新宿もののけ図書館利用案内 の商品レビュー
突如首を勧告され、慌てて探した職場は 妖怪がやってくる図書館だった。 読んでいて、懐かしいな、と思う図書館システムが。 ただ、並べ順が『いろは』なのが微妙です…w やってくる妖怪の、本の悩みも解消して、ですが 好き放題臨時休館できるのがすごい。 さすが私立(?)というべきか。 ...
突如首を勧告され、慌てて探した職場は 妖怪がやってくる図書館だった。 読んでいて、懐かしいな、と思う図書館システムが。 ただ、並べ順が『いろは』なのが微妙です…w やってくる妖怪の、本の悩みも解消して、ですが 好き放題臨時休館できるのがすごい。 さすが私立(?)というべきか。 しかし1冊寄贈、と考えると、ものすごいペースで 本が増えそうな気もしますが…どうなのでしょう??
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新宿の隠世にある、人間ではない存在も利用する図書館のお話 末花詞織は非正規の司書として公立図書館で働いていたが、口約束の雇用契約更新を反故にされ、困り果てていた ネットで司書の求人を探してたまたま見つけた図書館の採用面接は、新宿にある図書館で、しかも指定された時間は午後11時だ...
新宿の隠世にある、人間ではない存在も利用する図書館のお話 末花詞織は非正規の司書として公立図書館で働いていたが、口約束の雇用契約更新を反故にされ、困り果てていた ネットで司書の求人を探してたまたま見つけた図書館の採用面接は、新宿にある図書館で、しかも指定された時間は午後11時だという どこか不安を感じながら届いた案内の指示通りに住宅街を抜けると、「新宿本姫図書館」という看板の古い木造建築にたどり着く 館内の利用案内には「人間でない方でも利用可能」「返却時には新しい本を一冊添える事」という奇妙なルールが書かれてあることに不信感を覚える 館長代理の若い男からの面接を受けて採用が決まるが、そこは人ならざるモノも利用する図書館だった あやかしと司書の図書館ファンタジー 6遍を収録 ・初めて図書館へ来られた方へ ・館長代理は席を外しております ・お借りの本は返却期限を過ぎています ・落語会のお知らせです ・館内ではお静かにお願いします 主な登場人物は末花詞織、館長代理の牛込山伏町カイル その他は化け猫、化け狐、化け蜘蛛、奪衣婆 等々 あと本姫さま 電子化されていない、個人蔵書由来の図書館というアナログな管理に、現代の本職司書が加わることで図書館に関する知識が物語に自然に組み込めている 図書館の貸出方法がブラウン方式 あやかし達が貸出カードを持ち歩いているのかという疑問はあるものの、まぁ妥当な方法なんじゃなかろうか? 蔵書の目録は専用棚の目録カードで管理、本の並びはざっくりとしていて、館長代理に記憶頼み 延滞の督促も滞りがち 独自の運営方法でやってきたが、一般的な公共図書館の運営方法をカイルが詩織さんに聞く事で、読者も図書館に関する基本から知ることができる 図書館というよりは、司書という仕事の理解度が深まる 開館前から閉館後までの作業、蔵書の管理方法、予約制度の導入、延滞者への督促、図書館利用者増のイベント企画 やはり、並びは日本十進分類法にしたんでしょうかねぇ 作中に登場するあやかし達の由来が「そんな名前もついていないようなの知らねーよ」というものが多い っただ、その文献は実在するようなので、その辺に作者の思いが感じられる 記述されることで存在するのか、存在が疑われるので記述が残るのか どっちのパターンのあやかしもいると思う このあたりの概念は京極夏彦を読んで散々語られている事なので、そんなに違和感はない ただ、気になったのは某巨大不明生物のオブジェの名前を明確に出していなかったところ 何か権利関係で問題があるんだろうか?
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新宿を舞台にした妖怪図書館のお話 人間の詩織は図書館を急に首になり絶望していた時に本姫図書館で司書を募集していることを知る。怪しがりながら、夜中の面接に行くと、カイルと名乗る館長代理の青年が採用を決める。 利用者は妖怪か幽霊 変わった図書館での仕事がはじまる 詩織の自問自答と、カ...
