ロシア構成主義 の商品レビュー

河村彩(著者)

2022/03/25

まず装丁が構成主義っぽさに寄せられてて面白い。やたら人の名前が羅列されててちょっと読みづらかった。

よく思い浮かべるロシアの社会主義的なプロパガンダのデザインが、元々ひとつの芸術運動から派生してきていた、みたいな話

事物を人から利用されるものとして分離するのではなく、相互に影響を与えるものとして捉え直す考え方とか、抽象的なデザインの感性への直接的な影響を科学的に探っていくようなもろもろの前衛性が、次第に政治的思想に絡め取られていくのに虚しさを感じた

2019/02/28

本書のテーマはロシア構成主義で、それは表紙を見ただけで一目瞭然である。初版はこの斜めのラインが帯になっているという凝った装丁で、それだけでこの本を手に入れたくなる。
内容も興味深く、特に当時、アーティストたちが作った・或いは作ろうとした家具には購買意欲を刺激される。ギミックついてるとかサイコーじゃない???　もし、これらの家具が量産されていたら、世界中に金に糸目を付けないコレクターが現れたのでは……と、割とマジで思うのだが。