座席ナンバー7Aの恐怖 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作『乗客ナンバー23の消失』に続くタイムリミットサスペンス。旅客機で起こる不可思議な出来事と、地上で起こる誘拐。それを繋ぐものは。犯人の動機は。読み始めたら止まらない面白さ。広げすぎじゃないのか、回収できるのかという不安も出てくるけれど、次第にそんなことも忘れて没頭する。追い込まれ、焦りながらもそのなかで大切な人を守ろうとする気持ちと、諦めがちらつく心。その揺れがさらに緊張感を高める。仕掛けがたくさんあってそこに目がいくけれど家族の物語も読み応えがあって読者を驚かすだけの作品になっていないことが嬉しい。
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