うちのでこぼこ兄妹 コミックエッセイ の商品レビュー

寺島ヒロ(著者),梅永雄二

2023/07/19

発達障害を持つ兄妹をお母さんが描いた漫画。
子どもが生まれてから発達障害について興味を持つようになった。
きっといろいろな苦労があると思うけど、それをあまり感じさせないのびのびとした寄り添い方がいいなと思った。

2020/10/16

借りたもの。
発達障害のご兄妹を持つ寺島ヒロ氏の子育てエッセイ。
ご自身、そして旦那様も発達障害とのこと。

一言で「発達障害」といっても、傾向がばらばら(ADHD、ASD、SLD)であるとか。
児童の時は感情の沸点(これは発達障害でなくても人それぞれだと思うが傾向)が極端で、コントロールが上手くできない分、イライラすることがあったのかもしれない……
朝起きれないのも、夜更かしではななく時間の感覚が24時間区切りではなく、行動している(朝)→寝る(夜)→起きて行動する(翌日の朝のつもり)…という主観的な時間軸を持っているためであったり、寝ている間にボディスキーマ(身体図式)が再構築できず身体を動かせないという傾向のためだった。

モンズースー『生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした』( https://booklog.jp/item/1/4040683692 )ほど子供の癇癪やバタバタな苦悩は感じられない。ヒロ氏の心の構え方、旦那さんの存在があるためか……
感覚過敏があること、療育センターではどんなことをしているのか等、知らないあれこれも掲載。

後半はご兄妹のドタバタな毎日。
着眼点が面白いお兄ちゃんと、ブラコン気味でアーティストな妹が織りなす日々はとても楽しそうで読んでてほっこり。

「発達障害」というと周囲と足並みがそろわない事に頭を悩ませる親とか、大人になって悩んでいる当事者とか、理解の無い父親のせいで夫婦間に亀裂が入るとかそんな話が多いなかで、周囲と比べて焦らず流されず「子供の可能性」を肯定的に捉えて“楽しむように”日々を観察しているヒロ氏がとても良いお母さんだと思った。

『でこぼこ兄妹日記』
https://terasimahiro.blogspot.com/