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三島由紀夫が復活する の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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真剣に日本の未来を憂うる・・・。

三島由紀夫という人は、自分が生まれた直後に亡くなっています。 それでも、自分と一緒に活きているような、生々しさを持って、未だに自分の心に強く訴えかけてきます。 それは、とりもなおさず彼の思考が過たず、現代の私達の社会に向けられているのが如実に感じられるからです。 このまま進...

三島由紀夫という人は、自分が生まれた直後に亡くなっています。 それでも、自分と一緒に活きているような、生々しさを持って、未だに自分の心に強く訴えかけてきます。 それは、とりもなおさず彼の思考が過たず、現代の私達の社会に向けられているのが如実に感じられるからです。 このまま進んでいて日本は良いのか、私達は何が欠けて何を目指すべきなのか、痛い所をズバズバと突いてきます。50年近く昔に語っていた事が、ですよ?! 当時、彼を冷笑していた石原慎太郎ですら、近年になって、彼の言っていた事に身に摘まされる想いをしたことを語っています。 そうした先見性を褒めるよりも、その問題自体について、真剣に考えなくてはならないと心から強く思いました。 日本は何処へ向かうべきなのか、日常を曖昧に過ごしている私達に、彼から匕首を突き付けられた気持ちがしました。

左衛門佐

2020/09/11

二・二六事件を三島理論で読み解くという意欲的な試みである。宗教に造詣の深い小室ならではの着眼で、唯識を通した現象論を展開している。 https://sessendo.blogspot.com/2020/09/blog-post_11.html

Posted byブクログ

2019/05/23

三島由紀夫は読んだけれど、上っ面しか読んでいなかった。というか、ここで引用されている三島の文章はどれを読んでも頭に入ってこない。たぶん、意味が分からず読み飛ばしている。読んでいても、そこに隠された仏教的な深みを読み取れていない。仏教の本だって、昔、なんだかアーラヤ識だかなんだか読...

三島由紀夫は読んだけれど、上っ面しか読んでいなかった。というか、ここで引用されている三島の文章はどれを読んでも頭に入ってこない。たぶん、意味が分からず読み飛ばしている。読んでいても、そこに隠された仏教的な深みを読み取れていない。仏教の本だって、昔、なんだかアーラヤ識だかなんだか読んだように思うが、まったく理解していない。本当に解脱していれば輪廻転生はしない。ということは、結局「豊饒の海」は何だったのだろう。そして、三島は何をうったえたかったのか。ユーチューブで三島の最期の肉声も聞いた。それに対するヤジも聞いた。本書でそれを活字としても読んだ。三島がなぜああいう行動に出たのかのほんの一端でも知ることができた。天皇に対する思い、日本に対する思い、さほど共感できるわけではないが、その思いは少しは受けとめることができた。三島にとっての四十九日、それは彼自身の46回目の誕生日にあたるわけだ。ところで、あの市ヶ谷での最後の叫び、少し自信なさげに聞こえるのは、それは三島の人柄なんだろうか・・・

Posted byブクログ