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脳人間の告白 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2021/01/27

あとがきにあるように私も小説というより思考実験の物語として読んだ。 秋子、宏美、いずれもしっかり自分の考えをもっており強く格好よい女性だった。反対に男性は弱く自己中心的な存在として描かれている者が目立つ。本郷もそうで、私は読了までの多くの場面で感情移入できなかった。 もし自...

あとがきにあるように私も小説というより思考実験の物語として読んだ。 秋子、宏美、いずれもしっかり自分の考えをもっており強く格好よい女性だった。反対に男性は弱く自己中心的な存在として描かれている者が目立つ。本郷もそうで、私は読了までの多くの場面で感情移入できなかった。 もし自分がナンバー010として研究室に生かされることになったら…と考えるとゾクッとする。

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2020/11/11

タイトルのまんまです 脳だけになった男の話 脳だけになっても思考は可能 現実でもそんなことが可能な時代がくるのかな?

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2019/08/08

タイトル見たときに五十嵐貴久作品リカの被害者を連想して購入。脳だけ、外部からの情報は音だけの物語。もう少しストーリーに起伏が欲しかった、、

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2019/06/05

申し訳ないけれど、星2つ。理由は、脳だけが健全な状態で生きながらえてしまった主人公の物語にしたことで、かえって、人の生は何で定義されるか、人の死は何で定義されるべきか、が軽くなってしまったためだ。この本の中でも登場人物たちが度々議論しているが、軽い。もう少し現実感のある設定で深く...

申し訳ないけれど、星2つ。理由は、脳だけが健全な状態で生きながらえてしまった主人公の物語にしたことで、かえって、人の生は何で定義されるか、人の死は何で定義されるべきか、が軽くなってしまったためだ。この本の中でも登場人物たちが度々議論しているが、軽い。もう少し現実感のある設定で深く語られるべきテーマのはずだ。

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2019/04/30

交通事故で身体を失い、脳だけで生きる(生かされる)ことになった本郷医師の話。 人間とは何か、生と死とは何かという哲学的なことを考えながら読んでいかざるをえない小説。発想自体は昔からあるネタではあるものの、闇と時に苛まれながら自分ではどうすることもできない未来と過去を巡る思考の渦...

交通事故で身体を失い、脳だけで生きる(生かされる)ことになった本郷医師の話。 人間とは何か、生と死とは何かという哲学的なことを考えながら読んでいかざるをえない小説。発想自体は昔からあるネタではあるものの、闇と時に苛まれながら自分ではどうすることもできない未来と過去を巡る思考の渦を読んでいるとすぐに引き込まれていき、一気読みしてしまいました。 人間の一番重要な臓器とはなんでしょうか。心はどこにあるのでしょうか。心はハートマークであらわされます。ハートとは心臓です。しかし心臓は血液を体中に届けるためのポンプの役割です。脳は思考し、感情をもたらす臓器です。 進撃の巨人には「心臓を捧げよ」という印象的なセリフがあります。昔の人に取って一番重要なもので心があるとされていたのは心臓でしょうか。心臓を生贄に捧げたという話はよく聞きます。 ただ、それと同じように頭(厳密に言えばもちろん脳ではない)を捧げたという話も聞きます。饅頭の話なんかはその例でしょうか。 それと脳死と植物状態の話も出てきます。いろいろ間違っているかもしれませんが自発的呼吸があるかないか、というところも一つあるそうです。でも現代の医学でも人工呼吸器などの医療器具を用いれば脳死状態でも生命活動は続けることが可能です。その状態は完全な死と言い切ることができるでしょうか。 またこの本の主人公である脳人間、本郷は思考することと周りの音を聞くことは可能ですが、アウトプットすることは不可能です。しかし、それが可能になったら?ブラックジャックの話でもありましたが、脳移植を完璧に遂行できたら?ロボットなどの機械を通して我々となんら変わらない活動が可能だとしたら?それはどこの誰で、生きているといえるのでしょうか? 更に行き着けばSF世界では良くあるように人間の記憶や脳のデータをコンピュータに完全にコピーをすることができれば?それはヒトなのでしょうか。もちろん我々が生きている間にそういったことが可能になるかはわかりませんが・・・ ともかくこの答えのない問に対して真摯に向き合うことが重要なのかもしれません。哲学者ではなくても、普段の生活で大切な人を見る時に少し考える。それが重要なのでしょう。 ところでこれの元の本は『浮遊』というタイトルだそうです。読み終わった後なら元タイトルの方が良いと思いますな。まあでも脳人間の告白っていうタイトルに惹かれて購入したのも事実なのでなんとも言えないです・・・

Posted byブクログ