付録つき ルルベちゃんドールBOOK の商品レビュー

主婦と生活社(編者)

2024/09/13

人形ファンとして一言。

これは酷い本で酷い商売だと思う。

こんな程度の「手芸」に「認定講師制度」を設け、認定講師からでないと「純正」の部材が買えないシステム。

余りに人を馬鹿にした時代遅れの露骨な顧客の囲い込みである。

付録だけでは部材が全然足りない。学研の「大人の科学」では付録だけで完結する。

似た様な部材は百均や有名通販で簡単に買える。

付属の刺繍糸は刺繍に使うのではなく、ほぼそのまま頭部に接着して髪の毛の表現に使う。

気の利いた方はドールヘア用に売られているサランや百均で売られている人間用のエクステを加工して使っている様だ。

お裁縫の苦手な男の私にでも、型紙無し、所謂現物合わせで、それこそグルーガンとハサミとほつれ止めだけで簡単にお洋服は作れた。

付属していない耳はビーズ等をグルーガンで止めれば良い。

因みに本書で語られ、読者には敷居が高いと感じさせる、「グルーガン」は百均で２２０円程、専用の「グルースティック」も１１０円程。

ワンピースは色付きのハンカチの角の部分を使い、ホルターネックとすれば直ぐに作れる。

ベルクロを使えば着せ替えも可能。

胸元も台所用品の芥を入れる、シンクの排水口等に着ける、ナイロンのネットを接着すればオーガンジー風に出来る。

裏紙を剥がすと貼り付けられる百均の「シールフェルト」を使えばハサミだけでお洋服作りを楽しめる。

靴を履いていないのは欧米では縁起が悪いらしい。
私はバービー用に通販で流通する物を履かせた。

出来上がったルルべちゃんは、お人形さん用のお人形さんとして活用し、本の方は全く無駄なので破棄した。

賢明な読者はこの本を読んで「認定講師になりたい。」なんて考えないだろう。

認定講師を標榜し、フリマでルルべちゃん作品を高値で売る方々も散見する。

しかし余り売れていない様だ。６か月以上の売れ残りも少なくない。

人形ファンは目が肥えていて、簡単なカスタマイズはご自身で出来る方も多い事に留意されたい。