新宿を舞台にした妖怪図書館のお話 人間の詩織は図書館を急に首になり絶望していた時に本姫図書館で司書を募集していることを知る。怪しがりながら、夜中の面接に行くと、カイルと名乗る館長代理の青年が採用を決める。 利用者は妖怪か幽霊 変わった図書館での仕事がはじまる 詩織の自問自答と、カイルとのやり取りがなんだかイラッとした笑 回りくどい?そんなかんじ 2020/02/20 14:51
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「初めて図書館へ来られた方へ」 新しい職場は二人の希望には合うが。 人間も見るサイトに求人を出していた館長にも非があるだろうが、見つけた彼女もある意味凄いな。 彼は彼女の履歴書等を拝見した段階で、何かしら違和感を感じたりしなかったのだろうか。 「館長代理は席を外しております」 ...
「初めて図書館へ来られた方へ」 新しい職場は二人の希望には合うが。 人間も見るサイトに求人を出していた館長にも非があるだろうが、見つけた彼女もある意味凄いな。 彼は彼女の履歴書等を拝見した段階で、何かしら違和感を感じたりしなかったのだろうか。 「館長代理は席を外しております」 覗いてはいけない休憩室の謎は解け。 もしかしたら直ぐに正体を明かそうと思っていたのかもしれないが、あの状況だと難しいだろうな。 素直なのはいい事ではあるのだが、行き過ぎると逆に困ってしまいそうだな。 「お借りの本は返却期限を過ぎています」 貸し出したはいいが戻らない続きを。 いくら防犯に力を入れていようが、性懲りも無く借りたまま持って行く人はいりもんな。 借金を負うのは勝手だが、借りる相手や返し切れる額にしなければ大変な事になるよな。 「落語会のお知らせです」 街中で出会った知り合いの演じる役。 確かに近年、昔ながらの文化というのは失われつつあるから披露の場も中々無いだろうな。 突発的な思い付きではあるが、ある意味お客さん達には受けがいいかもしれないな。 「館内ではお静かにお願いします」 自分の存在を忘れていた青年の正体。 彼の言う通り彼女は仕事をこなしただけであり、悪気があり今回の件を起こした訳では無いからな。 まさか彼女が図書館の館長だとは予想外だったが、彼に会いたく無いと言った理由は分かったな。
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2019/09/03 読了。 図書館から。 初著者作品。 さくさくーと読めた。 司書課程を学んだ身としては、懐かしいテキストの名が笑
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新宿の住宅街の奥の隠世にある夜に開館する図書館、館長代理の未経験な若者、司書として雇われた現代っ娘。伝説として語られる妖怪たちがやってくる。返却期限超過で催促に出向く。落語上達の理由。館内ではお静かに。 歌舞伎町にコジラなんて、普通すぎる。どうせならもっとコアな新宿にして欲しか...
新宿の住宅街の奥の隠世にある夜に開館する図書館、館長代理の未経験な若者、司書として雇われた現代っ娘。伝説として語られる妖怪たちがやってくる。返却期限超過で催促に出向く。落語上達の理由。館内ではお静かに。 歌舞伎町にコジラなんて、普通すぎる。どうせならもっとコアな新宿にして欲しかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
気が弱く押しも弱い新米司書さんと、図書館運営に自信のない館長代理さんという(あとがきにもありましたが)どちらもネガティブなタイプの組み合わせというのは、確かに峰守先生の作品とでは珍しくて新鮮でした。 館長代理さんは妖怪ではあるけれど、妖怪としても強くはないし、新米司書さんも自己主張が強くないので、つい受け身がちですし。 だから、最初はまず仕事の上でのコミュニケーションが円滑にできなくて、ハラハラしました。 どちらも指示待ちというか、どうしたらいいのか分からなくて進めないという。 ただ図書館のお客様や出会う妖怪さんたちの影響もあって、少しずつ人物的にも図書館的にも成長していけましたし、館長代理さんの正体がバレた辺りから、二人の距離感もぐっと近づいたので、ニヤニヤな場面も増えて楽しかったです。 互いに自己評価が恐ろしく低く、互いに相手の頑張りが凄いと思っているところとか、特に可愛かったですし。 似た者同士の真面目な二人です。 愛しい…… 新宿が舞台ということで、実在の場所や妖怪ネタも多数登場して楽しかったですし、クライマックスが新宿のまさかの場所でまさかのものが大暴れ未遂という、図書館ものとしては想定していなかった展開に驚かされました。 解決方法もまさかの力技で、これにもまたびっくり。 主役二人がパワーキャラでは全くないのにあの展開……期待をいい意味で裏切るクライマックスでした。 おいしいところを持って行ったのは、本姫様でしたけどね……かっこよかったです、姫様。
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