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忘れない味 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2022/10/28

楽しいエッセイ集というよりは、苦労や切なさを感じるものが多かった。 色々な表現者の作品が纏まっているので、普段読まないような作品も触れることができたのがよかった。

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2022/02/03

平松洋子 編著『忘れない味』講談社 食文化にまつわるエッセイを中心に活躍している平松洋子が編纂したこれまた食にまつわる短編小説及びエッセイ集(益田エミリの漫画もあります)。 『もの食う話』『注文の多い料理小説集』と昨年より飲み食い関連のアンソロジーに当たりが多くて幸せを噛...

平松洋子 編著『忘れない味』講談社 食文化にまつわるエッセイを中心に活躍している平松洋子が編纂したこれまた食にまつわる短編小説及びエッセイ集(益田エミリの漫画もあります)。 『もの食う話』『注文の多い料理小説集』と昨年より飲み食い関連のアンソロジーに当たりが多くて幸せを噛み締めているのですが、これもまたたまらんやつです。 江國香織、堀江敏幸といったこのジャンルの常連作家や林芙美子、吉村昭といった大御所まで。お恥ずかしながら林芙美子を初めて読んだのですがなんとまぁ活き活きとした文章を書く方なんでしょう。その林芙美子らしき女性が登場する野見山暁治『チャカホイと軍人の女』が収録されているのも面白いですよね。 短編小説としてとても気に入ったのが中島京子『妻が椎茸だったころ』と川上弘美『少し曇った朝』でした。特に『妻が椎茸だったころ』はそう来るかそう来るか、いやわかってんだけど・・・泣くわそんなもん!とツボに入りまくってしまいました。 最後に、寡聞にして初めて触れる石牟礼道子の作品が掲載されていたことが一番の僥倖でした。なんという凄みのある文を書く人なんでしょう。幻想的で静謐でありながら力強い作品でした。 【収録作品】(掲載順) ・佐野洋子「天井からぶら下がっていたそば」 ・伊藤比呂美「歪ませないように」 ・旦敬介「初めてのフェイジョアーダ」 ・野呂邦暢「白桃」 ・林芙美子「風琴と魚の町」 ・町田康「半ラーメンへの憎悪」 ・深沢七郎「カタギの舌で味わう」 ・鏑木清方「胡瓜」 ・江國香織「すいかの匂い」 ・野見山暁治「チャカホイと軍人と女 ――“林芙美子”」 ・間村俊一「ぞろり――食にまつはる十一句」 ・堀江敏幸「珈琲と馬鈴薯」 ・中島京子「妻が椎茸だったころ」 ・益田ミリ「会社では、なんだか宙ぶらりん」 ・吉村昭「白い御飯」 ・山崎佳代子「ジェネリカの青い実」 ・友川カズキ「眼と舌の転戦」 ・平松洋子「黒曜石」 ・石牟礼道子『椿の海の記』「第八章 雪河原」より ・美濃部美津子「菊正をこよなく愛した」 ・南伸坊「うな重はコマル」 ・高橋久美子「仲間」 ・川上弘美「少し曇った朝」 ・山田太一「食べることの羞恥」 ・石垣りん「鬼の食事」 ・吉本隆明「梅色吐息」 ・ハルノ宵子「最後の晩餐」

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2021/12/03

食べるをめぐるアンソロジー。 おいしそう、お腹すいた!というよりは、食べることの悲しさを描いた文章が多かった。 食べることが好きな割に、自分は食べることについて深く考えたことがなかったなあ。 印象に残ったのは、 伊藤比呂美「歪ませないように」 旦敬介「初めてのフェイジョアーダ」...

食べるをめぐるアンソロジー。 おいしそう、お腹すいた!というよりは、食べることの悲しさを描いた文章が多かった。 食べることが好きな割に、自分は食べることについて深く考えたことがなかったなあ。 印象に残ったのは、 伊藤比呂美「歪ませないように」 旦敬介「初めてのフェイジョアーダ」 林芙美子「風琴と魚の町」 高橋久美子「仲間」 とくに高橋久美子さんの文章が好きで、著作を読んでみたくなった。

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2021/05/07

ベテランの書き手が多く、戦前戦後の話が多い。短編小説、詩、エッセイ、漫画などさまざまな表現で有名作家達の作品が収められている。 昔の話が多いので「お腹を空かせていた」頃の描写が多い。さほど昔でなくても自分が育ち盛りの頃は、そういえばいつもお腹を空かせていたなあと思い出しながら読...

ベテランの書き手が多く、戦前戦後の話が多い。短編小説、詩、エッセイ、漫画などさまざまな表現で有名作家達の作品が収められている。 昔の話が多いので「お腹を空かせていた」頃の描写が多い。さほど昔でなくても自分が育ち盛りの頃は、そういえばいつもお腹を空かせていたなあと思い出しながら読んだ。 すぐに「食べる」ことができる環境はありがたいが、多少の不自由があった方が、より食べることのありがたさと美味しさを感じられるのではないか、と改めて思う。

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2020/09/25

食べることに関する27人の書物を編纂したもの。 今の飽食の時代よりも、食べることが大変であった時代の話も多く、食べることについて向き合え、と迫ってくるようである。

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2020/09/18
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食べるにまつわる短編集。 白桃、半ラーメンへの憎悪、珈琲と馬鈴薯、妻が椎茸だったころ、白い御飯、うな重はコマル、梅色吐息 がよい。

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2020/02/14

食系アンソロジーの中では比較的読みやすいものだった気がする。戦中のコラムって読みづらいもののほうが多いけど、これはそんなこともなく。 高橋久美子さん、中島京子さんの項が特に面白く、他の本も読もうって思った。

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2019/11/05

平松洋子 著「忘れない味」、2019.3発行。平松洋子さんの食のエッセイと思いきや、佐野洋子、林芙美子、町田康、益田ミリ、吉村昭など作家27人の食(味)に関する短編小説、エッセイ、俳句、漫画などをまとめたものでした。あてがはずれました(^-^) あまり面白くなかったです。

Posted byブクログ

2019/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さらっと読了。 中でも山田太一氏の”食べることの羞恥”と佐野洋子の”天井からぶらさがっていたそば”が印象的。

Posted byブクログ