「地図感覚」から都市を読み解く の商品レビュー
地図を見ていると、道路や住宅配置、地名、 また地図の種類によっても情報の取捨選択により、 その土地が見えてくるとのこと。 なるほど、新しい切り口だ。 どのように都市形成されていくかの過程が 歩くよりも地図から見えてくるところがなんだか面白い。 でも、いろんな発展タイプがあり、 ...
地図を見ていると、道路や住宅配置、地名、 また地図の種類によっても情報の取捨選択により、 その土地が見えてくるとのこと。 なるほど、新しい切り口だ。 どのように都市形成されていくかの過程が 歩くよりも地図から見えてくるところがなんだか面白い。 でも、いろんな発展タイプがあり、 そのタイプを見極めるにはなかなか熟練度が必要そうだ。
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国土地理院の地形図、都市地図、グーグルマップなども目的に応じて使い分けるとよい。 ・目的地に行くためのルート捜しにはグーグルマップやヤフー地図。そのために地の色が薄くなっている。 ・街の雰囲気をつかむのは都市地図。建物名やビルの大きさも色分けされていて、目的以外のものも目にはいる...
国土地理院の地形図、都市地図、グーグルマップなども目的に応じて使い分けるとよい。 ・目的地に行くためのルート捜しにはグーグルマップやヤフー地図。そのために地の色が薄くなっている。 ・街の雰囲気をつかむのは都市地図。建物名やビルの大きさも色分けされていて、目的以外のものも目にはいるのがよい。 ・国土地理院の地形図は2013年から建物は赤で描かれ、等高線があり、畑や果樹園などの土地利用も地図記号で描かれていて、山間僻地までくまなくカバーされている。 ・駅前が賑わうとは限らない 熊本などは城を中心にすでに江戸時代から街があって、駅はそのはずれに通った。宇都宮などもそうで、けっこうこういう都市は全国にあるのかも。 ・池袋は駅を中心に両側にデパートと商店街が固まるが、駅ができるまでは農地が広がっていた。 ・街の重心は移動することもある。駅ができることで駅から離れた旧市街から駅中心の市街地に重心が移動する。秋田、長野、松本、松江など。 ・重心が移らない街。熊本、八戸、山口、高知、宮崎。 ・都市の人口が賑わいを決める 都市規模 :中心市街地 :郊外大型モール ・人口20万未満: < それまでの市街地を越える商業施設が登場し、街を代替する。 ・人口20-40万: =都市によっては市街地の集客力を凌駕し互角の戦いとなる ・人口40-100万:大型モールにひけをとらない店舗がある >郊外大型モールは脅威とはなるが、中心商店街と棲み分け共存する ・人口100万以上:県外からも集客し郊外モールより集客力は強い >複数の大型モールが進出するが中心市街地と棲み分け共存する。 2019.3.20初版 2019.4.30第2刷 図書館
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前半なかなか面白みを見出せなかったけど、後半になってグイグイと引き寄せられた。 内容としては、まさにタイトル通り、地図感覚というか、地図から周囲の状況を読み解く力をつけるための見方の例をあげてくれている内容で楽しめた。 例えば、 ・人口密度が一定以上だと鉄道などでの移動が中心...
前半なかなか面白みを見出せなかったけど、後半になってグイグイと引き寄せられた。 内容としては、まさにタイトル通り、地図感覚というか、地図から周囲の状況を読み解く力をつけるための見方の例をあげてくれている内容で楽しめた。 例えば、 ・人口密度が一定以上だと鉄道などでの移動が中心になり車は逆に使いづらいが、一定以下だと中心地以外は車が必要になるような話 ・傾斜の有無と道路の曲がり具合の関係 ・大型ショッピングモールと既存店の関係 ・新市街と旧市街の強弱 ・集約されている佐世保のような街とある程度分散している佐賀のような街のそれぞれの良さや懸念 などなど。 そういう見方ができるのか、と勉強になった。 多分住処を考える時にも参考になる部分がありそう。
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地理好きやまちづくりが好きな人は必見。一概に地図と言っても様々ある。1つの地図からでも読み取れる情報は一つではないし様々な解釈が出来ることを示唆している。
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自分にとっては新鮮だった。 地図を見ることで街の発展の様子や、いろんな都市の市街地の広がりを比べることができるというのは、今まであまり考えてこなかったこと。
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通称「地理人」の今和泉隆行さんが書かれた、地図感覚について書かれた本。 「地図感覚」とは一体なんだ?となりますが、著者の造語で、潜在的に持っている地理感覚、土地勘、経験を地図から引き出して読み解く感覚のことだそうです。 地図を見ただけで、その地域の都市の規模、街並みなど...
