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アースダイバー 増補改訂 の商品レビュー

4.2

10件のお客様レビュー

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2024/04/03

地形に意味あり。神社の場所、聖地の意義。理由が有る、ひとは続いているコトが、地図見ておもいました。確かに人事の近くは、遺跡が多いし。

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2022/09/02

地形学・地理学に宗教学の要素を取り入れて、時系列の物語をその土地に見出していこうとするアースダイバーの概念を世に問うた宗教学者のアースダイバー東京編(増補改訂)。

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2022/08/05

僕は海の近くにすんでいるんだけれど 近隣にすんでいる人や集まってくる人の魅力にいつも心が踊る 何でだろう、地域柄だよね、くらいに思っていたんだけど、この本を読めばそれがなぜかわかる 海の近くにすんでいる人も、山に住んでいる人も、全てに通じる本 ちょっと長いけど

Posted byブクログ

2022/03/02

「サッ」は死を意味する古代から言葉である。「サカ」、「ミサキ」。。。東京は縄文時代には温暖化により海面が現在よりも高く、東京の低地の多くはまだ海の中にあった。東京の街の成り立ちについて、縄文時代の地図から考えて散策をする。このような形で考察した著書はこれまで見たことがなかった。新...

「サッ」は死を意味する古代から言葉である。「サカ」、「ミサキ」。。。東京は縄文時代には温暖化により海面が現在よりも高く、東京の低地の多くはまだ海の中にあった。東京の街の成り立ちについて、縄文時代の地図から考えて散策をする。このような形で考察した著書はこれまで見たことがなかった。新宿、渋谷、三田、皇居、東京の街が縄文時代からどのように発達してきたかが良くわかった。

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2021/02/05

めっちゃ面白いけど、通して全部はちょっとしんどいかな、興味のある場所とかを、思いついたときにパラパラと でも、例えば代々木八幡にはじめていったとき、神社の中に縄文時代の住居の復元があって、あぁ、つまりここってそんな昔から何か特別な場所だったのかな、と感じたこととかに説明が与えら...

めっちゃ面白いけど、通して全部はちょっとしんどいかな、興味のある場所とかを、思いついたときにパラパラと でも、例えば代々木八幡にはじめていったとき、神社の中に縄文時代の住居の復元があって、あぁ、つまりここってそんな昔から何か特別な場所だったのかな、と感じたこととかに説明が与えられた感じで嬉しい 代々木八幡が、いきなり急な階段を登っていく斜面なのとか、なるほど、周りのビルとかを全部とりのぞいてヤブとか沼になった景色を想像してみれば、確実に何かの特異点にみえるのは間違いない 今も、都心を少し離れれば、川沿いとかに神社は多い

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2020/09/12

東京の地形学とそれにまつわる歴史。洪積台地か沖積低地かで、ヒトはそこに何を作り、どんな文化を育むかが変わってくる。北ムサシの近辺に生まれ、南ムサシの近くに住んだことがあるだけに、そこに生まれたドラマは何か感慨深い。

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2021/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

増補改訂版は下町部分を追加 昔から神社の位置には特別な意味があるのでは思っていたが、この本はひとつの回答であろう。 旅行して、各地の博物館により、神社・寺の位置を確認すると、驚くほど似通った場所にある。 しかし、東京アースダイビングマップを見ると、東京は至るところに、縄文・弥生・古墳時代の遺跡がある。 p.353 自然といわず生命といわず、あらゆるところに自分の原理を浸透させていこうとする押しつけがましさが、キリスト教と資本主義と科学主義という、西欧の生んだグローバリズムの三つの武器には共通している。 もしも天皇制がグローバリズムに対抗するアジールとして、自分の存在をはっきりと意識するとき、この国は変われるかもしれない。 p.365 墳墓、泉、磐座は、聖所を形成する三点セットとも言える。

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2020/04/14

上京してから2年目の今だからこそ 読んでよかった。街の見方が少しだけ変わる。 ひとつ、地理的な説明を期待していたので 予想よりも人物の歴史や霊的な観点からの 考察が多めで、個人的興味はそそらなかった。 たまに出でくる表現が急にエロチック。

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2019/08/30

2019年8月29日読了。かつて読んだ「アースダイバー」の増補改訂版。縄文時代の東京の海岸線を手がかりに、乾いた台地と濡れた湿地のそれぞれで育つ文化、境界に立つ神社などのモニュメント、現在に至るどこかで切断されるあるいは接続される土地の記憶を土地を周遊することで「ダイブ」して紡ご...

2019年8月29日読了。かつて読んだ「アースダイバー」の増補改訂版。縄文時代の東京の海岸線を手がかりに、乾いた台地と濡れた湿地のそれぞれで育つ文化、境界に立つ神社などのモニュメント、現在に至るどこかで切断されるあるいは接続される土地の記憶を土地を周遊することで「ダイブ」して紡ごう、とする考え方には大変興味をそそられる。が、類書をそれなりに読んできたからか、「なんか思い込みで言ってない?」と興ざめする部分もある…まあ事実ばっかり列挙するだけでなく、こーいうロマンのある記述もあっていいと思うが。急に吉本隆明推しになったりするのも不思議。富岡八幡宮のあたりの成り立ち・盛衰に関する話などは非常に興味深かった。

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2019/04/28

東京の地形と暮らしの歴史と人々の心の有り様をリンクさせて縦横無尽に論じた「アースダイバー」(2005年)の増補改訂版です。当時、「縄文の大地を裸足で感じる」みたいな中沢新一っぽい言い回しに痺れて、東京散歩が新鮮になりました。洪積層と沖積層、山の手と下町、水の記憶と性産業、都市を見...

東京の地形と暮らしの歴史と人々の心の有り様をリンクさせて縦横無尽に論じた「アースダイバー」(2005年)の増補改訂版です。当時、「縄文の大地を裸足で感じる」みたいな中沢新一っぽい言い回しに痺れて、東京散歩が新鮮になりました。洪積層と沖積層、山の手と下町、水の記憶と性産業、都市を見つめる目線に、出来事ベースの歴史だけではなく、人の潜在意識への妄想が加わりディープになったのを覚えています。考えてみれば、「ブラタモリ」のヒットとか、地形マニアとか、「せんべろ」などの下町巡礼とか、そんなこんなのきっかけが「アースダイバー」だったのかもしれません。今回の増補改訂には下町周りが補強されています。洪積層と沖積層の境界の物語から、沖積層の物語へ。それは、伊勢湾から東海地方を経て東京湾にたどり着いた「海民」の物語です。そこで熱く語られるのが「海民」の末裔としての吉本隆明。山の手の論理に対する異議申し立て力としての再評価を「足の下は海」という「海民」の意識に求めているのは現在のグローバル経済時代への違和感なのかもしれません。また資本主義の及ばないエリアとしての皇居という指摘も、時代的たと思いました。「森番の天皇」が変わるタイミングで、東京という都市の意味を考える材料になりました。

Posted byブクログ