ムーミン谷の彗星 新版 の商品レビュー
ムーミンというキャラクターは知っていても、読んだことがなかったので、図書館で見つけて読んでみました。
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用事があって飯能に行くことになったので、宮沢湖畔でゆっくり読むならやっぱりムーミンかなと本を探したところ、ちょうど新版のムーミン全集の発刊が3月に始まったばかりであった。ヤンソンの執筆順に刊行とのことで”彗星”が第1巻。下村隆一氏の名訳そのままである。 年齢が行ってから改めて読む...
用事があって飯能に行くことになったので、宮沢湖畔でゆっくり読むならやっぱりムーミンかなと本を探したところ、ちょうど新版のムーミン全集の発刊が3月に始まったばかりであった。ヤンソンの執筆順に刊行とのことで”彗星”が第1巻。下村隆一氏の名訳そのままである。 年齢が行ってから改めて読むと、あれそうだったっけ?ああそうだったのか、と思うことが多く、期待以上によかった。この先も発刊ごとに読むかも。 P33 ムーミンパパは約束しましたが、一言付け加えました。「あの人(じゃこうねずみ)は、ひとりぐらしが長かったから、言いたいことをそのまま口に出してしまうんじゃないかな」 P47「彗星というのはね、ひとりぼっちの星で、正気を失っているのさ。それで、燃えるしっぽを引きずりながら宇宙を転げまわっているんだ。ほかの星はみんな、ちゃんとした軌道を回っているけど、彗星というやつは、どこへでもあらわれるのさ。ここへもな。」 P50「ぼくがここに住んでいる間はね、自分できれいだと思うものは、なんでもぼくのものさ。その気になれば世界中でもな。」 P54 「そうだな。なんでも自分のものにして、持って帰ろうとすると、むずかしくなっちゃうんだよ。ぼくは見るだけにしてるんだ。そして立ち去るときには、頭の中へしまっておく。ぼくはそれで、かばんを持ち歩くよりも、ずっと楽しいね」
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