カモメに飛ぶことを教えた猫 改版 の商品レビュー
ネコを家族に迎え、共に過ごすようになり約1年半になる。人間に対するネコの観察力、共感力に日々驚き、タイトルに「猫」のついた本に自然と手が伸びるように(笑)。 訳者さんのあとがきにもあるように、ネコは人間の行動や感情を全てお見通しなのではないかと思う。良くも悪くも誤魔化しが効かない...
ネコを家族に迎え、共に過ごすようになり約1年半になる。人間に対するネコの観察力、共感力に日々驚き、タイトルに「猫」のついた本に自然と手が伸びるように(笑)。 訳者さんのあとがきにもあるように、ネコは人間の行動や感情を全てお見通しなのではないかと思う。良くも悪くも誤魔化しが効かない。物語を通して、「心の底からやりたい事は必ず叶う」「真の自立とは、自分で出来る事は自分で、必要な時は、適任者を厳選し、助けを求める」という、子育て、人育て、自分育てに奮闘している人へのエールが伝わってきた。 #ネコとの暮らし
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心温まるストーリーだった。 とても読みやすい本だし内容も前向きだからぜひ子どもに読んでほしいけどけど大人が読んでも心が浄化されてポジティブな気持ちになれると思う。 作中の猫たちのやりとりが可愛くて、もしかしたら街中にいる猫たちも彼らと同じように掟やコミュニティがあるのかなって思...
心温まるストーリーだった。 とても読みやすい本だし内容も前向きだからぜひ子どもに読んでほしいけどけど大人が読んでも心が浄化されてポジティブな気持ちになれると思う。 作中の猫たちのやりとりが可愛くて、もしかしたら街中にいる猫たちも彼らと同じように掟やコミュニティがあるのかなって思わず考えた
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題名通りに、カモメの母親から卵を託された猫がカモメを育てて飛べるようにしてあげるまでのお話。 訳者のあとがきを読んで、作者の人生からくる「異なる者どうし」が、心を通わせ共に生きていく世の中になってほしいという願いがこめられているんだなぁと思いました。
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2024年2月「眼横鼻直」 https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/library/plan-special-feature/gannoubichoku/2024/0201-15261.html
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
約束したことは港の猫の誇りにかけて必ず守る。 命からがら飛んできたカモメが最期に産んだ卵を守り、孵し、育て、飛ぶことを教えなければ。 あくまでもカモメをカモメとして愛し、尊重する。決して猫にしようなどとはしない。 猫たちは自分と違う者でも愛せるということを学び、カモメは手探りの中でも猫たちのサポートを受けて全力で飛ぶことに挑戦して成し遂げた。
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大人になる前に読みたかった一冊でした。 猫のゾルバが母カモメとの約束を守ろうと一生懸命になる姿に泣きそうになりました。 読んでると、人間というフィルターを挟まずに純粋に世界を見てるような感覚を味わえます。 僕が子どもの頃にこの本に出会えてたら、人生のどこかのタイミングでこの本を思...
大人になる前に読みたかった一冊でした。 猫のゾルバが母カモメとの約束を守ろうと一生懸命になる姿に泣きそうになりました。 読んでると、人間というフィルターを挟まずに純粋に世界を見てるような感覚を味わえます。 僕が子どもの頃にこの本に出会えてたら、人生のどこかのタイミングでこの本を思い出す日があったに違いない。
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港町に住む猫たちが、力を合わせて一羽のカモメを空を飛べるようにするまでの物語。 海の重油にやられ、死を覚悟した一羽のカモメが、たまたま近くにいた猫に産み落とした卵を託す。その際、3つの約束を交わします。 卵を食べないこと。雛が生まれるまで、卵の面倒をみること。ひなに飛ぶことを教...
