古今著聞集(上) の商品レビュー
九条本を底本とした『古今著聞集』の現代語訳。 ・古今著聞集上 細目 ・凡例 序 巻第一 神祇第一 巻第二 釈教第二 巻第三 政道忠臣第三・公事第四 巻第四 文学第五 巻第五 和歌第六 巻第六 管弦歌舞第七 巻第七 能書第八・術道第九 巻第八 孝行恩愛第十・好色第十一 巻第九 武勇...
九条本を底本とした『古今著聞集』の現代語訳。 ・古今著聞集上 細目 ・凡例 序 巻第一 神祇第一 巻第二 釈教第二 巻第三 政道忠臣第三・公事第四 巻第四 文学第五 巻第五 和歌第六 巻第六 管弦歌舞第七 巻第七 能書第八・術道第九 巻第八 孝行恩愛第十・好色第十一 巻第九 武勇第十二・弓箭第十三 巻第十 馬芸第十四・相撲・強力第十五 ・解説 ・付録 主要原漢文 図録 何者かによる後世の後記の抄入も区別して記載。 原注には人物・事項等の解説。 色別の傍注で現代語訳を分かり易く補っている。 集められた多種多様な説話は、記録・雑録も伝記も 見聞談や作り物語も含まれる。それらを百科全書的に構成。 神祇・釈教は、神や仏の神異や託宣、霊験が含まれる。 政道忠臣は、平安朝以降の天皇や政治家の説話。 公事は、藤原頼通中心での朝廷政務や宮中儀式儀礼。 文学は、漢詩・漢文。当時の貴族の教養。 和歌は、王朝盛時から鎌倉時代。源頼朝と北条時政の連歌有り。 管弦歌舞は、音楽への情熱。源博雅の説話有り。 能書は、書道名家の説話。術道は、陰陽師や医術の効果の話。 孝行恩愛は、親子師弟の恩愛から老親への孝行。 好色は、男女の恋愛、夫婦間、男色。もちろん好色も。 武勇は、王朝盛時と鎌倉期初期の武人。平常時の武勇談が主。 弓箭は、様々な弓による技の説話。 馬芸は、宮廷関係の競馬(くらべうま)の説話や名手の話。 相撲・強力は、宮中の相撲取と民間の強力者。大力の女性も。 宮廷・貴族社会の儀式典礼への追憶を書き残したい心情が 多く見受けられます。加えて、当時の人々の生活や文化等が 分かるのが有難いし、多くの和歌が愉しめるのも良かったです。
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