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文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 死 の商品レビュー

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2024/02/01

「いわゆる文豪の多くが、怪談・怪奇小説で傑作を多く残しています。怪奇文学、幻想文学分野のアンソロジストとして日本の大家・東雅夫さんの編纂により、それらを分かりやすく紹介する本になりました。一巻目は『夢』をテーマに、夏目漱石、芥川龍之介、夢野久作、小泉八雲などの怪談を収録。」(汐文...

「いわゆる文豪の多くが、怪談・怪奇小説で傑作を多く残しています。怪奇文学、幻想文学分野のアンソロジストとして日本の大家・東雅夫さんの編纂により、それらを分かりやすく紹介する本になりました。一巻目は『夢』をテーマに、夏目漱石、芥川龍之介、夢野久作、小泉八雲などの怪談を収録。」(汐文社HP) 【収録作品】 夏目漱石「夢十夜」 内田百閒「豹」 中勘助「ゆめ」 芥川龍之介「沼」 谷崎潤一郎「病蓐の幻想」 佐藤春夫「山の日記から」 志賀直哉「病中夢」 夢野久作「怪夢」 北杜夫「夢一夜」 小泉八雲「夢を啖うもの」 【幻妖チャレンジ!】 『出雲国風土記』より「黄泉の穴」

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2020/07/26

これまたいかにも、なテーマの一冊。怪談はすべからく死に繋がるものであるような気もするのですが。その中でもあからさまに「死」をテーマにしたものばかり。恐ろしくはあるけれど、誰しもが避けて通ることのできないものが「死」。ということで、シリーズ中一番身に迫ったテーマなのかもしれません。...

これまたいかにも、なテーマの一冊。怪談はすべからく死に繋がるものであるような気もするのですが。その中でもあからさまに「死」をテーマにしたものばかり。恐ろしくはあるけれど、誰しもが避けて通ることのできないものが「死」。ということで、シリーズ中一番身に迫ったテーマなのかもしれません。 いきなり西城八十「トミノの地獄」って……もうこれだけで既にやられてしまいました。最初の見開き一ページに詩は冒頭の一行のみ、そしてあと全部脚注、というこの構図もまた凄まじい! あとの作品はどれもがひっそりとした死の印象です。じわじわと迫りくる印象がまさしく「死」。そしてラストの宮沢賢治「二十六夜」のあまりの穏やかさにしんみりとさせられたところで「黄泉の国」。この構成っぷりが絶妙でした。流石。

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2019/11/11

新聞の書評欄より興味を持って。図書館で借りたけど、手元に来るまでジュニア向けってことに気づいてなかった。地獄から始まり極楽で終了。前半はなかなか好きでも、後半は肌に合わず。とにかく注釈がすごい。優しい単語にもついてる割に、注釈そのものが難しかったり。本編より多くてどっちがメインや...

新聞の書評欄より興味を持って。図書館で借りたけど、手元に来るまでジュニア向けってことに気づいてなかった。地獄から始まり極楽で終了。前半はなかなか好きでも、後半は肌に合わず。とにかく注釈がすごい。優しい単語にもついてる割に、注釈そのものが難しかったり。本編より多くてどっちがメインやら。

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2019/07/13

玉川麻衣女史の美しく端正な挿し絵が、また哀愁と愛惜を誘う・・・。 西條八十の「トミノの地獄」地獄の様相・・・怖いんだけど、独特の雰囲気が好きな詩だな・・・。 原民喜の「秋旻」あの世へ続くかなしき末路をひた進む若人たちの記録。 内田百閒の「冥途」なんか・・・悲しかったな・・・。でも...

玉川麻衣女史の美しく端正な挿し絵が、また哀愁と愛惜を誘う・・・。 西條八十の「トミノの地獄」地獄の様相・・・怖いんだけど、独特の雰囲気が好きな詩だな・・・。 原民喜の「秋旻」あの世へ続くかなしき末路をひた進む若人たちの記録。 内田百閒の「冥途」なんか・・・悲しかったな・・・。でも好きです。 三島由紀夫の「朝顔」こんなに優しい空気なのにかなしい三島作品初めて(驚) 芥川龍之介の「凶」文字通り、芥川の遺稿作品。晩年の空気感がかなしい。 小川未明の「金の輪」未明作品にいつもどこか漂う死の空気・・・懐かしい。 火野葦平の「魚眼記」いや~面白かった!怖いけど!怖いけども! 平山廬江の「大島怪談」そんな気はしたけど、貞子の地元か。 川端康成の「不死」出た!川端の十八番・ロマンティック幻想ホラー!うん、好きです。 日影丈吉の「墓碣市民」そうか、それならそういった霊もそりゃいるよな、と。 林芙美子の「上田秋成」老いと死と。 宮沢賢治の「二十六夜」賢治先生といえば、健気な動物の死を通して生き物の業と命を思う読書体験。これもまさにそれ。それにしてもフクロウに読経させる発想がすげえ。 『古事記』からはあまりに有名な「黄泉の国」収録。原文がド迫力過ぎる。

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