海の見える丘 の商品レビュー

くすのきしげのり(著者)

2024/09/06

人生を俯瞰するとやる事が見えてくる｡
海の見える丘:画家が人生をかけ成し遂げた成果に息をのむ｡
あたたかい木:木が千年あり続ける尊さ｡
少年の太鼓(希望)/星のなる木(豊かさ)/のら猫の神様(優しさ)

2024/02/14

読書体力のない中学生の読書練習に良さそう。
横書きで余白の多さから、読みやすく、
ページをめくる体験を積み重ねられる。
絵本のようなストーリーで、読みやすい。

読書好き10才、ルビ無しでもおもしろかったと高評価。
表題作がよき。
のらねこの神様、共感できて好き
著作によるあとがき良かったー
どの話も時々読み返して、大切にしなければならないこと、確認したい。

2023/07/28

　人の話を良く聞き、人の為に動いていれば没後もみんなから慕われる話、どんなに貧しくとも太鼓を一生懸命叩けば、それが世界中に広がってみんながハッピーになれる話、金持ちになるだけがハッピーな気持ちになれるのではなく、気持ちが大事と言う話、年老いた犬が子猫を育てる事に必死になっている母猫に餌を大目に残すまさに「武士は食わねど高楊枝」的な話などが載っていて清々しい気持ちになれました。

2021/07/03

[⭐︎3.5]

大人の絵本ってどんな感じだろうとワクワクしながら、読みはじめました。
「海の見える丘」と「あたたかい木」のお話の主人公がみんなに愛される人柄で好きなお話です。

「あたたかい木」の若い学者は、世紀の発見をしたのに、動物達から大切な存在を奪ってしまうことを恐れて、静かに立ち去る姿が印象的でした。

自分がしんどい時ときでも、「あたたかい木」のような思い出すと心が落ち着き、誰にでも優しくなれるような心の支えがあるっていいですね。

読み終わってほっこりした気持ちになりました

2021/03/31

優しい気持ちになれる短編集でした。
読書では「行間を読む」という言葉があるけれど
この作品は余白いっぱいの頁に、綴られる物語
余白を読むことで、読書一人一人が物語を作者と一緒に紡いでいくように感じました。
いつもは、読むスピードが早いねと家族から言われますが（いい意味かどうかは不明ですが）
この本はゆっくり時間をかけて読みました。
どれもよかったですが、表題作が特に好きです。

2021/02/25

大人のための短編集。
字のレイアウトが独特で、まさに絵のない絵本！

5つの物語はどれも「大切なこと」を教えてくれます。人徳、愛に勝るものなし、欲深さよりも価値のあるもの、情けは人の為にならずなどなど。

どれも　ハッとさせられる作品ですが、中でも「あたたかい木」は、心の奥からふわっと暖かい春風が吹くような幸せを感じました(^^)
とてもいい本に出会えました✨

2020/06/03

5つの作品の短編集。「絵のない絵本」で、短いお話が、余白をたっぷりとったページに書かれている。
表題作の「海の見える丘」がいちばん好き。キャプテン（船長）と呼ばれた「画家」と、キャンバスを探して旅をしていた彼が住むことに決めた町の人々との交流のお話。
絵はないけれど、頭に絵がうかぶ色彩豊かなお話が多い。
巻末に作者の掲げるテーマ「幸せは自分が決める」「希望は伝えられる」「豊かさとは何か」「優しさは受けつがれていく」「生き方が人生になる」が紹介されていて、これらのテーマが各作品に対応しているのだと分かる。そう思って読み直してみると、より深く味わうことができた。

2019/12/31

表題作がとにかく素晴らしい。

意味のなかったと思われる内容が
ある場面で
関連性を持って押し寄せてくる

まるで、一挙にパズルが組み上がるかのよう

温かい気持ちになりました。

2019/10/09

児童文学作家が贈る、おとなのための短編集。読みやすく、心がスッと暖かくなる5つのおはなし。字のレイアウトもおもしろかったです。

2019/06/08

おとなのための絵本。
挿し絵なしでも、たくさんの絵が頭の中を通り過ぎた気になる。
長く生きてきたからこそ、見失った大切なことを、あらためて教えてもらった。