港町に住む猫たちが、力を合わせて一羽のカモメを空を飛べるようにするまでの物語。 海の重油にやられ、死を覚悟した一羽のカモメが、たまたま近くにいた猫に産み落とした卵を託す。その際、3つの約束を交わします。 卵を食べないこと。雛が生まれるまで、卵の面倒をみること。ひなに飛ぶことを教えること。 先の2つはともかく、果たして猫はカモメに空を飛ぶことを教えることができるのか? 物語の中で、大切なことをたくさん知ります。子供から大人まで読める、優しい物語でした。
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ハンブルク港を見渡すバルコニーでのんびりと日光浴を楽しむ黒猫ゾルバのもとに、オイルにまみれた瀕死のカモメが墜落する。彼女は最後の力を振り絞り、ゾルバに3つの約束とひとつの卵を残して息絶えてしまう。卵は食べない。ひなが生まれるまで、その卵の面倒を見る。そのひなに、飛ぶことを教える。...
ハンブルク港を見渡すバルコニーでのんびりと日光浴を楽しむ黒猫ゾルバのもとに、オイルにまみれた瀕死のカモメが墜落する。彼女は最後の力を振り絞り、ゾルバに3つの約束とひとつの卵を残して息絶えてしまう。卵は食べない。ひなが生まれるまで、その卵の面倒を見る。そのひなに、飛ぶことを教える。その日からゾルバの、前人(猫)未踏のカモメの育児~卵から巣立ちまで~の奮闘の日々が始まる。 港の猫の長老〈大佐〉、その〈秘書〉、百科事典をこよなく愛する〈博士〉、何度も人間と航海の旅に出たことのある〈向かい風〉。猫仲間の助けをかり、時にネズミとさえ協力しながら守り育てたひな・フォルトゥナータは、銀色に輝く絹のような翼を持つ、すらりと優美なカモメに成長する。 しかしフォルトゥナータは飛ぶ必要性をまったく感じていなかった。 「でもわたしは、飛びたくなんかないの。カモメにだって、なりたくない。わたしは猫がいいの。そうして猫は、空なんか飛ばない」 野良猫たちにさんざん揶揄われても毅然として対峙し(片方の前足をゆっくり伸ばし、マッチ棒のように長い爪を1本出して「同じモデルがあと9本ある。試したいか?」)、卵を守り、卵から孵ったひなを守り、愚直に母カモメとの約束を果たそうとするゾルバ。 そしてゾルバを「港の猫の誇りにかけて」支え続ける仲間たち。 彼らはとうとう人間さえ巻き込んで、フォルトゥナータに飛ぶことを、一番大切なことを教えるための、霧雨の静かな夜を迎えようとしていた――。 一言でいうと、雄猫が突然未婚のシングルファーザーになってカモメの雛(女の子)を育てるひと夏の物語。 展開も訳文もテンポよくサクサク読み進められて、始まりから終わりまでは本当にあっという間。でもその短い物語のなかにはユーモアも、スリルも、仲間たちとの友情も、種をこえた父娘の絆もありと、要素が盛りだくさん。劇団四季でミュージカル化されたことも納得の、幅広い年代に愛される名作だと思う。 ゾルバがもう、いい男でいい猫でいい母親でいい父親で、ラストシーンなんか抱きしめたくなってしまうから、読んでみてほしい。
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私はもう30代になってしまった大人のおばさんだけど、自分の子どもたちがいつか子どもと呼べるうちの年齢で手に取る本のひとつになればいいな、と思って読んだ。 猫たちが誇りを持って約束を守り、幼いカモメを相手に最後まで向き合う姿が愛おしいね。詩人がゾルバになにも言わずそっと去っていっ...
私はもう30代になってしまった大人のおばさんだけど、自分の子どもたちがいつか子どもと呼べるうちの年齢で手に取る本のひとつになればいいな、と思って読んだ。 猫たちが誇りを持って約束を守り、幼いカモメを相手に最後まで向き合う姿が愛おしいね。詩人がゾルバになにも言わずそっと去っていった描写が好き。
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児童文学ということになるのかもしれません。とてもやさしい文章で、ごく短いお話です。 偶然にある約束をしてしまった猫が、その約束を果たすために奔走し、やがてそれが純粋な愛となり、種を超えた結びつきというものがあるんだ、ということを描いています。
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