古代史講義【戦乱篇】 の商品レビュー
弥生時代の「倭国大乱」から中世移行期における前九年合戦・後三年合戦等に至る15の戦乱についての解説、最新の研究状況等。 歴史書は勝者の都合で編纂されているため、正しい歴史を知るには冷静な分析が必要。 個人的には「将門純友共謀説」等の伝説に興味を惹かれる。 伝説等の歴史のロマンと真...
弥生時代の「倭国大乱」から中世移行期における前九年合戦・後三年合戦等に至る15の戦乱についての解説、最新の研究状況等。 歴史書は勝者の都合で編纂されているため、正しい歴史を知るには冷静な分析が必要。 個人的には「将門純友共謀説」等の伝説に興味を惹かれる。 伝説等の歴史のロマンと真実の歴史の両者を追求し冷眼熱心を旨としていきたい。
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磐井の乱、蘇我物部戦争など。 章ごとに著者が違うので、知りたい事件・乱が決まっているなら該当部分だけ読むことも可能。 一冊を通じて述べたい結論は無い。本全体としてのまとまりを考えるなら、倉本一宏『内戦の日本古代史』(講談社現代新書)のほうがいい。
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「乙巳の変」と記して「いつしのへん」なんだそうだ。当然ながら変換できない。これが何かというと蘇我入鹿が中大兄皇子に暗殺された645年の政変をさすらしい。大化改新のことだよね。その他「薬子の変」も今では「平城太上天皇の変」なんだそうだ。王家に忖度することなく事実に基づいたネーミング...
「乙巳の変」と記して「いつしのへん」なんだそうだ。当然ながら変換できない。これが何かというと蘇我入鹿が中大兄皇子に暗殺された645年の政変をさすらしい。大化改新のことだよね。その他「薬子の変」も今では「平城太上天皇の変」なんだそうだ。王家に忖度することなく事実に基づいたネーミングらしい。古代戦乱の評価は今日も変容し続けているわけで、これはどの時代も同じなんだろうなぁ。
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前に読んだ「古代史講義」の姉妹編。15の戦乱、政争の研究状況を紹介。参考文献も載っていて楽しみも広がる。この時代に詳しいわけではないけれど、今後の関西移住計画にも愉しめる一冊だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> 第1章 磐井の乱 第2章 蘇我・物部戦争 第3章 乙巳の変 第4章 白村江の戦 第5章 壬申の乱 第6章 長屋王の変 第7章 藤原広嗣の乱 第8章 橘奈良麻呂の変 第9章 藤原仲麻呂(恵美押勝)の乱 第10章 律令国家の対蝦夷戦争 第11章 平城太上天皇の変 第12章 応天門の変 第13章 菅原道真左遷事件 第14章 平将門の乱・藤原純友の乱 第15章 前九年合戦・後三年合戦 <内容> 古代の戦乱について、目次に挙げた15の戦乱を取り上げて説明をしたもの。概ね現在の最新の解釈をまとめてあり、過去に学んだ時とはだいぶ変わってきたことを理解した。
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