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鬼憑き十兵衛 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2022/07/09

「ライオンのおやつ」で落涙寸前にまで追い込まれたので、次は何かバタバタして元気の出そうな活劇物がいいな~と、選んだ一冊。   「日本ファンタジーノベル大賞2018」受賞作   選考開始早々に満場一致、だそうです。   父親を殺された若武者の復讐譚。 父親を殺しに来た侍たちを何人も...

「ライオンのおやつ」で落涙寸前にまで追い込まれたので、次は何かバタバタして元気の出そうな活劇物がいいな~と、選んだ一冊。   「日本ファンタジーノベル大賞2018」受賞作   選考開始早々に満場一致、だそうです。   父親を殺された若武者の復讐譚。 父親を殺しに来た侍たちを何人も返り討ちにした主人公ですが、多勢に無勢で重傷を負い、今にも命の灯が消えてしまいそうになる。そのとき、なにかが……。   美形の鬼。 秘伝の兵法。 妖物。 キリシタン。   山田風太郎さんを彷彿させるような伝記時代物です。 といっても山田風太郎作品、映画でしか拝見したことないんですけどね。エロイムエッサイム。我は求め訴えたり、でしたっけ?   妖物との戦闘。疾走感。ドラマ。キャラクター。 揃ってはいるんですが、揃っているだけで、そのどれもが枠からはみ出ていない程度。 興奮させてくれない。 小さくまとまっての及第点という感じ。 少し残念。  

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2022/03/06

今まさに島原の乱がおころうかという江戸初期の熊本。少年十兵衛が、剣の師であると思っていた男が実は父親だと知らされた間もなく、その男は殺されてしまう。十兵衛に、長身で男なのに異常に美貌の鬼が憑いてしまい、その知恵を借りながら、首謀者を求めて復讐を進めていく。文章は粗削りなのだが、ぐ...

今まさに島原の乱がおころうかという江戸初期の熊本。少年十兵衛が、剣の師であると思っていた男が実は父親だと知らされた間もなく、その男は殺されてしまう。十兵衛に、長身で男なのに異常に美貌の鬼が憑いてしまい、その知恵を借りながら、首謀者を求めて復讐を進めていく。文章は粗削りなのだが、ぐいぐい読ませる推進力がある。次々次へ、とんでもないやつらも出てきて、雄大な話になっていく。ここからネタバレになってしまうが、セイレーンは出てくるわ、人魚、土蜘蛛、合成人間、キリシタン剣豪・忍びが出てくるわで、にぎやかにぎやか。十兵衛の戦いの場面も迫力がある。まさしく伝奇小説、面白かった。

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2021/03/03

十兵衛少年と鬼のキャラクターの掛け合い、特に鬼の自由奔放な性格が好きで楽しく読ませてもらいました。ただ、字が難しく、敢えて漢字を多用しているのではないかと思います。少しわかりづらい所もあり、盛り上がりにもかける気がしましたが、個人的には、「約束の果て 黒と紫の国」よりも好きです!

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2020/06/14

グロさは苦手なんだけど、それを遥かに上回る疾走感、一気に読み切りました。 自分としてはファンタジーノベル大賞じゃなければ出会うことのない類。この賞に感謝です。

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2019/08/21

拵えは立派だけど、目新しいものは無い。 作者の評価が定まるのは2作目の出来次第だろうけど、新潮社ってのが微妙かな。 nexでシリーズを持てるようになればいいんだろうけど。

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2019/07/31

やっぱり伝奇時代小説は、面白い。鬼のキャラにデスノートを感じさせるもののテンポ良く。でも、ちゃんと時代劇で山田風太郎が好きなら楽しめると思います。

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2019/05/24

良いです!久々に楽しい耽美伝奇を読みました。やはり、こういうのは惚けるほどの美形がでてこんとあきませんわ(私感)。剣豪と山人の子十兵衛と、鬼の大悲、それにセイレーン、VS土蜘蛛ですわ。全員美形。初めて新宿秋せつらを読んだ時の気分をちょい思い出しました。どんだけ切られても主役は死な...

良いです!久々に楽しい耽美伝奇を読みました。やはり、こういうのは惚けるほどの美形がでてこんとあきませんわ(私感)。剣豪と山人の子十兵衛と、鬼の大悲、それにセイレーン、VS土蜘蛛ですわ。全員美形。初めて新宿秋せつらを読んだ時の気分をちょい思い出しました。どんだけ切られても主役は死なないというのが私の好みです。悲壮感がないのがストレス発散やリラクシングタイムに最適。続編もでそうな雰囲気なので、是非とも続きが読みたいです。

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2019/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ファンタジー時代劇で漫画を読んでいる感覚で面白く読めた。 【あらすじ】 小西行長、加藤清正の後に家康時代に肥後国の領主となった細川三斎は、土蜘蛛の化身で妖艶な安寿に操られ子の忠利に隠居に追いやられる。二階堂兵法の遣手松山主水は忠利の剣術指南役で安寿に操られる三斎の放った荘林十兵衛らに暗殺される、その場に居合わせた主水を師と仰ぎ後に子と解る十兵衛が深手を負いながら荘林十兵衛らを葬る。その時鬼で美男化した大悲がその屍を喰らい蘇り、その恩から十兵衛に憑く。十兵衛は、父で師で有る主水の仇を討つべく裏で暗殺を指示した者を探る過程でポルトガル人で捕えられた美女の紅絹を助ける。その後、忠利の命を受けた遣い手の槙田に紅絹を奪われ十兵衛も捕らえられ紅絹が人魚でその肉を食らうと不死身化する事を知る事になる。槙田に共通の敵安寿を抹殺する事を説かれ十兵衛も一時はその気になるも槙田らはキリシタンで紅絹の不死身化の力で一揆を企てる事を知り紅絹を助ける為、槙田を葬るも紅絹共に深手を負う。紅絹は死す前に十兵衛に不死身化の力を与える。十兵衛は、宿敵安寿との戦いで蜘蛛糸に囚われたとこに合流した大悲は、安寿が身籠って滋養の為、紅絹を求めていた事を知り安寿との最終決戦に勝つ。

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