裸の華 の商品レビュー
ストリッパーの物語ということで際どいシーンが随所に顔を出すけれどそれもスパイスとして凄みを増してくるのがとても不思議だった。 札幌の景色の描写がとても素晴らしく地元民としては震えてくるほどに感動。ダンサーふたりと凄腕のバーテンの絡みもたまらないしノリカさんの心意気をどこまでも追い...
ストリッパーの物語ということで際どいシーンが随所に顔を出すけれどそれもスパイスとして凄みを増してくるのがとても不思議だった。 札幌の景色の描写がとても素晴らしく地元民としては震えてくるほどに感動。ダンサーふたりと凄腕のバーテンの絡みもたまらないしノリカさんの心意気をどこまでも追いかけていたくなるようなお話だった。桜木紫乃さんの作品でトップにランクインしたかも。
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久しぶりの桜木紫乃。 ベストワンと言いそうになるけど なんかもう一冊すごい好きなのあった記憶が。 でも間違いなく わたしの中の桜木紫乃ベストスリーに入る。 途中 胸が痛くなるほど切ない場面はいくつかあるものの 全体として明るい仕上がり。こんな明るい桜木紫乃は初めてかも。明るいとい...
久しぶりの桜木紫乃。 ベストワンと言いそうになるけど なんかもう一冊すごい好きなのあった記憶が。 でも間違いなく わたしの中の桜木紫乃ベストスリーに入る。 途中 胸が痛くなるほど切ない場面はいくつかあるものの 全体として明るい仕上がり。こんな明るい桜木紫乃は初めてかも。明るいというか 軽やかさを感じるというか。ある時期から描く世界に色がついてきたのは感じてたケド それが加速した感じかな。 まぁ 明るい中に 底無しの闇はあるけど 笑。 でも 明暗のコントラストというより もっと近い感じ。うまく言えないけど コントラストって わたしの中では 色相で言うと補色みたいに対極にあるイメージなんだけど これは明暗の差は激しいけど スポットライトの隣にある闇 みたいな。全然わかりやすくないか 笑。 オガちゃんのタンバリン 聞いてみたかった。 タンバリンって そんな上手下手があるとは知らなかった。でもタンバリン芸っていうくらいだからね なんか違うんだろうなぁ。 オガちゃんが店を訪ねてくるシーン いろんな意味で 涙なくしては読めない。 ファンってありがたいねぇ。 最後にオガちゃんのタンバリンで踊るノリカを見せられてよかった。お互いに最高のプレゼント。 熱海の静佳に会いに行ったシーンもほんと切なく 読み進めるのがツライほど。暗闇での再開。どんな強い気持ちで踊り終わるまで観てたんだろ。踊るほうも同じく。たぶんこれが最後になるだろうに 最後までコトバを交わすことなく。楽屋を訪ねることもなく。 こんなしんどい思いをしながらも ストリッパーとして死にたいって 強いなぁ。それほど 自分の芸に対して揺るぎない自信と愛情があるってことだろうね。 それにしてもなぁ スポットライト当てる照明さんは 胸が張り裂けそうだろうし 静佳ファンでないイチゲンサンがほとんどだろうアウェイな舞台で いきなりこれを見せられるって お客さん どんな気持ちだろ。酔っ払ってるだろうし 罵声のひとつも飛びそう。その場面さえ目に浮かぶようで胸が痛くなった。 なんでここまでって思いに戻っちゃうんだよ ぐるぐると。まさに凄絶。 そしてノリカ まさかストリッパーに戻るとはなぁ。 自分で踊りたくなっちゃったのかなぁ。 それとも わたしの居場所はやっぱり舞台ってことなのかなぁ。ここでもまたファンって有り難いねぇと。 あたたかいファンの気持ちに迎えられての復活。 ストリッパー冥利に尽きるね。 誰かを育てる元気がなくなっちゃったとしても またちょっと違うタイプの店にしていけば良くない? わざわざ そんな厳しい道を選ばなくても すごいバーテンダーもいるんだし。と思うわたしは甘いんだろうなぁ。 抜群にカッコいいオンナとオトコが出てくるって ほんと桜木紫乃変わったね 笑。前はほんと感情移入できない 嫌なひとばっかり出てきたもん 笑。 この5年後くらいの話が読みたいな。 ま かかないだろうケド。 ここで切なく終わるのがいいんだろうね きっと。
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実在の踊り子をモデルにした、元ストリッパーが主人公の小説。作者とモデルとなって踊り子との対談等が公開されている。(http://renzaburo.jp/contents_i/093-sakuragi/003/index.html)
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足を痛めて北海道に流れてきた元ストリッパーのノリカさん。若いダンサーを集めて、ススキノでダンスバーを立ち上げる。店を手配してくれた不動産店の営業マンは、実は銀座の伝説的バーテンダー。新しい人生は成功するのか?
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元ストリッパー、フジワラノリカの第二の人生の物語!..って、元祖紀香にこれは許可を得ているのだろうか?それはともかく、これは好き。いつもうら寂しさを感じさせる桜木さんにしては、体温高め。怪我で引退したノリカは、新たにダンスシアターをオープンする。ポリシーは、店の踊り子は脱がせない...
