身体の言い分 の商品レビュー
わかる人には たまらなく 気持ちよく すんなり 入ってくる わからない人には まったく 取っつきようがない それで 全くいいのだと思います 本を読む というのは 本来 そんなものであると 思っています
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帯表 チャンスはつかむものではない。 やってくるものである。 世界が変わる。 生き方が変わる。 人気哲学者と革命的治療家がくりひろげる、神秘にみちたカラダの話。 発見と驚きの〈身体論〉異色のロングセラー待望の文庫化! 帯背 正しい時、正しい場所に、正しい仕方で 帯裏 自分はいった...
帯表 チャンスはつかむものではない。 やってくるものである。 世界が変わる。 生き方が変わる。 人気哲学者と革命的治療家がくりひろげる、神秘にみちたカラダの話。 発見と驚きの〈身体論〉異色のロングセラー待望の文庫化! 帯背 正しい時、正しい場所に、正しい仕方で 帯裏 自分はいったいこの世界にどんな「ミッション」を託されて送り出されたのかとふと考えることがあるとしたら、頭を悩ませる必要はありません。 ご縁に導かれて進めばいいのです。 ご縁が必ずみなさんを「いるべきとき」に「いるべきところ」に導いて、「なすべきこと」をさせてくれます。 みなさんの仕事は「ご縁」が接近してきたときに、それを感知して損なわないこと、それだけです。 ー本分より 本書は二〇〇五年七月に毎日新聞社より刊行されました。 「身体の言い分」文庫版のためのまえがき 第七章 文庫版ボーナス・トラック対談 正しい位置はどこですか? 文庫版のためのあとがき
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三軸修正法の池上先生との対談本。いつも通りの内田老師のトーン。 ・哲学は複雑な学問であると思われがちだが、世の中の方がよっぽど複雑であり、その点ではかなり正直な学問である。 ・頭で感じる快不快と、身体で感じる快不快は異なっている。それを識別できない人が多い。頭で感じる快というのは...
三軸修正法の池上先生との対談本。いつも通りの内田老師のトーン。 ・哲学は複雑な学問であると思われがちだが、世の中の方がよっぽど複雑であり、その点ではかなり正直な学問である。 ・頭で感じる快不快と、身体で感じる快不快は異なっている。それを識別できない人が多い。頭で感じる快というのは幻想的なもの多い。政治的陶酔やイデオロギー、はたまた身体毀損によるもので、おおむね幻想的な快楽であるが、身体的な快はじっくり、ゆっくり感じるもの。多くの人が、幻想に惑わされやすい。過度なダイエットやピアスなどは明らかな身体毀損であり、身体的には不快であるにもかかわらず、頭で感じる快の強さに押し負けて、快楽と誤認しがち。もっと、身体的な快に耳を傾ける必要がある。 ・目の前にあるものの価値を構成しているのは、先取りされた未来の喪失感。実は、今の目の前のもののかけがえのなさを担保しているのは未来の喪失感であるというワードはとてもしっくりきた。その考え方を推し進めると、今を生きていてつまらないという人は、自分が死んだときに人生を回顧してどう感じるかということの想像をする習慣がない人である。常に自分の死について考えることが今のかけがえのなさをヴィヴィットに感じられる秘訣。
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今月3冊目 ★★★ いや、深いです。池上先生達は野口先生に近い感じかな。 治療家というか哲学、人格者というか、どこまでも考えてるんだなと。 治療家でなくてもなにしてもやってけそうな頭脳。 ちなみに池上先生の息子さんは知り合い
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哲学者で武道家の内田樹と、「三軸修正法」という治療法の提唱者である池上六朗の対談です。 「文庫版のためのまえがき」で内田が、二人の著者たちの出会いが不思議な「ご縁」にみちびかれたものだったということを語っていますが、本編でも身体知にもとづく共感の重要性が指摘されるとともに、そう...
