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もう一人の彼女 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2020/12/13

<目次> はじめに 第1章李香蘭誕生と父たち 第2章幻の支那の夜を求めて 第3章私の鷺とロシアン・コネクション 第4章上海映画と彼女 第5章李香蘭 第6章田村泰次郎と彼女 第7章シャーリー・ヤマグチの誕生 第8章ノグチ・ヨシコの誕生まで 第9章赤狩りのアメリカと彼女 第10章香...

<目次> はじめに 第1章李香蘭誕生と父たち 第2章幻の支那の夜を求めて 第3章私の鷺とロシアン・コネクション 第4章上海映画と彼女 第5章李香蘭 第6章田村泰次郎と彼女 第7章シャーリー・ヤマグチの誕生 第8章ノグチ・ヨシコの誕生まで 第9章赤狩りのアメリカと彼女 第10章香港映画の李香蘭 あとがき YouTubeで、蘇州夜曲を見た。 蘇州はいつの時代でも中国の人にとって、訪ねるべき 場所であり、1930年代でも同じであった。 画面には、その時代の李香蘭がいた。 スパイであるとか、その真実は知らないし、支那の夜も 見ていない。 でも、そのモノトーンの画面の中には、国際的女優が いて、国際恋愛をしていた。 ストーリーは、今よりもきっとグローバルであった。

Posted byブクログ

2019/07/12

 国内外での広汎な資料調査をもとに、李香蘭/山口淑子が残した3つの自伝の行間を読み込むことで、インテリジェンスの時代としての20世紀をしたたかに・しなやかに生き抜いた「彼女」の人生と拡散するイメージの双方とを浮上させようとした一冊。彼女の「父」たち――山口文雄、李際春、潘毓桂――...

 国内外での広汎な資料調査をもとに、李香蘭/山口淑子が残した3つの自伝の行間を読み込むことで、インテリジェンスの時代としての20世紀をしたたかに・しなやかに生き抜いた「彼女」の人生と拡散するイメージの双方とを浮上させようとした一冊。彼女の「父」たち――山口文雄、李際春、潘毓桂――の人脈との関わりや、引き揚げ直後の彼女の動向を示す大量の同時代言説、1950-60年代の香港・台湾・東南アジア華語文化圏における彼女の「復活」など、これまであまり知られていなかった彼女の複数の相貌が説得的に描き出されていく。李香蘭/山口淑子/シャーリー・ヤマグチの評伝としては、これが決定版になるのではないか。

Posted byブクログ