやることで、単なる「心理的に安全な状態で課題や強みに目を向けられる」だけでなく「小さい改善を積み重ねる」ことができ、そうして「カイゼン体質なチーム」ができるとの話。(本書では「改善」と「カイゼン」の両方の表記を使い分けている) これは、自分が少し見落としがちな視点だったので「そうか!!」と思った。 その他に、 * KPTの簡易版として「表明じゃんけん」を用いた代替的な振り返りを導入してみる * KPTをより効果的にするためにKPTAという派生フレームワークがある * KPTで上がったカードからチームの状況を定量化・可視化できる(例: 「新規P / 総意見数」の公式で、チームの問題意識について測る) といった箇所が、個人的に心に残った この1冊でも十分に学ぶべきことがある・実践的ではありつつ、もしかしたら先行して「そもそも振り返りとはどういうものか?」を扱った書籍等を読んでおくことで、より深い納得感を持ちながら楽しむことができそう

Posted byブクログ