哲学者で武道家の内田樹と、「三軸修正法」という治療法の提唱者である池上六朗の対談です。 「文庫版のためのまえがき」で内田が、二人の著者たちの出会いが不思議な「ご縁」にみちびかれたものだったということを語っていますが、本編でも身体知にもとづく共感の重要性が指摘されるとともに、そうした原初的なコミュニケーションの回路がうしなわれてしまっている現代の状況に対する批判が展開されています。 内田の身体論・武道論にかんする本はこれまで何冊か読んだことがあるのですが、もはや言説のレヴェルで説得を試みることを放棄してしまっているように感じられて、どうしてもついていけないと感じてしまいます。フランス現代思想に造詣の深い著者なので、「知」に対する批判もそうした文脈で読んでしまうのは、こちらの悪い癖なのかもしれませんが、近代的な「知」のありかたに対する批判から、「身体」や「自然」へと一気に飛躍してしまう著者の身振りそのものも、著者自身の意図を離れて「反復」されるものであり、そうした問題への警戒心のなさが気になってしかたがありません。 もっとも著者は、言説のレヴェルでの「差異」と「反復」といった問題にはもはや興味がなく、それこそ身体を通して「わかるひとにはわかる」真理を語っているつもりなのかもしれません。
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元気が出た。 いろいろ抜き出したい所が多過ぎて。 目次から小見出しをいくつか抜き出す。 今の自分を肯定する チャンスはやってくるもの 未来はわからないからおもしろい 取り越し苦労は傲慢である 元気は自分で決める なるべくしてなる 現実から出発しよう 1カ所だけ抜書きするとし...
元気が出た。 いろいろ抜き出したい所が多過ぎて。 目次から小見出しをいくつか抜き出す。 今の自分を肯定する チャンスはやってくるもの 未来はわからないからおもしろい 取り越し苦労は傲慢である 元気は自分で決める なるべくしてなる 現実から出発しよう 1カ所だけ抜書きするとしたら "池上 (略)船の用語で目的地をデスティネイションというんですが、途中で嵐に遭ったり海賊や戦争に出くわすと、否が応でも目的地を変えなくてはいけません。それがディスティニーなんだ、といつか聞いたような気がするんです。人生の目的というものは自分勝手に決めるもので、それを自己実現だなんて思っているのはつまらない人生ですよね。何かに出合ったら、そのベクトルを合成して無理なく生きる。そうしたら、おもしろいことが次から次へとやって来るんだから。人生の醍醐味ってそういうものだと思います。" 270ページ
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豊かに生きるということはどういうことかを考えた一冊。真剣に何かに取り組んでいれば、自ずからつながるべき人につながって、豊かな人生を築いていけるのではないかと思いました。
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部分部分にひらめきを誘発するようなとてもよい言葉があるんだけど、歳を重ねるにつれてどうしてもこのような物言いになってきてしまうのだなと感じられる部分が多くなる。レペティションと決めつけによる未来への悲観論。それは、同世代に向けてはエネルギーとなることもあるのだけれど、新しい世代に...
部分部分にひらめきを誘発するようなとてもよい言葉があるんだけど、歳を重ねるにつれてどうしてもこのような物言いになってきてしまうのだなと感じられる部分が多くなる。レペティションと決めつけによる未来への悲観論。それは、同世代に向けてはエネルギーとなることもあるのだけれど、新しい世代に向けては有効性をもたないというようなことなのかもしれない。アンチロールモデルとして。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
身体と哲学。私たちは祖先が創り出した最新ヴァージョンという言葉が印象的。 私たちは両親から生まれ、その両親もふた親から生まれ、と一代、二代と遡っていくと膨大な数の祖先が現れてきます。十代遡れば1024人、二十代遡れば52万4288人。わずか二十代を遡っただけで50万人を超え、二十一代では百万人をはるかに超える祖先が居たことになります。 もう、今生きているだけど奇跡。アレコレ頭で考えなくても身体がよりよい方向に導いてくれる。複雑に考えるのをいったん手放してみてもいいのかもしれません。
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身体の機能 は驚くべき巧妙さだが、頭はそれをわかっていない。 術の稽古は身体の中にある動きを出せる装置を作り上げてゆくプロセス。 自分の体をいかに細分化できるか。 力でグイグイ引っ張っていくような人は、その技の終わりのイメージがない。 不安を持っている人が他の人の嫌がるこ...
身体の機能 は驚くべき巧妙さだが、頭はそれをわかっていない。 術の稽古は身体の中にある動きを出せる装置を作り上げてゆくプロセス。 自分の体をいかに細分化できるか。 力でグイグイ引っ張っていくような人は、その技の終わりのイメージがない。 不安を持っている人が他の人の嫌がることをする。 選択肢が増えると、ヒット率は落ちる。知識が増えるとできることが増える、というのは幻想。 悩みと問題は別。 目の前にあるものの価値を構成しているのは、将来それを失う時の喪失感。 完全なコミュニケーションはありえないと心得る。 武道では次の動きの選択肢がもっとも多いことが正しい位置。 右回りは体を解放する動き。 合気道では「同化的に体を使う」。自分の状態が即相手に伝わる。それで技をかければ、自他が一体になっているので、かかる。 身体に気持ちが向くと話が聞ける。一体感がでる。
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