ポルシェ太郎 の商品レビュー
太郎がよい具合にいらっとするキャラなので、早く悪いことが彼の身に起きてほしいと願ってしまい、それが見事にかなえられる本。 太郎、明らかに犯罪に巻き込まれているのにそこまで恐怖していないのは、太郎が男性だからなのか未来を不安に思わない性質だからなのか… 女体と金の交換、その結果とし...
太郎がよい具合にいらっとするキャラなので、早く悪いことが彼の身に起きてほしいと願ってしまい、それが見事にかなえられる本。 太郎、明らかに犯罪に巻き込まれているのにそこまで恐怖していないのは、太郎が男性だからなのか未来を不安に思わない性質だからなのか… 女体と金の交換、その結果としての離別、ホモソーシャル階層の中で右往左往する太郎、乗用車ヒエラルキー(プリウスよりポルシェは高価だが、ポルシェより高価な車もまた…)に負ける太郎…等、太郎君の”負け”を楽しく消費させていただきました。
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若くして起業し、ポルシェ911カレラカブリオレを買ったが、会社の資金繰りが悪化して手放すことに。どうせ自分が見て欲しいと思う姿ほど、人からは見てもらえない。自分が思いもよらね姿を、人は見ている。
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私も主人公と同じ35歳。「自分はこんなもんじゃない」という焦りや評価されたいという気持ちが出てくるお年頃だ。 外車の名前もピンと来ていなかった太郎だがポルシェに興味を持ち、街を走る高級外車乗りの寂しいおじさん姿に哀しみを抱きながらも、所有することの魔法に取り憑かれたていく。 ポ...
私も主人公と同じ35歳。「自分はこんなもんじゃない」という焦りや評価されたいという気持ちが出てくるお年頃だ。 外車の名前もピンと来ていなかった太郎だがポルシェに興味を持ち、街を走る高級外車乗りの寂しいおじさん姿に哀しみを抱きながらも、所有することの魔法に取り憑かれたていく。 ポルシェ911乗りであることを誇らしく思い、若い女たちのスマホ画面のヒビに嫌悪するする感覚が面白かった。自分を肯定するように思考が変わっていく感じ。
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若くしてポルシェに乗って 大金を稼いでいる社長。 自分が見てほしい一面と 人が見ている部分には違いがある。 自分の良い面も悪い面も、しっかり見えている人でいたい。
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けっこう面白かった。 時々いる痛い人の心境はこんな感じなんだなと勉強になった。 謙虚にいきるのが一番だと思いました。
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「羽田圭介クルマを買う」と続けて読んだので、冒頭羽田さん自身のエッセイの続きみたいに思えて面白かった。
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2021.17 はじめての羽田圭介著。 承認欲求の強い主人公、ポルシェを手にしたことによる喜び、悲劇、葛藤を通しての心情を楽しめた。
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自分とは何も関係ないストーリーだし目もひかれない題材だったが、 読み始めると、ページをめくる手が止まらなかった! 麻薬のように貪りつくしたい文章センスが羽田圭介にはあるなぁ〜 後半の、アッパーからいきなりラストにかけてダウナーな感じも、これまた良い
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言葉は悪いけど、ただひたすら胸くそ悪かった。 きっと、その胸くそ悪い部分を楽しむ本なんだろう。 気づけば作品の世界にのめり込んでいたので、充分楽しい本なんだと思う。 なのでこの評価です。
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