現代の国際政治 第4版 の商品レビュー

長谷川雄一(著者),金子芳樹(著者)

2019/04/15

武装組織が台頭する環境や要因は多様である。これは現代のグローバル化の時代にあって一層深刻な問題である。ひと、もの、金、情報は国境を越えて大量に移動し、国家よりも民族、宗派に、そればかりではなく狂信的な団体や過激主義にアイデンティティを見出す人々も多い。グローバル化の減少は、武器に限っていえば、不確定要素を生み、好ましいことではない。国家間の軍備管理、軍縮は、誰（機関）がいかなる武器を、どこに、どれだけ保有しているのかを国として性格に把握できずに進めるこてゃできない。しかも現在は、国家間の軍備管理や軍縮だけでは安定した環境を作れなくなっている。