梅原猛の授業 能を観る の商品レビュー
能のどこに草木国土悉皆成仏の思想が出てくるのか、結局よく分からずじまいだったが、能の世界に触れてみたいと思えるくらいはになった。2年前、中3の生徒が舞台に立つというので千本ゑんま堂に狂言を観に行った。話の筋がもう少し分かっていたらと思った。この本をもう一度しっかり読んで、それぞれ...
能のどこに草木国土悉皆成仏の思想が出てくるのか、結局よく分からずじまいだったが、能の世界に触れてみたいと思えるくらいはになった。2年前、中3の生徒が舞台に立つというので千本ゑんま堂に狂言を観に行った。話の筋がもう少し分かっていたらと思った。この本をもう一度しっかり読んで、それぞれの作品を観てみたい。観阿弥・世阿弥、どちらが父でどちらが息子か、やっと確信が持てるようになった。どこで見たのか聞いたのか「安宅」(歌舞伎では「勧進帳」)、弁慶と義経の物語、日本人なら当然知っているお話なのだろうか。どうして自分が知りえたのかが不思議。中学で習う?国語に出てくる?音楽に出てくる?それから、ここにも「山姥」は出てきた。やはり柳田國男をしっかり読まないといけない。「蝉丸」なぜだか唯一、百人一首の中で覚えている。母が笑顔で教えてくれたからだろうか。小さい頃、草津にある父方の田舎に毎年盆・正月と訪ねていた。そのときにここが逢坂の関だと聞かされた。本当に唯一これだけ覚えている「これやこの・・・」。自分のことながらいつも思う。これ日本人としてどうなのか。「ラジオ体操」はできない。「君が代」の歌詞は知らない。「百人一首」は一首しか覚えていない。教育のなせる業か、はたまた私の記憶力のせいか。日本という国は好きだし、けっこう買いかぶっているのだけれど。これは梅原・梅棹の影響か。
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