スギナミ討伐公務員～異世界勤務の人々～(04) の商品レビュー

佐藤祐紀(著者),春原ロビンソン,さいとうなおき

2025/01/11

全世界に神出鬼没のダンジョンができ、そこを探索することが公務となった世界の話だった。主人公の、突拍子もないが的を得た行動（例えば、ダンジョンのモンスターと人類の遺伝子を組み合わせて出来たモノの親になることで殺処分を回避。後に主人公がコロッケと命名。）が面白かった。ヒーローに憧れていたが経験によってヒーローへの憧れがなくなった先輩的立ち位置のキャラクターが主人公のヒロイズムによってヒーローへの憧れを取り戻していく過程、剛腕なキャラクターが主人公の行動（ダンジョン内でモンスターと適応）を見て滾らせた表情、モンスターのデータ収集の際にペーパーレス文化がないことを皮肉した描写、得体の知れない強さのモンスターのギョロついた見開きが印象的。