幽霊の歴史文化学 の商品レビュー
「幽霊」をキーワードにさまざまな角度から解釈を試みる。タイトルだけだとサブカル感強いけど、中身は真面目に論文形式。 「幽霊」という言葉がどこで現れどのような意味で使われていたか。 霊魂をどのように捉えていたか。 という歴史的な変遷。 考え方の変遷。 「幽霊」がどのように描かれ...
「幽霊」をキーワードにさまざまな角度から解釈を試みる。タイトルだけだとサブカル感強いけど、中身は真面目に論文形式。 「幽霊」という言葉がどこで現れどのような意味で使われていたか。 霊魂をどのように捉えていたか。 という歴史的な変遷。 考え方の変遷。 「幽霊」がどのように描かれて、消費されていくか 怖がられたり、面白く描かれたり 幽霊を通し、死にどのように触れようとするのか。 さまざまな時代の価値観でそれは変わり、そこから信仰や生活がみえてくる。 読後は色んな幽霊に触れたくなる。 幽霊画の美術館に行きたくなったり、動画や映画見たくなったり、大衆的な実話怪談も楽しめそうな気持ちになってきて、ああやっぱり私は怪談好きだな…と改めて思う。 小林奈央子さんの御嶽講の御座儀礼の話が一番興味深かった。現在でもその儀礼が生活に生きている地域だった。
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学際的に「幽霊」を扱った本。菅原道真と貞子が同じ本に載ったのはおそらく初めてなのでは…。専門外の部分は少し時間がかかったけど、どの章も示唆に富んでいて大変面白い。幽霊は今やテクノロジーの中にすら縦横無尽に飛び回っている、私たちは死後の世界の存在を希求するが故に概念は変わっても昔と...
学際的に「幽霊」を扱った本。菅原道真と貞子が同じ本に載ったのはおそらく初めてなのでは…。専門外の部分は少し時間がかかったけど、どの章も示唆に富んでいて大変面白い。幽霊は今やテクノロジーの中にすら縦横無尽に飛び回っている、私たちは死後の世界の存在を希求するが故に概念は変わっても昔と変わらず「幽霊」の実在を求めてやまないのだ。
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