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レッド・アトラス の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2019/10/21

旧ソ連がコツコツ作成した軍用地図が紹介されている一冊。 世界を共産化する熱意によって、当地よりも精密な地図を作製しています。 航空写真だけでは絶対にわからない詳細は、スパイが足で稼いだのでしょう。 共産主義者の汗と涙が結集して、戦略・地政学的に価値ある情報が紙面に築かれました。 ...

旧ソ連がコツコツ作成した軍用地図が紹介されている一冊。 世界を共産化する熱意によって、当地よりも精密な地図を作製しています。 航空写真だけでは絶対にわからない詳細は、スパイが足で稼いだのでしょう。 共産主義者の汗と涙が結集して、戦略・地政学的に価値ある情報が紙面に築かれました。 現在個人所蔵の資料が収録されていますが、今後も旧ソ連製地図は注目され続けるでしょう。

Posted byブクログ

2019/06/15

パラパラと頁を捲る。驚くほど精緻に作られた地図で眺めているだけでも楽しめる。 解説を頼りに眺めると、米国が作成した地図には記載されていない軍事的に重要な拠点が描かれていたり、逆にてんで間違った記載をしていることがあったり。 あくまで軍事に根ざした(スターリンの指示により作成して...

パラパラと頁を捲る。驚くほど精緻に作られた地図で眺めているだけでも楽しめる。 解説を頼りに眺めると、米国が作成した地図には記載されていない軍事的に重要な拠点が描かれていたり、逆にてんで間違った記載をしていることがあったり。 あくまで軍事に根ざした(スターリンの指示により作成していたとのこと)地図であること、また地図を作るということの難しさを実感させてくれる。 未だに詳細な地図はロシアの国家機密扱いらしいが、このような書籍を編纂できてしまうほどには流出している。 巻末に収録されている東京の地図もなかなか趣深い。

Posted byブクログ

2019/06/08

『レッド・アトラス 恐るべきソ連の世界地図』(ジョン・デイビス /アレクサンダー・J・ケント ナショナルジオグラフィック)読了。 「赤い衝撃」と言っても、山口百恵のブルマー姿が拝めるテレビ・ ドラマではない。かと言って、「赤い彗星」シャアの衝撃の過去 でもない。 赤...

『レッド・アトラス 恐るべきソ連の世界地図』(ジョン・デイビス /アレクサンダー・J・ケント ナショナルジオグラフィック)読了。 「赤い衝撃」と言っても、山口百恵のブルマー姿が拝めるテレビ・ ドラマではない。かと言って、「赤い彗星」シャアの衝撃の過去 でもない。 赤=「シャア専用」のように言われる昨今だが、私にとっての赤は 未だに「共産圏専用」なのである。 その共産圏の総本山・旧ソビエト連邦が密かに作成していた世界各国 の地図がソ連崩壊と共に世に出回った。これが「赤い衝撃」なのだ。 旧日本軍でも地図は軍事機密だったし、中国では今でも外国人によって 測量がなされていないかは監視対象なのである。 地図から読み取れる情報が多いだけに、機密扱いになるなるのだろう。 いつだったか、「軍事機密が漏えいするじゃないか」とグーグルアース に対して非難声明を出した国もあった。 それだけ各国が過敏に反応する地図なのだが、ソ連は衛星画像などを 基に詳細な地図を作っていた。 街路地図は勿論のこと、軍事・政治的に重要な建造物なのか。橋であれば 荷重・素材・橋桁の高さ。河川であれば水深は当然、水の流れの方向、 船舶での航行が可能か不可か。市街地であれば高層建築群と低層建築群 が見事に色分けされている。 衛星写真だけは判明しない情報は、泣く子も黙るKGB部員が歩き回って 情報収集をしたのか? 本書にはソ連が作成した東京都内の地図も何枚か掲載されている。恐い でしょう。KGBが日本国内を歩き回っていたと考えると怖いぞ。 尚、本書で「東京」と括られた中に「朝霞」が入っている。アメリカの キャンプ・ドレイクがあったから詳細地図が必要だったのかもしれない が、埼玉県民としては「朝霞市」は埼玉県であることを強く主張して おきたい。 本文は掲載している地図の説明に終始しているので、読み物としての 面白みには欠けるのが難点。でも、アメリカ軍はアフガン侵攻に際し て、ソ連作成の地図を参考にしたとの話は面白かった。 キリル文字が読めなくても、多色刷りの地図を眺めているだけで楽しい と感じる人にはおすすめ。 私はこの地図をいくつか印刷して、本のカバーにしたり、包装紙に使い たいくらいに好きだ。あ、機密漏洩でスーツを来た怖い人たちに連行 されるって心配はないだろうな。

Posted byブクログ

2019/06/02

旧ソ連が軍事目的に作成していた地図の解説本。解説自体はあまり面白くないが、芸術的価値も含めて本書の多くを占めている図版は一見の価値あり。

Posted byブクログ

2019/05/20

情報は武器である、ということと、ソ連は本気だった、ということ。パラメータがちょこっと変わっていたら、東側が勝っていた、という世界線は普通にあり得たのだなと思う。

Posted byブクログ