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桜狂の譜 の商品レビュー

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2021/08/12

江戸中期の頃、京の都に桜の花ばかりを描いた、三熊思孝という絵師がいたという。彼の描く絵は当時の人々は「桜画」と呼び知られた存在だったようだ。著者の今橋理子は、思孝の他、桜画を描いた思孝の妹の三熊露香、思孝の弟子の広瀬花隱、織田瑟々らを、三熊派と命名し、桜画について30年余りの研究...

江戸中期の頃、京の都に桜の花ばかりを描いた、三熊思孝という絵師がいたという。彼の描く絵は当時の人々は「桜画」と呼び知られた存在だったようだ。著者の今橋理子は、思孝の他、桜画を描いた思孝の妹の三熊露香、思孝の弟子の広瀬花隱、織田瑟々らを、三熊派と命名し、桜画について30年余りの研究を続け、桜画の本として纏めた一冊。 前半の第一部は、三熊派の絵師の来歴や、魅力的な桜画を紹介する。後半の第二部には、あの寛政の改革を断行した松平定信について語られる。贅沢は悪としてのイメージが強い定信と桜画の関連が思いつかないのだが、定信は無類の造園大名だという。

Posted byブクログ