ねん菌＜へんけい菌＞ の商品レビュー

川上新一,新井文彦,加藤休ミ

2020/10/11

賢い単細胞生物、変幻自在な粘菌の絵本。
"粘菌は、つまり粘菌という生きもの"(p12)らしい。

形態を変えて風に乗り水を泳ぎ自力で地を這うなんかよくわからない生きもの。
増え方がひとつじゃない。分裂したり胞子を飛ばしたり。
性がひとつのものもあればふたつより多いものもある。
ちぎれたら別の個体として生きられて再会したら合体できる。

おもしろい。
もっと知りたいし記憶力と理解力の衰える前に読みたかったと思う。
読後感が『クラゲの秘密』https://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4416114001に似てる。

写真が綺麗。
絵はアート的で好きだけど、科学絵本なら解剖学的な絵の方が良かったな。
大きさや細かい部分がわからない。