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たかはし散歩 の商品レビュー

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2019/12/30

これを手許に持って、ポール・マッカートニーの絵本を借りに、備中の小京都・高梁市に行ってきました。県立図書館は「研究用」として借出不可になっていたからです。車で1時間弱、蔦屋書店とコラボしたとってもお洒落な高梁市図書館に変わっていました。 この本は今年の春に刊行。「るるぶ」とは同...

これを手許に持って、ポール・マッカートニーの絵本を借りに、備中の小京都・高梁市に行ってきました。県立図書館は「研究用」として借出不可になっていたからです。車で1時間弱、蔦屋書店とコラボしたとってもお洒落な高梁市図書館に変わっていました。 この本は今年の春に刊行。「るるぶ」とは同じように、観光地、食事処、宿等の情報もあるけど、比較的詳しい高梁の歴史記事などや松山城や備中神楽、松山踊りなどの記事もあり、上記雑誌と紀行本の中間を狙っているようです。実際、尼子氏や小堀遠州や幕末老中板倉氏や山田方谷の名前は知っていたけど、それがどう歴史に位置づけられるのか知らなかったので勉強になりました。価格600円(+税)なのに、全面カラー約100ページはお得です。 高梁市図書館の吹き抜けの造りや、「男はつらいよ」のロケ地など散歩しました。薬師院は「口笛を吹く寅次郎」で渥美清と竹下景子が語らう長い階段が有名。でも、図書館からちょうど眺めることの出来る全景はまるで城郭のようです。いざと言うときには武士が立て篭ることの出来る造りになっていたと何処かで聞いたことがあります。 その他「寅次郎恋歌」ロケ地・寿岳院、小堀遠州の手掛けた枯山水・頼久寺庭園、現存する最古の教会堂・高梁基督教会堂、明治37年築の高梁市郷土資料館などを見て回りました。資料館は年末年始のお休みに入っていて、博物館フェチの私としては痛恨のミス。 この本は、欠点が2つあります。(1)駐車場情報が全くないこと。図書館駐車場は、図書館・書店利用者は2時間無料になりますが、利用しなくてもカードを機械に通せば手続きできます。そのあと1時間100円の料金になるので、半日観光ならば、此処を基地にして歩けばいいと思います。(2)街の簡略地図しか無い。詳しい地図や、本の半分を占める高梁市街地周辺の観光地図が一切なくて、行動計画が立てられないこと。図書館入口に観光案内所があるので、そこで地図をゲットして係の人と相談することをお勧めします。 こういう小振りだけど、豊かな観光資源を持っている町は、全国至る所にあると思います。そういうところが好きな人に向けて、安くて詳しいガイドブックが発達することを私は望みます。そのためには、もっと改善して欲しい。

Posted byブクログ