ユダヤ商人と貨幣・金融の世界史 の商品レビュー
世界史(特に覇権絡み、近代以降)マニアとしては、「○○の世界史」「○○で読み解く歴史」の類は「○○」のレンズから世界史を一気に眺められるので、既知の知識を心地よくマッサージされている感覚になれて心地よい。
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1.世界史の勉強をするうえで最も成功している民族だと思ってます。彼らからビジネスの成功の根幹が学べるのではないかと思って購入しました。 2.ユダヤ人の強みは先見の明があることに加え、経済の分析力が長けていることです。彼らは決して表立って経済を動かすことはなかったですが、自分達の...
1.世界史の勉強をするうえで最も成功している民族だと思ってます。彼らからビジネスの成功の根幹が学べるのではないかと思って購入しました。 2.ユダヤ人の強みは先見の明があることに加え、経済の分析力が長けていることです。彼らは決して表立って経済を動かすことはなかったですが、自分達の資産を守るべく、変化に適応していきます。なかでも情報を武器にするために、海路を拠点に一族を配置させ、多様な言語を用いて情報交換をしていました。これにより、戦争や貿易で大きな利益をもたらし、富を築きます。その反面、嫉妬を買って迫害されてしまうなどの負の歴史があります。 現代でもこの勢力図は変わっておらず、富を築いている人の多くはユダヤ人だと噂されています。そこで、本書では彼らがどのように富を築いてきたのか、大航海時代を中心に現代へ遡っていきます。 3.彼らから学ぶことは、数字へ関心を持つことと、人の心理を学ぶことです。 まず、私は数字が苦手で、なんとなくというかんかくで物事を捉えてしまいます。ただ、ビジネスをやる以上、数字で語ることは社会人として必須スキルとなります。他方、心理を学ぶことについては、どんな仕事も人を相手にします。西野亮廣さんも言ってましたが、「モノを売る以上、人間の行動まで分析してこそ売れるモノができる」という言葉が正にそうだと思います。要らないものを与えられてもムダなだけで、不利益にしかなりません。 私達がビジネスをする以上、この2点は基礎スキルとなっており、これが長けているからこそユダヤ人が世界を牛耳るとまで言われたのだと思います。
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