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精神科医が語る精神の病気 の商品レビュー

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2020/02/06

Newton別冊「精神科医が語る 精神の病気」(ニュート別冊) 著作者:ニュートンプレイス うつ病 PTSOの依存症 睡眠障害、発達障害、性別違和、こころの病気を見つめて見よう? タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39...

Newton別冊「精神科医が語る 精神の病気」(ニュート別冊) 著作者:ニュートンプレイス うつ病 PTSOの依存症 睡眠障害、発達障害、性別違和、こころの病気を見つめて見よう? タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

Posted byブクログ

2019/09/08

この本を読む少し前、ブルーバックスの『「こころ」はいかにして生まれるのか』を読んだ。どちらの本も、人間のこころ・精神を科学の視点で扱っている。ブルーバックスの方は神経科学だったのに対して、こちらは精神医学になる。 たくさんの病気・障害の名前が示される。色んな精神状態・症状に、色ん...

この本を読む少し前、ブルーバックスの『「こころ」はいかにして生まれるのか』を読んだ。どちらの本も、人間のこころ・精神を科学の視点で扱っている。ブルーバックスの方は神経科学だったのに対して、こちらは精神医学になる。 たくさんの病気・障害の名前が示される。色んな精神状態・症状に、色んな名前が付けられている。有病率や発症の多い年代・性別なんかの統計データも触れられていて、長年の研究の積み重ねがあるんだなと。でも、扱う範囲が広すぎて、それぞれの詳細はわからない。 ・精神の病気と言うと、うつ病や統合失調症なんかが思い浮かぶが、本書で扱われるのはそれだけではない。ざっと目次を貼り付けておく。  1.心の病気,症状と原因   うつ病・双極性障害   不安症/不安障害   強迫症/強迫性障害   心的外傷・ストレス因関連障害   統合失調症   精神病症状とは?   パーソナリティ障害   アルコール関連障害   薬物関連障害   行為依存・関係依存   睡眠障害   ひきこもり・非行・摂食障害   認知症   意識障害と記憶の異常   身体症状症および関連症   解離症/解離性障害   注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害   自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害   コミュニケーション症群/コミュニケーション障害群   限局性学習症・運動症   性別違和   秩序破壊的・衝動制御・素行症群   パラフィリア障害群 2.心の病気 . 治療方法   来談者中心療法,精神分析法   行動療法   認知行動療法   生活技能訓練法(SST)   マインドフルネス,森田療法   グループ療法   芸術療法   薬物療法   わが国の精神医療の歴史と医療体制の移りかわり ・うつ病や双極性障害は、紀元前の時代から知られているとある。旧約聖書にも、患者の記載があるとか。それだけ長く戦い続けていても、確実な対処法はない。 ・統合失調症のくだりで、ムンクの『叫び』のことがあった。  ムンク自身がおかされた妄想型の精神疾患の体験を象徴的に表現している、とある。それを知ると、作品にも興味が出てきた。ムンクの『叫び』は、ムンク自身が叫んでいるのではない。ムンクが「自然を貫く果てしない叫び」を聞き、恐れている姿だ。 ・「秩序破壊的・衝動制御・素行症群」の中で、放火症や窃盗症といったものがある。単に犯罪と思っていたものが、精神の病気として扱われている。犯罪は犯罪でも、病気によるものであれば治療できる?そもそも病気とは何なのかが、よくわからなくなった。 ・放火症に関しては、実際にあった金閣寺放火事件と、それを基にした二つの作品が紹介されていた。実話を基にして、放火という犯罪を犯すに至った人物の「こころ」を文学で表現しているのかな、と思う。   水上勉 『金閣炎上』   三島由紀夫 『金閣寺』

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