元ストリッパー、フジワラノリカの第二の人生の物語!..って、元祖紀香にこれは許可を得ているのだろうか?それはともかく、これは好き。いつもうら寂しさを感じさせる桜木さんにしては、体温高め。怪我で引退したノリカは、新たにダンスシアターをオープンする。ポリシーは、店の踊り子は脱がせない、純粋たるダンサーに育てる。志願してきた若く才能のある踊り子・影のあるバーテンダー。珍しくほんの数摘、少女漫画的要素をたらしてリーダビリティを発揮。登場人物も皆好き。著者らしさと、新境地テイストのバランスが良い。著者既読上位入り!
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いつもはスラスラ読みやすい桜木紫乃だけど 今回はちょっとキツかったかな だけど、つい探して行ってみたくなるような その曲を聴いてみたくなる身近な感じはやっぱり好きだった あの後のノリカはどうなるのかな? みのりと瑞穂は幸せな人生を歩み始めたーとハッピーエンドっぽいのに、ノリカ...
いつもはスラスラ読みやすい桜木紫乃だけど 今回はちょっとキツかったかな だけど、つい探して行ってみたくなるような その曲を聴いてみたくなる身近な感じはやっぱり好きだった あの後のノリカはどうなるのかな? みのりと瑞穂は幸せな人生を歩み始めたーとハッピーエンドっぽいのに、ノリカだけが抜け出せないところにいる様で‥ JINとの新しい展開が待っていたら嬉しい
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あのステージに 本当に戻らなければならなかったのかな? 師匠に再会するシーンで 終わって 良かったんじゃないかな
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桜木紫乃の作品を読むと、毎回「この人はこんな作品を書けるのか」と、驚嘆してしまう。 ストリッパーという特殊な(申し訳ないが、私がこれまで触れたことのない世界なので、特殊な、という表現を許していただきたい)世界で生きる女。 踊ることを一身に愛し、その世界を離れられない女。 妖美で、...
桜木紫乃の作品を読むと、毎回「この人はこんな作品を書けるのか」と、驚嘆してしまう。 ストリッパーという特殊な(申し訳ないが、私がこれまで触れたことのない世界なので、特殊な、という表現を許していただきたい)世界で生きる女。 踊ることを一身に愛し、その世界を離れられない女。 妖美で、可憐で、悲しい。でも、潔い。 アスリートとか、芸術家とか、そういう題材と同じように、ストリッパーを捉えている。 狂おしいほど全身全霊をかけて愛し、そしてそれに一生を捧げる人の美しさと強さ、儚さをきっちり書いている。 決して、キレイな話、美談一辺倒としてはおわらせないところが桜木さんの冷静な目であり、でもその目はあたたかで、優しい。愛情を滲ませて、どうしようもない人間というものを書く。 読んで、引き込まれた。 『硝子の葦』と比べて、どちらかというとストーリー重視なのでぐいぐい進むのだが、その分人物像系はどちらかというとキャラクター的かな。 立体的に、人臭さが香り立つところまではいかない。 ドラマ的、映画的なのかもしれないな。 だから、荻原浩とか、原田マハ的な感じもそこはかとなくある。 そしてその点において、対局には『砂上』がある。 桜木紫乃の心象風景は、作品ごとにその景色と色合いを変える北海道の風景、そして女のどうしようもなさ。ひたむきさ、儚さ。そして美しさ。そしてどうしようもなく乾いた砂。 それらの絶妙で危うげなバランスが、きっと桜木紫乃の物語の世界を唯一無二のものにしているし、読者はそこに夢を見るのだと思う。
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ショーの最中に怪我をし、ストリッパーとしての人生を諦めたノリカは、ダンスショーをメインとした店を開くため、故郷札幌のすすきのに戻る。 寡黙なバーテンダーと二人の若いダンサーとともに一から店を作り上げる作業に心地よさを感じ始めていたノリカだが‥。 ダンサーを育てることに新たな喜びを...
ショーの最中に怪我をし、ストリッパーとしての人生を諦めたノリカは、ダンスショーをメインとした店を開くため、故郷札幌のすすきのに戻る。 寡黙なバーテンダーと二人の若いダンサーとともに一から店を作り上げる作業に心地よさを感じ始めていたノリカだが‥。 ダンサーを育てることに新たな喜びを見出していたはずが、ダンサーの成長を見守るうちにある葛藤が生まれる。自分の人生をもう一度見つめ直そうとするノリカ。 さまざまな人間の人生が、ノリカをあるべき場所に導いていく。
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厚さにしては要素が多く感じられた。 描き尽くされてない部分が多いような。 JIN周辺と瑞穂の扱いがちょっと雑? でもすきな作品。読みやすい。 自分は文章から匂いがしてくる作品がすきな傾向にあるが、たらこバターもチーズわかめも、「ダンスシアターNORIKA」の酒やタバコや香水の匂...
厚さにしては要素が多く感じられた。 描き尽くされてない部分が多いような。 JIN周辺と瑞穂の扱いがちょっと雑? でもすきな作品。読みやすい。 自分は文章から匂いがしてくる作品がすきな傾向にあるが、たらこバターもチーズわかめも、「ダンスシアターNORIKA」の酒やタバコや香水の匂いも、小屋の黴の匂いも自然な生々しさで描かれていて好ましい。
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