通称「地理人」の今和泉隆行さんが書かれた、地図感覚について書かれた本。 「地図感覚」とは一体なんだ?となりますが、著者の造語で、潜在的に持っている地理感覚、土地勘、経験を地図から引き出して読み解く感覚のことだそうです。 地図を見ただけで、その地域の都市の規模、街並みなどが想像できるそうです。 地図が読めなくて……という方もいるでしょう。地図そのものの情報が多層化して一見ではわからないかもしれない。そんな情報を1つずつ分けて読み解くためのヒントがたくさんあります。 今、ネットで見られるGoogle Map やYahoo!地図、マピオン地図、紙地図の地形図、都市地図、住宅地図などそれぞれの得意分野などの説明も詳しいです。 また、都市部と郊外の小学校、中学校の大きさは、だいたい一定の面積となっているので、それを基準に地図を見るなど、なるほどと思ったこともたくさんあります。 各章でも、地図から都市を読み解くヒントがたくさんあります。 特に興味を持ったのが、7章の、都市の発達と成長のところ。 古くから賑わっていた中心地である旧市街と、明治期以降、鉄道がひかれ、駅ができて発達した新市街。 旧市街と新市街の距離、地形、開発可能な土地などの違いで異なるタイプの都市ができるのだなあと感じました。 個人的には、駅=いちばん栄えている中心地だとぼんやり思っていましたが、この本の例にあげられていた熊本市などのように、駅はあくまで他地区からアクセスする玄関で、中心市街地は古くからの街にあるというところも少なくないのだなあと知りました。 本を見ながら、なんとなく感じていたことを明確に言葉で説明してもらったようで、なるほどと思うところがたくさんありました。
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2021.12.08 こんなに地図について考えたことも読み込んだこともなかったので、とても刺激的でした。地図は情報の宝庫だと改めて感じた。
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馴染みのある町の大きさを把握して、自分だけのオリジナル地図感覚を見つけよう。 東京ドーム○個分というのは、関東人や行ったことある人しかわからないので、地元の大型スーパーの大きさがこれぐらいと把握すれば、その地元の人に伝えられる。 また、小学校の平均幅は100-120mということ...
馴染みのある町の大きさを把握して、自分だけのオリジナル地図感覚を見つけよう。 東京ドーム○個分というのは、関東人や行ったことある人しかわからないので、地元の大型スーパーの大きさがこれぐらいと把握すれば、その地元の人に伝えられる。 また、小学校の平均幅は100-120mということ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
●:引用 →:感想 ●本書では、あらゆる場所の地図を幅広く紹介しながら、地図から都市を読む新感覚「地図感覚」を紐解いてまいりました。(略)自分の持っている「地図のグラフィカルな模様や情報に対する興味」と、「人々が生きる現代社会の日常に対する興味」をうまく重ねることができないだろうか、思い当たりました。これは私が多くの人と話を交わし、全国の各都市・地方を訪れることができたことが大きく影響しています。そしてそこで見出せたのが「地図感覚」だったのです。(略)地図感覚も、地図上のビジュアルと実際の風景や雰囲気、人々の生きる様子をいくつも重ね合わせてこそ、ついてくる感覚です。 →確かに、旅行に行った後は、必ずといっていいほど広域の鉄道地図やら訪れた(バス・タクシー・路面電車を含めて歩いた)都市の詳細地図をある意味、行く前に見ておけば良かった(ここにこんなものがあるなら見れば、寄れば良かった)という後悔とともに眺めるのが常だが、そういった感覚を養うのには役立っているのか。 ●地図感覚を身につけると方向音痴は治るのか…そんな期待をする人もいるでしょう。結論から言うと、なかなか簡単には治りません。(略)しかし、人の顔を記憶するのがとても苦手で、何度か会った人でも、髪を切ったり持ち物が変わったりすると分からなくなります。最近はFacebookで、その人の時期とコンディションが異なる複数の顔写真を、会う前に確認することができるため、症状は若干改善されました。結局のところ、普通の人と同様とまではいかなくとも、少し手がかりが増えると、ミスが減るのです。方向音痴も、絶えず何度も地図上の実際の風景、距離感の違いを重ね、地図感覚をつけることで、少々は改善されるはずです。 →改善における地図の役割が統計的手法か。
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日本のさまざまな都市の地図を紹介して、そこから街の今の様子、あるいはその歴史を読みとくコツを紹介している本。地図が好きな人向けなのだろうとは思うが、地図が好きな人には当たり前のことがたくさん述べられている気もする。地図にちょっと興味はあるけど、という人がこの本を読んだら地図のこ...
日本のさまざまな都市の地図を紹介して、そこから街の今の様子、あるいはその歴史を読みとくコツを紹介している本。地図が好きな人向けなのだろうとは思うが、地図が好きな人には当たり前のことがたくさん述べられている気もする。地図にちょっと興味はあるけど、という人がこの本を読んだら地図のことが好きになるかもしれない。
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